製品情報

コンパック

DIGITAL HiNote Ultra 2000

【主なスペック】
【メーカーサイト】
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ユーザーレビュー

2001年03月24日 00時00分
このモデルは、今は亡きDigital社製ノートPCの最後の品です。

日本で手に入るのは、恐らくGTX5166MかGTX5266Mでしょう。
それぞれ166MHzと266MHzのMMXで、今では非力な印象です。
しかしこのPCの真価は、CPU性能では測れません。
当時100万円を越えようという価格は、利益やブランド維持の
為では無く、確実にこのPCに注ぎ込まれました。
そう、このPCは「デザイン」と「作りこみ」が命なのです。

今となっては少し大きめ、A4厚めの筐体に品良く刻まれた
3本の溝。その下にはめ込まれた[digital]の文字。
筐体は十分な強度で、この点初代Hinoteと少し様子が異なります。
裏のI/Oポート蓋を180度回転させるとチルトスタンドになる
アイディアもGoodです。
シリアル、パラレル、VGA、IR、PCカードとI/Fは揃っています。
更に見えない位置にPCカードが内蔵され、5166はWinモデム、
5266はLAN/Modemカードが実装されるという豪華さです。

ディスプレイは14.1inchXGAのTFT。品質は高く、バックライトの
むらもありません。キーボードのタッチは硬すぎず柔らか過ぎず、
好感が持てます。タッチパッドの操作感覚も良好です。
パッドのボタンは少しばかり細すぎて、慣れが必要でしょうか。
パームレスト部分は充分確保され、長時間使用もOKです。
LCDの下の液晶窓も、必要な情報を見やすく表示します。
何か、インダストリデザインの見本のような、
引き算で構成された美を感じるデザインといえるでしょう。

HDDはキーボードを外せば簡単に交換でき、12mmのHDDで10Gを
超える物も使用可能。メモリ増設の裏蓋は硬いので、気合かも。
CDROMとFDDは脱着交換式で、スマートなデザインに一役買います。

特筆すべきはバッテリー寿命で、12cellのリチウムイオンは
3時間程度の連続使用に耐えます。ACアダプタも十分に小型です。
重量は少し重く、3kgはあるでしょうか。しかしこれを補って
あまりある品質の高さがあります。構成は素直で、Windows95と
2000、Linuxで使用実績があります。特にLinuxは、
使われているパーツが素直なので問題は少ないと思います。
ただし、5166Mの内蔵モデムはLinuxでは使えません。

あらを探せば、USBが無いこと、ドッキングステーションが
今となっては入手困難なこと。そしてサポートも無いことが
あげられるでしょうか。当然中古以外入手出来ません。

でもUSBはPCカードで買えますし、ドッキングは無くても
何とかなります(現に私も持ってません)。
サポートは先人に頼れば良いですし(^^;)
ドライバも各メーカーから最新版がダウンロードできます
(コンパックのサイトにも、BIOS等が残っています)。

昔PCが熱く語られた時代、誰もがPCに無限の可能性を夢見た時、
孤高の存在だったDigitalのPCを目の前にして、少しでも
心が動いた貴方(ここまで読んでしまった貴方のことです)、
かつての時代の証人として、また立派な現役として
このPCを役立てて下さい。

ちなみに、今の中古適正価格は、確実に10万以下です(TT)

・・・これはレビューなのでしょうか(^^;)
唯の洗脳文だったりして・・・

Nebula

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