2001年09月29日 00時00分
#あらら、評価が平凡な並びに...(^^;
さて、PalmIIIc(と書かないとローマ数字の3が見えない方があるらしい。以下は3cする)では、これまでになかったカラー機種ということでかなり期待され、はたまた買われたようだった。現在となってはそのカラー機種も増え、当時斬新だったはずの256色では満足せず主に中古市場で見かけることになったのは残念ではある。
ただ、個体差もあるのだろうが、この3cという機種は、かなりの不良部分を抱えたままの商品らしく、聞いただけでも筐体割れ(特に裏面)、電源の脆弱さ(じきにダウンする、充電不良を起こしやすい)、フラップ部を開けた途端に脱落する(重さのためか?)、ハードウェアキーが簡単に折れる等々と爆弾を抱えたままの商品という気がする。
実際に使ってみて、すでに電源−−特に充電不良には泣かされている。クレードルに乗せて充電表示のLEDが点灯したのを確認し電源を切ると、本体ならば充電完了でそのLEDは消灯されるはずである。ところが消灯したにも関わらず充電されていない事がしばしば。そのうち全く充電が出来なくなってしまった。仕方ないのでPalmに問い合わせると「ハードリセットの後、4時間の充電...云々」と説明されたのでやってみれども不可。少々かんしゃくも入って、クレードル上にセットしたままゴツンとげんこつをくれたらLEDが点灯した。端子の内部側で接触不良を起こしているらしい。
話に聞くと、III系の筐体を途中で切って、長さが足りない部分を追加して更に端子部分は「おまけのような基盤が入っている」との事で、内部でに接続コネクタが増えているとの事。接続部分が増えれば、不良になる可能性も高いことをもう少し考えて作って頂きたかった。別にIII筐体にこだわらずに作れば、もっと良い物が作れそうなのだから。
また、操作感覚の評価が低いのは、ボタンの形状である。おそらくバッテリーのスペースを稼ぐ為にボタンの内部機構を変えたのだろうが、それまでにあったIII(3)系の良さをスポイルしてしまった。押し込んだ感触もV(5)系ほどかっちりした物ではなく、またIII(3)系の深さのある物でもない。中途半端でどっちつかずという感じである。しかもスタイラスで押すことを考えたのか、表面は凸ではなく凹にされてしまった。もっとカチッとした感触で、もう少しだけ周囲のへこみを作って筐体とボタンの段差を付ければ扱いやすくなったのではないかと残念である。
事実、同型のボタンを持つPalmOSマシンは他に類を見ず、国内外を問わずこれっきりだったことを考えると不評だったのだと推測している。
また、中途半端にでかいのでケースも専用の物か、逆に汎用の隙間が出来てしまう様な物しか使えないのも弱点である。
OSが3.5であること、256色ながらカラーであることを除けば、以上のようなマイナスを補える物ではない。購入を考えている方は更なる一考をお薦めしたい。
#でもIII系でカラーってのは魅力だったんですよねぇ(苦笑)