製品情報

IBM

ThinkPad i Series s30

【主なスペック】
【発売日】
2001年06月
【メーカーサイト】
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ユーザーレビュー

2001年08月05日 00時00分
「ちゃんと持ち歩いて使えるノートPCが欲しい」とずっと思っていたところ、Libretto L1が発表となり、「これは!」と感じて色々と比較検討していく内に、ThinkPad i Series s30にすっかり魅せられてしまい、6万円の価格差をはねのけて、ついに購入してしまいました。

購入したのは、つや消しボディ、有線LANポート付きの45Jです。

主にLibretto L1との比較におけるs30の優位性を挙げてみます。

<駆動時間>
ちゃんと持ち歩いて使う上では、もっとも重要な項目です。
Libretto L1の標準はカタログ上は4時間、実際には2時間程度との評価が多く、実際には大容量バッテリーがないと使えないな、と思っていたところ、s30はなんとカタログデータの6.5時間が、本当に持ってしまうとのこと。まだ自分で試してはいませんが、2時間程度使用した時のバッテリーの残容量は6割以上、本当に5〜6時間は持ちそうです。
標準のバッテリーで1日の仕事に耐える、数少ない機種と言えるでしょう。
オプションのフルデイバッテリーを使えば10時間使えるようになり、残業しても安心?

<キーボード>
Libretto L1のキーボードも、決して悪くはありません。それでも、このs30と比べてしまうとその差は歴然。
18.25mmのフルキーボード規格を確保し、小型PCにありがちなたわみも無いキーボードは、非常に打ちやすく、B5サイズ以下の機種では間違いなくダントツのトップです。
漢字キーやシフトキーの位置の悪さを指摘する声も聞きますが、これは慣れの問題かと思います。

<拡張性>
家ではADSLでネットに繋ぐためのLANポート、外ではPDC携帯電話用の通信カードを挿すPCカードスロット、会社では、会社のPCとのデータ交換のためのマイクロドライブを入れておくCFカードスロット。この3つを挿しっぱなしで使える拡張性の高さは、B5サイズとしては破格のものです。ちなみにLibretto L1では、上記の3つはすべて差し替えで実現しなければなりません。
(IEEE1394を廃し、LANポートを装備したLibretto L2も最近出ましたが)

<CPU>
s30のCPUは超低電圧Pentium3 600MHz、Libretto L1はCrusoe 600MHz。実機を操作してみると、明らかにs30の方が軽快です。

唯一無二の欠点といえば、価格の高さでしょうか。
確かに、上に挙げたようなアドバンテージがあり、また筐体の作りなども非常にしっかりしているとはいえ、かたや14万円、かたや20万円と、6万円の価格差はやはり大きいものです。
この6万円のために、買いたいと思ってから購入まで1ヶ月を要しました。

その他、気づいた点を列挙します。

・筐体の大きさ
s30はB5サイズで、Libretto L1やVAIO C1、LOOXなどと比較すると筐体は大きく重いので、持ち歩く上ではやや不利ではありますが、携帯を阻害するほどではなく、その大きさ故に拡張性や画面の大きさが実現できていると考えれば気になりません。

・マルチメディア
実はLibretto L1が8MBのVRAMを積んでいるのに対し、s30はなんと4MB。
動画再生などとんでもないと思っていたら、意外なくらいちゃんと動きます。
外付けDVDドライブで出張先の映画鑑賞とかもいけそうですね、これなら。
ただし、内蔵スピーカーは音質が最悪なので、ミニヘッドフォンは必携。

・添付ソフト
まったく期待していなかったのに、思いのほかたくさんあったので驚いている。
「ロータススーパーオフィス」とか、質は高くても使う人がいるのかな?というソフトもあるけど、使ってみたら実はExcelよりも自分に合う、とかいう発見が出来るかも。

総じて、中級者以上向けの携帯用PCという感じだが、価格は高くても、長くつきあえるマシンなので、ノートPCが本当に必要で本当に持ち歩く人にとっては、長い目で見ればお買い得。
値段はさらに上がりますが、無線LAN搭載機、Win2000搭載機など選択肢も豊富。
(Meマシンでも、5千円くらいでWinXPにアップグレード可)

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