【ニュースレター】農林環境専門職大学・農林大学校でドローン講習を実施



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緊張の初フライトも、「うまく操作できました」と元気いっぱい

スマート農業の教育や研究を奨励
 整備の行き届いた学内の天然芝グラウンド。そこで産業用マルチローター(ドローン)の実技講習を受けているのは、静岡県立農林環境専門職大学・農林大学校(磐田市)の学生さんです。農林水産航空協会が交付する産業用マルチローター技能認定証を取得しようと、少し緊張した面持ちで送信機を握っています。
 専門職大学は、学校教育法の一部改正により平成31(2019)年度から新たに創設された大学の区分。授業の3分の1以上は専門職の実習や実技を行いながら、卒業時には学士(専門職)の学位を取得することができます。同大学は、明治33年に農業実務者養成の教育を始めて以来、再編を繰り返しながら120年以上の歴史を持つ農林大学校を引き継ぐかたちで創設された日本で唯一の農林業分野の専門職大学でもあります(農林大学校は令和3年度末に閉校)。
 労働力の減少や高齢化など、さまざまな課題を抱える日本の農業。農林業経営のプロ、さらには農山村地域社会のリーダーの養成を目指す同大学では、だからこそロボット技術や情報通信技術を活用したスマート農業の教育や研究にも力を注いでいます。農薬散布の省力化に直結するこのドローンオペレーター教習も、その一環として行われています。



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独自開発のシミュレーターで基本操作を習得

進化する農業と担い手たちの「若い力」
 ライセンスの取得を目指す若者たちの動機はさまざまです。「就職時に有利になると考えたから」という学生らしい回答もあれば、中には「ラジコンが好き。ドローンを飛ばしてみたかった」というホビー志向の学生さんも。もちろん「すでに実家では散布にドローンを使っている。家業を手伝いたい」という実戦派の後継者もいます。
 教習を担当するのは、当社の「ヤマハマルチローターアカデミー」の指導教官。実績のあるカリキュラムに則って、Eラーニング形式の学科教習、独自開発のシミュレターによる基本操作の習得、そして実機によるトレーニングを重ねて技能検定へと進みます。
 「シミュレーターはリアリティがあって緊張しました。なかなか思うように操作できなかったのですが、バーチャルで苦労したぶん、実機での教習は拍子抜けするほどリラックスして飛ばすことができました」(女性の学生)。ライセンスの取得を希望する学生の数に男女の差はなく、「むしろ感覚が繊細な女性のほうがオペレーターに向いているかもしれない」(インストラクター)といった声も聞かれます。
 進化を続ける農業と、その担い手たちの若い力。明るい声の絶えない実習風景に、日本の農業を切り拓く大きな活力を感じました。




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講習で使用するのは産業用無人マルチローター「YMR-08」



■産業用マルチローター 「YMR-08」 リンク

■広報担当者より
静岡県立農林環境専門職大学・農林大学校は、当社からわずか3キロの距離にあるご近所さん。広大な敷地でさまざまな実習が行われており、そこで生産された作物は直売所や学内でも販売されています。専門職大学としてリスタートを切って以来、入学希望者も増加傾向にあるとのこと。若い世代の活力に期待しています。

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