製品情報

V601T

Vodafone

V601T

【主なスペック】
【発売日】
2004年07月

ユーザーレビュー

2004年08月14日 00時00分
個性的なデザインが並ぶ2004年夏モデルの中、V602SHと並びフラッグシップ機として登場した「エンタテインメント機能満載のおもしろケータイ」V601T。
東芝のパケット対応機としてはJ-T51以来約1年ぶりの「意欲作」にして、発売直後に「閉じた状態で簡易留守録が動作しない」不具合発見、回収修理となった「問題作」でもあります。このレビュー執筆時、vodafoneショップでの回収修理には約1週間かかるとのことなので、未修理状態でレビューします。

・大きさ/重さ 5
カメラ性能や液晶サイズは別として、同クラスのV602SHと比較してコンパクトにまとめられています。
また前モデルJ-T51とほぼ同サイズを保ちつつ、アンテナを固定式にしてかさばらない工夫がなされており一体感を感じます。手に取って比べた感じでは、アンテナ部の厚みや表面加工、面取りの違いもあってか、J-T51の方が重く感じました。
欲を言うなら、感度をそのままに固定式アンテナの突起を無くしてもらえれば、より一体感が増すと思われます。
折りたたみ式携帯電話としてはごく普通のサイズ・重さとも言えますが、機能を考慮すれば工夫されたこのコンパクトさ、軽さは評価5に値するでしょう。

・使用時間 3
節電設定をしない状態で、待機状態でのサブディスプレイアニメや待受けキャラの「くーまん」などを使い、頻繁にVアプリや動画・音楽再生などをしていると、数時間で電池切れになります。が、自分の利用習慣を考慮して細かな節電設定をしてあげると、予想以上に電池の持ちが伸びました。特に多機種同様、照明設定は電池の持ちに大きく作用するようです。
しかしながら、数回の通話(各数分程度)と十数件のメールのやりとり、アプリは数回の起動という使用頻度の少ない日でもやはり電池切れが心配な印象、評価は3とさせてもらいました。

・画面の見やすさ 5
QVGA(240*320)2.1インチのメイン液晶は発色も良くコントラストも良好。また省電力消灯後の微点灯表示もあります。視野角については広めで、本体を90度回転してビデオ再生してもチラつきません。
サブ液晶は正方形のTFCC液晶で、従来のSTNに比べて発色・コントラスト共に格段に良くなっています。
メイン・サブ共に画面の見やすさは評価5です。

・操作感覚 4
良くも悪くも従来の「東芝スタイル」を継承しており、これはシャープや松下などの操作系に慣れていると若干戸惑いを感じるかもしれません。具体的にはカーソルの→がF機能の呼び出しだったり、Menuボタン>カーソルキーでメニュージャンルを選択するという点です。このMenuキーで呼び出す機能にはF機能で番号が割り振られていない機能もあり、不便に感じますが、慣れると問題無いようです。
メール入力などの操作レスポンスは、予測変換などを制限しなくても特にストレスを感じることはありませんが、画像表示やファイル操作時には若干のもたつきを感じます。
ボタンについては、メインキーはキー触って位置が分かりやすい立体的な凸型、またボタン押下時にはペシペシという音が少し気になります。マイク穴の突起のせいで「0」が押しづらい点、サイドキーの押下感が悪いのがマイナス点です。
総合的に見て、評価は4です。

・画面構成 4
画面構成についても東芝スタイルを継承しています。
ファイル操作において、ファイルサムネイル表示時には他メーカ機同様画面一杯に縮小一覧表示となるのですが、ファイルリスト表示時には独特の幅狭リストウィンドウが開き、少し違和感を感じます。このとき、幅狭のためファイル名が表示しきれない場合もあり、余程深いフォルダ階層を重ねながら表示する場合を除き、幅狭ウィンドウ表示には何ら利点を感じません。せめて1階層の場合は幅を一杯にとる、などの工夫が欲しかったところです。
待受時の時計表示について、壁紙上に表示される時計以外、画面上部に常に「ミニ時計」を表示でき、これはメール利用時、WebやVアプリなど別の機能を利用している時には大変便利なのですが、通常待受時には同時に2箇所に時計が表示されることになり、デザイン的に邪魔であり、機能的に無駄に感じます。通常待受時には表示を消す設定があれば、かゆいところに手が届く設定として評価できたのですが。
独特の画面構成は従来からの東芝ユーザには使い易いと思いますが、総合的に評価は4です。

