超小型衛星用推進機を開発する東大発ベンチャーPale Blueが研究開発型スタートアップを支援する助成金のNEDO STSに採択

株式会社Pale Blue 2021年04月13日 19時04分
From PR TIMES

創業1年でエクイティ・デット・助成金を合わせて累計2億円を資金調達

株式会社Pale Blue(本社:千葉県柏市柏の葉5-4-6 東葛テクノプラザ610号室、代表取締役:浅川純、以下「当社」)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 (以下「 NEDO」)が実施した2020年度「研究開発型スタートアップ支援事業/シード期の研究開発型スタートアップに対する事業化支援」(最大助成額:7,000万円、以下「NEDO STS事業」)に係る第3回公募において、助成対象として採択されましたのでお知らせいたします。
当社は令和2年4月に設立後1年で累計約2億円を資金調達することになり、これによって宇宙産業を革新するメガコンステレーションの実現に必要な安全かつ安価な超小型衛星向け水統合エンジンの開発及び実用化に挑みます。



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<NEDO STSについて>
■ 採択事業
名称:メガコンステレーション用超小型衛星向け水統合エンジンの開発
事業者:株式会社Pale Blue
認定VC:インキュベイトファンド

技術革新によって超小型衛星の市場が拡大している一方で、現在の小型衛星のほとんどは推進機を搭載していないため、能動的に軌道や姿勢を維持して運用寿命を長引かせたり、軌道を離脱させたりすることができず、とりわけ、後者に起因する宇宙ゴミ(デブリ)増大は深刻な問題になっています。
こうした問題は推進機を搭載することによって解決可能です。しかし、大型衛星に現在搭載されている推進機は、体積・重量・コストの観点から小型衛星に適用することは難しく、高圧ガスや有毒物を推進剤として使うため、環境への配慮や持続可能性の点でも問題があります。
我々が開発しているのは水を推進剤とした小型推進機です。従来の高圧・有毒な推進剤から脱却し、低圧貯蔵可能、安全無毒で取扱い性と入手性の良い水を推進剤として利用することで、前述の課題を解決し、圧倒的な小型化と低コスト化を実現します。
小型衛星実用化のボトルネックとなっている小型推進機にイノベーションを起こすことで、小型衛星群によるビジネスや深宇宙探査を実現し、科学技術による人類の幸福の最大化や文明レベルの向上を目指してまいります。
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■ NEDO STS概要
名称:研究開発型スタートアップ支援事業/シード期の研究開発型スタートアップに対する事業化支援
助成率及び助成額上限:助成率:2/3以内(1件あたりの上限額は7,000万円)
助成事業の期間:交付決定日から最大1.5年以内
助成対象経費:技術シーズの事業化に必要な経費(実用化開発、企業化可能性調査等)
対象技術:経済産業省所管の鉱工業技術(ロボティクス、AI、エレクトロニクス、IoT、クリーンテクノロジー、素材、医療機器、ライフサイエンス、バイオテクノロジー技術、航空宇宙等)
NEDO STS 公募ホームページ:リンク

<株式会社Pale Blueについて>

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■ 会社概要
会社名:株式会社Pale Blue
所在地:千葉県柏市柏の葉5-4-6東葛テクノプラザ610号室
代表者:浅川 純
設立:2020年4月3日
資本金:6300万円(資本準備金含む)
URL:リンク

■ 事業内容
東京大学は長年にわたって宇宙推進機の研究を行ってきており、推進機内における複雑なプラズマ物理の解明や電気推進の性能評価に関して、世界をリードする研究機関の一つになります。当社のメンバーは、東京大学在籍時から推進機の基礎研究に加えて、高周波電源や高電圧電源の小型化・高効率化に取り組み、成果を上げ、更には実際の小型衛星に搭載する推進システムの開発を多数経験してきました。当社は水統合推進システムの実現において、東京大学のエンジン基礎研究の成果を社会実装・実用化する役割を担い、その収益をアカデミアに還元することを目指します。
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■ 東京大学 小泉研究室
宇宙推進工学およびプラズマ工学を軸として各種の研究およびプロジェクトを実施しています。現在は小型衛星用の超小型推進機に関する研究と実応用(プロジェクト)および新しい大型電気推進機に注力しています。
主な実績は、

ほどよし4号における世界で初めての小型イオン推進システムの宇宙実証(2011-)
超小型深宇宙探査機PROCYONのメインエンジンとなる統合型小型推進システムの開発と深宇宙作動(2013-)
超小型深宇宙探査機EQUULEUSのメインエンジンとなる超小型水レジストジェット推進システムの開発(2016-)
ソニー・JAXAと共に宇宙感動体験事業の創出に向けてソニーのカメラ機器を搭載した人工衛星の共同開発を実施(2020-)

等があります。


■ 代表取締役略歴
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代表取締役CEO 浅川 純
東京大学大学院 航空宇宙工学専攻 博士(工学)
東京大学小泉研究室で超小型衛星用推進機の研究開発に従事。
主な研究成果はデブリ除去衛星用レーザ着火固体スラスタの開発、小型深宇宙探査機PROCYON推進系の開発・運用、超小型深宇宙探査機EQUULEUS推進系の開発、ISS放出水スラスタ実証衛星AQT-Dの開発等。
2020年3月に東京大学を退職し、4月に当社を設立。代表取締役CEOに就任。
2021年1月にMITテクノロジーレビューが主催する『Innovators Under 35 Japan 2020』に選定される。
MITテクノロジーレビュー:リンク

■ 採用について
当社は優秀な人材を必要としています。多くの職種で募集していますので、以下ページをご覧になり、取り組みに共感いただけたらぜひご応募やカジュアル面談の申込みをお願いいたします。
採用情報ページ:リンク
会社紹介ピッチ:
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プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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