ブラザー、フォークリフト用フロンレススポットクーラーを開発

事業を通じ、快適な労働環境とCO2排出削減に貢献

ブラザー工業株式会社(社長:佐々木一郎)は、フォークリフト用フロンレススポットクーラー「PureDrive-FL」を開発した。トヨタ自動車株式会社(以下:トヨタ)の協力のもと、フォークリフトドライバーの作業中の暑熱対策に取り組み、真夏でも快適な作業環境と小型・低消費電力によるCO2排出削減を実現するなど、社会課題の解決に貢献するねらいだ。



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ブラザー工業は、中期戦略「CS B2021」において、事業を通じた社会価値の創出を実現することを目指しており、お客様の要望や社会要請を意識した技術開発に取り組んでいる。2020年6月には作業現場の暑熱対策として、「排熱レス&フロンレススポットクーラー Pure Drive」を開発。今回はこの技術を活用し、国内で3,000台を超えるフォークリフトを使用しているトヨタの協力のもと、フォークリフトの作業中の暑熱対策とCO2排出削減の両立を実現するスポットクーラーの開発が行われた。

開発にあたっては、これまでに培った熱流体解析技術や構造解析技術を活用することで、高い冷却性を保持しながら、小型化と低消費電力を実現。これにより、ドライバーの快適性が確保できることで、工場内の空調設定を弱めることが可能になり、工場の省エネに貢献できるという。また、低消費電力であることから、車両本体のバッテリーの電力消費量を抑制でき、フォークリフトの稼働時間にほとんど影響しない。他にも、フォークリフト運転時の強い衝撃や振動に対し、JIS規格に準拠した耐性も確保した。

PureDrive-FLはトヨタでの採用が決定しており、4月下旬から順次納品予定だ。販売は子会社である株式会社ブラザーエンタープライズを通して行われる。ブラザーの担当者は「PureDrive-FLにより、今後さらに多くの作業現場で働く人の労働環境の改善とCO2排出削減に貢献していきたい。」と語った。


【PureDrive-FLの主な特長】
1.暑熱対策

トヨタの協力による実証試験環境において、吹出口で27℃以下のWBGT*1を実現し、夏場の過酷な労働環境においても充分な暑熱対策効果として評価が得られている。
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2.小型軽量化の実現

加湿方式においてダブルエレメント式を採用することで、冷却性は維持しながらも小型化を実現し、フォークリフトのヘッドガードへの搭載を可能とした。
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3.稼働時間への影響を低減
フォークリフトの稼働時間への影響を最小限にするため、低消費電力を実現*2し、CO2排出削減にも貢献。

4.耐振動性
フォークリフト運転時の強い振動や衝撃に耐えるため、JIS規格に準拠*3。これまでのブラザー製品の開発で培った解析技術を駆使し、衝撃・振動耐性を実現した。


*1…人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい湿度、日射・  輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、気温の3つを取り入れた指標
*2・・・48V/400Ah (19.2kWh)のバッテリー容量を持つ1.5t車において本製品を8時間連続使用した場合の電力使用量はバッテリー容量の2.5%に相当する
*3・・・JIS C 60068-2-27(環境試験方法・25G 1,000回)、JIS D1601(自動車部品振動試験方法・4.5G 8時間)に準拠した衝撃・振動耐性を実現した

プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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