製品情報

Century Corporation

ニコイチBOX

【主なスペック】
【発売日】
2005年04月
【メーカーサイト】
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ユーザーレビュー

2006年04月26日 08時46分
ネットワークでHDDを共有するシステムが流行る中では非常にローカルな性能であり製品ですが、個人使用のPCが家に何台もあり、かつ大容量のHDDを全PCで共有している必要がある環境なんて非常にマニアックかつ稀(でもないのかな?)であると考えると、コストパフォーマンス的やユーザースキルから考えてもこの製品はかなりよい製品であると思います。

私の場合は自宅に私が使用すると限定しているPCが4台あり、内1台はインターネット用のサーバーであり、4台ともローカルネットワークで接続されています。さらには黒箱(クロバコ)などを使用してネットワークドライブとしてどのマシンからもアクセスできるHDDを利用しています。
しかし、ネットワークドライブとしてはLinuxでの設定やその後のHDDの使用の際にWindowsのフォーマットになっていないこともあり、一度設置してしまうとなかなかそれをアップグレードするのもなんだか面倒な一面もあります。またクロバコのような安価な(それでも2万円くらいはした)ネットワークドライブ系だとHDDを1台しか搭載できないものがほとんどです。

今回所有しているLD(レーザーディスク)をすべてDVDへ落とそうと思い立ち、何枚かのLDをPC内のHDDへMPEG2で落としていたのはよいのですが、キャプチャするマシンとエンコードやオーサリングするPCが別だったり、内蔵HDDでの容量が一気に(一時的にとはいえ)使用される状況はなかなか不便でした。そこでネットワークドライブの容量アップを考えましたが、上記のような面倒+1台のみのHDDなどの理由でややしり込みしていたところ、ショップでこの商品を見つけ、購入しました。今回はどうしても容量が欲しかったのでMatroxの300GBのHDDを2台新規購入し、つなげましたが、この手の商品に目がいく人なら、おそらくHDDの2台や3台は家に余っていることでしょう。となれば、それを利用するのが最も手っ取り早いことになります。

幸いなことに2台のHDDは
・メーカー
・容量
がまったく異なるものでも大丈夫なので、気軽に外付けHDDを作れます。
ただし、この商品はIDE系のHDD専用ですから、SATAのHDDは接続できないので注意が必要です。

○HDDの取り付け
取り付けに関してはPC内の内蔵HDDを交換したことのある人なら、なんの問題もないでしょう。
唯一気をつけるとすれば、2台のHDDのマスター・スレーブ設定だけです。片方をマスターに、もう片方をスレーブ設定にするのをお忘れなく。
HDDの取り付けでは、商品前面にある青LEDの部分とその配線がやや干渉するのが難点といえば難点です。とにかく、縦方向についてはけっこうシビアなスペースになっているのでその点については改良を求めたいところです。縦方向の長さがあと1cmくらい長くなったところで特に問題はないと思うのですが、どうでしょうかね?
また、基本的にすべての部分でネジを使うので、HDDの取り付けや取り外しは必ずドライバが必要となります。同じような製品でも(高価にはなりますが)ドライバ不要なものもありますので、コンパクトさを求めないならそういう製品もよいかと思います。

○設定
基本的になんの設定もいらないのですが、必要に応じて下記の2点をユーザーが指定できます。
・PC連動の電源
・HDD2台を1台分と扱うか2台別々に扱うか

>PC連動電源
この製品自体はUSB接続でPCとつなぎますが、USBインターフェースへの接続いかんに関わらず、「本体背面の電源スイッチにてON/OFFする」か、「常に背面スイッチはON状態にしておいて、PCとUSB接続をした場合に自動的に電源をON、USB接続が切られたときに自動的に電源OFFにする」かを選べます。私は連動にしていますが、冒頭で書いたように複数のPCにつなぎ変えて使うような目的ならどちらでもよいかと思います。1台のPCに常時接続しておくような場合には便利かもしれません。

>HDD2台の使用方法
「2台のHDDを1つのHDDとして認識させる」か「別々に認識させるか」の設定です。はっきりいってこの商品の真骨頂な部分ですから、できれば1台として認識させるのが「正解」と思いますが、用途によっては別々に認識させることもあるでしょう。私は300Gx2で600GBのHDDとして使用しています。

設定するには外側の「がわ」をはずして、背面付近にある基盤上のジャンパースイッチで切り替えるようになっています。部品コストの問題もあるでしょうが、「がわ」をはずさずとも、背面のディップスイッチなどで切り替えられるようになっていれば、非常に便利なのではないかと思います。

○質感
「がわ」自体は金属製なので、プラスチックな「安っぽい」感じはまったくありません。また重さ的にも高級感とまではいかないもののずっしりとしており、HDDを入れるとそれなりの重さになり、HDDケースとしては非常に質感の高いものだと思います。商品としてカラーリングは白系と黒系があり、私は黒を使用していますが、全面のメッシュのシースルー面もあって、けっこうかっこいい外見となっていると思います。

○設置
設置に関してはHDDが縦置きにも横置きにも対応していれば(最近なら対応していると思いますが)、この本体自体も縦置きも横置きもできます。また、じかに置く際の滑り止め的な効果も見込んでゴム足(シール貼り付けタイプ)も付属しています。さらに、金属の設置用のレールも付属しているので、好きな方法が選択できます。現状では付属のレールを使用していますが、あまりいい感触ではないかもしれません。(単に付属のものを使うのが好きというだけで使用しています)平らで硬い面に設置できるなら(それが基本でありますが)、ゴム足をつけて設置するので十分だと思います。


2台のHDDを内蔵できるものとしては非常にコンパクトだと思いますし、設定設置も非常に簡単で、使用時にはUSBということで、いまどきならば、OSが勝手に認識してくれるので、特別ドライバのインストールなども必要なく非常に使いやすい製品だと思います。
最近では500GBとか750GBなんてHDDも出現していますから、TB(テラバイト)クラスのHDDとして考えればサイズ的には非常に小さく好感度です。(ただし、製品自体は500GBx2までしか対応とは書いてない。750GBHDDがまだ世にないころに出た商品なので)

HDD自体をバルク商品としてよく買っているような人であれば、1TBのHDDといって売っているメーカーものの外付けHDDなどよりよっぽど安価にコンパクトな状態で大容量のHDDを使用できる事になります。
お値段もこの商品自体は数千円ですから、現状のあまっているHDDを使用する目的で購入し、500GBクラスのHDDが1万円を切るような時期がきたら、その時に1TB のHDD構築のために使用する。というような考えで購入するのもいいかもしれないですね。

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