製品情報

日本サムスン

SyncMaster 171MP

【主なスペック】
【発売日】
2001年07月
【メーカーサイト】
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ユーザーレビュー

2001年12月12日 00時00分
 今までD1端子つき21型TVでBSデジタルのHDTV放送を見ていましたが、チューナー側で不足している走査線をぼかし処理で補完しているため、地上波放送よりもシャープさにかけてしまいます。
 そこでHDTV対応のテレビを、と思いますが、狭い部屋の寮に住んでいるため、28型以上のCRTは入らず、かといってPDPは高価過ぎて購入不能。

 そんな中で、D4端子を搭載したPCディスプレイが各社から出ましたが、その中で唯一、D4の解像度(1280 x 720ピクセル)をそのまま表示可能な液晶ディスプレイ、日本サムスンのSyncMaster 171MPを購入しました。

<発色>
 白を表示させると、やや赤みがかった色になります。しかしドライバ側で色補正することで適正な白に変えられる程度なので問題はないでしょう。

<コントラスト>
 PCの画面については十分問題ないコントラストを持っています。
 しかしTVになるとCRTに比べ色あせた印象があります。これを補正しようとすると、白飛びしてしまいます。ここら辺はPC用液晶の宿命みたいな感じなのである程度妥協は必要でしょう。

<画質(SDTV)>
 地上波やD1(720 x 480ピクセル)画質の放送(BS1,2)では、軽いモザイクがかかったかのようにドットが目立つ画像になります。本来なら補正をかけて表示させるべきでしょうが、そのような機能はないようです。

<画質(HDTV)>
 ハイビジョン放送では、地上波放送のようなドットが目立つことはありませんが、一見すると本当にハイビジョンなのか?と疑ってしまいますが、総合テレビとBS-HiのNHKニュースを比較すると、細部までを表現できていることが確認できます。
 ちなみに本製品では、D3(縦1124ドット:インタレース表示)放送であるハイビジョン放送をD4に変換しているため解像度が落ちますが、プログレッシブ表示のため、CRTのハイビジョンテレビよりも引き締まり感がありさほど落ちてしまった感覚がありません。

<調整>
 とりあえず日本語表示されますが、メニューごとの操作表示が不足しており、1箇所の調整のあと別メニューに移動する方法がわからずに終了してしまったりします。ここはおせっかい程度で操作方法はしっかり入れてほしかったです。

<インタフェース>
 本体前面のボタンは静電気スイッチになっており、タッチすることで反応する形になっていますが、もう少し大きくてもよいのでは?

<その他機能>
 前モデルでも搭載されていた、PC表示時に画面の一部にTV画面を表示するPIP機能を装備しています。ここから地上波放送を見る分には見苦しさは軽減できます。
 また、PC表示では1024 x 768ドット以下の表示ではマグニファイアー機能が働き、隙間のドットをぼかし処理で保管して全画面表示ができます。
ただしシャープさがかけてしまいますが。
 さらに、入力端子として地上波アンテナ(RF)、ビデオ(コンポジット、S端子、D4端子)を装備しており、複数の機器を1つのディスプレイで見ることができます。しかしDVI端子がないのは残念です。

<まとめ>
 ハイビジョンの解像度は若干落ちますが、狭い部屋でハイビジョン放送を堪能したい方、PCやビデオ、ゲーム、デジタル放送を1つのディスプレイで楽しみたい方にはうってつけといえます。
 しかし、地上波TVでは画質が荒いことには注意が必要です。

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