・その他(TIPSは★印)

<<カメラ機能>>
CMOS131万画素のカメラは、蛍光灯下や暗所での撮影が不向きです。また起動する度にカメラ設定をし直す必要があり、これは改善して欲しい部分です。MPEG動画撮影は秒間15フレームで画質も申し分なく、実用的です。
★Webボタン長押しでは必ず写メールモードで起動してしまいます。サイドキー長押しにはモード別にカメラ起動が定義できるので、こちらを利用すると便利です。

<<256KアプリVer2>>
購入時にはイースVI体験版が内蔵されています。サイヴァリアR、ガンダム3Dなどもプレイしてみましたが、高速詳細な表現には圧巻です。ただし従来の256KアプリはV602SHと比べ未対応なものも多く、注意が必要です。
★リストの並べ替えができず不便です。少し手間ですが一旦SDカードに移動して戻すことで並べ替えができます。

<<カラオケ機能>>
カラオケファイルはmmf形式、フルコーラスの着メロデータに歌詞データとイラストデータを含めたもので、TV出力した場合のみサイドマイクとエコーが有効になり、まるで初期の通信カラオケの様相です。
★購入時には1曲もデータが入っていません。しかし執筆時現在は登録制の東芝ユーザサイトで無料お試しデータを毎週ダウンロードできています。ここにはメニューボタン長押しでアクセスできます。

<<着うた機能>>
購入時には本機のTVCMでもおなじみのELTの1曲が内蔵されています。データにもよりますが、この曲を聴く限りでは中高音が強く、低音が少し弱い、シャリシャリ感のある聴感です。
★着うたデータは執筆時現在では自作できないようです。ただしパソコンで外部ビデオデータを自作することで、本機能に利用されているAAC形式での音声データを作成することはできます。残念ながら着信音には利用できず、また閉じた状態での再生もできません。着信用に利用するには従来のmmf形式を利用するしかないようです。

<<くーまん>>
いわば東芝機に住み着いている「電脳住人」ともいえるくーまんですが、本機ではスケジュールやメールなどの各機能の利用状況を監視したり、位置情報に応じた高度な言動をします。また音声認識にも対応し、くーまんからメールが届いたりもします。
★くーまんの部屋からアクセスできる専用サイトで、各種アイテムをダウンロードできます。しかし「ことば」は覚えさせてしまうと、待受くーまんにおいてかなり高い頻度で覚えた言葉を使ってしまい、他の言葉を話しにくくなるというデメリットがあるので注意が必要です。

<<辞書機能>>
このモデルになって本体に内蔵されました。何かと調べることの多いビジネスマンや学生には便利な機能と言えるでしょう。
★辞書が使えないメニュー上では、ショートカットキーから呼び出すと便利です。

<<TV出力>>
写真やビデオ再生時には、TVと同じ4:3の比率で画面一杯に表示されますが、ゲームやカラオケ時には3:4の比率を保ったまま投影されてしまうので、想像より小さい表示です。それでも家庭用TVでは大きな画面表示が期待できます。試しにカーナビに接続して表示したところ、携帯のメイン液晶の大きさと大差ない上に、文字などは潰れて見えなかったという経験があります。

<<内蔵アプリケーション>>
辞書以外にも、サブ液晶アプリ、メモ帳、アクションアイテム、スケジュール、ポケットデータベース、電卓、時間割など多数のプリインストールアプリが用意されています。特にサブ液晶アプリには多数用意されており、ストップウォッチやタイマーという時間系、占い4種とじゃんけん・さいころ等4種というランダム発生系に大別されます。

あまり役立つTIPSではなかったかもしれません。また何か使えそうなものがあれば追加します。
駄文お読みいただきありがとうございました。

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