製品情報

グリーンハウス

KANA 2000

【主なスペック】
【発売日】
2000年01月

ユーザーレビュー

2000年06月06日 00時00分
なんだか知らないうちにいろいろなMP3プレーヤーを持つ身分となってしまったが、今回のKANA2000は現在秋葉原でかなりの量が流通していると思われる、コンパクトフラッシュ(以後CF)対応のMP3プレーヤーである。筆者はこうした携帯メモリはコンパクトフラッシュがベスト、と思っている者なので、CF対応のMP3プレーヤーはかなりイケてる、と思っていた。作っているのはGreen Houseという、CFメモリの製造でも有名なところである。

で、実際のこのプレーヤーを利用した感想だが、全体としての期待が大きかったせいか、少し落胆したところがあった。

まず、決定的に問題なのは電源の問題である。単4乾電池2本で動作するのだが、当然充電池ではない。しかもそれで標準でも8時間しか持たないのは少し苦しい。ここは是非なんとかしてもらいたいところだ。

更に問題なのが、利用できるCFメモリを選ぶことだ。筆者が所蔵していたもののうち、Sandiskのもの(128MB)は動作しなかった。正確に言うと、ところどころ音飛びが発生してしまい、聞くに堪えない状況になっていた。基本的にGreen House社製のCFメモリ以外での動作はサポートしないとのことなので、注意が必要だ。

ただ、実験でTDKのCFメモリ(48MB)を利用してみたが、これは問題なく動作した。今後、どのメーカのCFであれば動作するのか、その辺の検証が必要となってくるだろう。WAAG Lab.でも検証を行っていきたいと思う。

更に、Green House社製のものでも、32MB以下のものはファイルフォーマットが違うという理由から、やはりサポートされないとのことである。

操作感覚もあまり良いとは言えない。筐体自体が玩具っぽく、ボタン類がかなり緩い手ごたえであることは操作面においてかなりマイナスである。更に、音量の調節や、早送り等のボタンを押すたびに確認音が鳴るのはいただけない。曲の最中に雰囲気を壊してしまう。

と、先に問題点を指摘してしまったが、実際のところMP3プレーヤーでCFを利用しようというスタンスは素晴らしいと思うので、今後は上記の問題点を解決する方向でGreen Houseさんには頑張っていってもらいたいと思う。

また、MP3プレーヤーとしてだけではなく、USBで本体とPCを接続して、カードリーダ・ライターとしても利用出来る。今回は何故かドライバディスクが同梱されていなかったため(多分ミスだと思う)、実験できなかったが、PCMCIAインターフェースのないデスクトップPC等でCFに保存したデジカメのデータを読み辛かった方にはかなり朗報な機能だと思う。

肝心の音質等に関しては、他のソフトとほぼ変わらない品質だった。価格はメモリが入っていないこと、通常他のプレーヤーでは付属しているMP3ファイル作成ソフトが同梱されていないことを考えると、現在の流通価格である11,800円はまあ妥当な金額だと言えるだろう。

今後の発展に期待したい1台である。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]