QUANTINUUM設立 世界最大の統合型量子コンピューティングカンパニーへ

コンピューティング業界を牽引するHoneywell Quantum SolutionsとCambridge Quantumの経営統合により、Quantinuumが誕生

※本報道資料は、英国Cambridge Quantumが2021年11月30日に配信したプレスリリースの抄訳です。

英国ケンブリッジ、米国ブルームフィールド 2021年11月30日発表 – 量子コンピューティング業界の主要企業であるHoneywell Quantum SolutionsとCambridge Quantumは、この度、経営統合の完了と、それに伴う新会社Quantinuum(クオンティニュアム)の設立を発表しました。これにより、量子コンピュータ上での柔軟なプログラミング環境の提供を可能にするとともに、従来のコンピュータでは解決することが出来ない様々な課題に対応するソリューションの開発を加速します。

量子ソフトウェア、オペレーティングシステム、サイバーセキュリティ分野におけるパイオニアであるCambridge Quantumと、イオントラップ型技術に基づいて最高性能の量子ハードウェアを構築したHoneywell Quantum Solutionsは、この度、経営統合に向けた手続きを完了することにより、新会社であるQuantinuumを設立し、新たな運営体制に移行しました。

新会社のCEOでCambridge Quantumの創業者であるIlyas Khanは、次のように述べています。「Quantinuumは、既に世界最大かつ最先端の統合型量子コンピューティング企業です。」彼は続けて、「今日利用可能な最高峰の量子ソフトウェアと最高のパフォーマンスを誇るハードウェアを統合することで、量子コンピュータの処理能力と品質が拡大するにつれて、当社は短期、中期、そして長期的に量子コンピューティング製品とソリューションを、大規模かつ高い成長性を示す幅広い産業にもたらすことが出来ます。 私たちは ”Science led, enterprise driven” を社是としています。この重要なテクノロジーにおける当社の規模とグローバルなプレゼンス、そして課題の解決にあたり必須となる諸技術は、幅広い顧客やパートナー企業に対して貢献出来るでしょう。」と述べました。

Quantinuumは2021年12月に、量子サイバーセキュリティ製品のローンチを予定しています。2022年後半には、医薬品、材料科学、特殊化学品、農薬などの複雑な化学計算に対応する量子計算ソフトウェアパッケージのローンチを予定しています。また、量子コンピュータ・システム、Honeywell System Model H1のメジャーアップグレードも予定しています。System Model H1は測定された量子ボリューム(量子コンピュータの性能の指数のひとつ)のベンチマーク・テストにおいて、現在世界最高性能を誇ります。エラー軽減においてもブレークスルーを期待されており、フォールトトレラントな量子システムの実現に向けて確実に進歩し続けています。この点において、Hシリーズ量子コンピュータは、開発ロードマップとして以前発表していた内容を予定通り達成し、さらには上回る成果を上げています。

QuantinuumのPresident兼COOに就任したTony Uttleyは、次のように述べています。「量子コンピューティングの応用を通して、世界をより良い方向に変える新会社を率いることが出来ることを喜ばしく思っています。」彼は続けて、「特にサイバーセキュリティ分野において、今日の量子コンピュータからユニークな利用価値を引き出す取り組みをペース・アップしていきます。今後数週間から数か月はQuantinuumにとって非常に活動的な時期となるでしょう。当社ではサイバーセキュリティだけでなく、創薬と薬物送達、材料科学、金融、自然言語処理、最適化、パターン認識、サプライチェーン、ロジスティクス管理のソリューションといった、多岐に渡る分野を扱っています。」と述べました。

Quantinuumは、Honeywellの量子コンピューティング部門であるHoneywell Quantum Solutionsが本社から分離し、Cambridge Quantumとの経営統合の合意に至ったことを発表してから6か月後に設立されました。 HoneywellはQuantinuum設立当初の筆頭株主となり、新会社の約54%の株を所有します。 この出資に加えて、Honeywellは新会社に3億ドル近くの追加投資を予定しており、Quantinuumの設立にあたり、十分な手元資金の提供を保証します。 HoneywellはQuantinuumに対してはサプライヤーとして同社独自のイオントラップの製造プロセスをサポートするとともに、ビジネスユニット全体の多岐に渡るプロジェクトにおいて、Quantinuumの顧客となることも予定しています。

Quantinuum設立時には約400名のスタッフが在籍し、英国、米国、日本、ドイツにオフィスを構えます。 これらの従業員のうち、約300名の科学者が、量子ハードウェアおよびソフトウェアソリューションの開発を進めていきます。

Quantinuumは、英国ケンブリッジ市にヨーロッパ本社を、米国のコロラド州に北米本社を構えます。 同社は、量子コンピュータ・ユーザーに対するコミットメントとして、将来に渡りポータビリティ(プログラム資産をプラットフォーム間で移行できること)を確保し、常に最適なハードウェアをユーザーが選択できる運用を保証していきます。

詳細は、www.quantinuum.com をご確認ください。

以上


ケンブリッジ・クオンタムについて
2014 年に設立され、世界有数の量子コンピューティング企業の支援を受けているケンブリッジ・クオンタムは、量子ソフトウェアと量子アルゴリズムのグローバルリーダーであり、急速に進化する量子コンピューティングハードウェアを最大限に活用することができます。ケンブリッジ・クオンタムは、欧州、米国、日本にオフィスを構えています。2021年11月30日にケンブリッジ・クオンタムは、ハニウェル・クオンタム・ソリューションズとの経営統合が完了し、Quantinuumを設立したことを発表しました。



□ 本件に関するお問い合わせ
ケンブリッジ・クオンタム・コンピューティング・ジャパン株式会社 広報事務局
(共同PR株式会社)
担当: 小野寺・伊藤・石谷
TEL: 070-6464-5236(伊藤)
E-mail:cqc-pr@kyodo-pr.co.jp

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