~ 視覚障がい者が候補者情報を取得しにくいという課題の解決・啓発を目指し、読み上げソフトで情報取得しやすい形で全候補者の情報を掲載 ~
Yahoo! JAPAN 聞こえる選挙:リンク
ヤフー株式会社(以下、Yahoo! JAPAN)は、7月10日(日)に投開票を迎える第26回参議院議員通常選挙(以下、参院選)の立候補者の情報などを、読み上げソフト(スクリーンリーダー)を使用して取得できる視覚障がい者向け選挙情報サイト「Yahoo! JAPAN 聞こえる選挙」を本日公開しました。
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現在、視覚障がい者の9割以上がインターネットを利用しており(※1)、そのうち多くの方が音声による読み上げソフトを使用して情報を取得しています。しかし、候補者やその政策を知るために重要な選挙公報は、インターネットに掲載するにあたって読み上げソフトに対応することが義務化されていないため、候補者の任意の対応に頼っているのが現状です。そのため、インターネットは視覚障がい者も情報を入手しやすいツールであるにもかかわらず、全国に約11万人いると言われている視覚障がい1級(※2)の方は、インターネット上の選挙公報から情報を取得することが難しいという課題があります。また、地域の図書館などには点字版の選挙公報が用意されるケースがありますが、点字識字率は視覚障がい者の約10%(※3)にとどまる上、点字版選挙公報を閲覧するための外出自体も視覚障がいの方にとっては大きなハードルとなっています。
Yahoo! JAPANでは、この情報アクセシビリティの課題を解決するとともに、視覚障がい者の方の選挙情報の取得に対するハードルを無くしていくための啓発を目的に、2017年7月の東京都議会議員選挙から「Yahoo! JAPAN 聞こえる選挙」の提供を開始し、以降国政選挙実施時には毎回公開しています。
Yahoo! JAPANの独自調査では、選挙公報の読み上げソフト対応率は2019年の参院選から2021年の衆院選で微増傾向がみられるものの、約25%の選挙区(都道府県)においてはまだ対応率が0%にとどまるのが現状です。一方で、昨年実施の第49回衆議院議員選挙時に公開した「Yahoo! JAPAN 聞こえる選挙」の特設サイトは過去最高の閲覧数を記録し、関心の高まりを示す結果となりました。
今回の「Yahoo! JAPAN 聞こえる選挙」では、全国の候補者(※4)の選挙公報の情報を読み上げソフトに対応した形で順次掲載するほか、投開票翌日の7月11日(月)以降順次、得票数や当落結果などの情報も掲載予定です。なお、ページの配色では弱視の方にも読みやすいよう明度差をつけるために、黒い背景に白文字を使用しています。さらに、視覚障がいの当事者以外の方にも、視覚障がい者の方が普段どのような音声で情報を取得しているかを知ることで、情報アクセシビリティに関心を持ってもらうきっかけとなることを目指して、読み上げソフトを使用して画面を読み上げたときの音声例も掲載しています。
「情報技術のチカラで、日本をもっと便利に。」をミッションに掲げるYahoo! JAPANは、「Yahoo! JAPAN 聞こえる選挙」を通じて、視覚障がいの方が選挙情報を入手しやすい環境作りの一助となることを目指すとともに、将来的には、すべての人が苦労せず選挙情報を入手でき、「Yahoo! JAPAN 聞こえる選挙」が必要ない世の中になることを願っています。
※1:平成24年 障がいのある方々のインターネット等の利用に関する調査研究(総務省 情報通信政策研究所 調査研究部)
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※2:平成18年 身体障害児・者実態調査結果(厚生労働省)
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※3:平成13年 身体障害児・者実態調査結果(厚生労働省)
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※4:選挙区の候補者のうち選挙公報が提出されている365名を対象としています。
プレスリリース提供:PR TIMES リンク
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