三菱重工、初のグリーンボンド発行を決定脱炭素化社会の実現に向けた環境課題を解決しSDGs達成に貢献

◆ 再生可能エネルギー/クリーンエネルギー事業に関連する資金調達のため国内公募形式で発行
◆ SDGsの目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」達成に貢献へ



三菱重工業は、国内公募形式のグリーンボンド(注1)を発行(以下、本発行)する予定であり、本日10月30日に、本発行に向けた社債の訂正発行登録書を関東財務局長に提出しました。本件は、当社にとって初めてのグリーンボンド発行となるものです。

今回の発行の意義について、取締役執行役員CFOの小澤壽人は次のように述べています。「当社は創業以来、様々な製品・技術を通じて社会の課題解決に貢献してきました。本グリーンボンドの資金使途は、脱炭素社会に向けた環境課題に対応するもので、バランスの取れたエネルギーインフラの提供を通じて社会に貢献できると考えています。本発行は、当社がマテリアリティとして掲げる「脱炭素社会に向けたエネルギー課題の解決」の実現に向け取り組んでいることを示す1つの証左になるものです」。

1. 本発行の目的および背景

当社は、三菱三綱領に基づき制定された社是の精神に則り、社業を通じて社会の進歩に貢献するものづくり企業として、社会・産業インフラを支える製品・技術を世界に提供し、地球規模の課題解決に貢献しています。
当社グループは、気候変動対策の国際的な枠組みである「パリ協定」が長期的なゴールと位置づける「脱炭素社会」の実現に向け、企業・団体がチャレンジするイノベーションのアクションを国内外に力強く発信し後押ししていく、新たなイニシアティブ「チャレンジ・ゼロ(チャレンジネット・ゼロカーボンイノベーション)」の『チャレンジ・ゼロ』宣言に賛同するなど、環境への取り組みを積極的に行っています。
当社は、脱炭素化社会の実現への取り組みとして、本発行の資金使途である再生可能エネルギー/クリーンエネルギー事業(風力発電設備/事業・水素発電設備/事業・地熱発電設備/事業)を推進することで環境改善効果をもたらし、国際連合が定める持続可能な開発目標(SDGs)の目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」の達成に貢献します。

2. 本発行の概要

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3.  グリーンボンドフレームワークの策定及び外部評価(セカンドパーティ・オピニオン)の取得について

当社は、グリーンボンドの発行にあたって、国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンドガイドラインに定められている4つの要素(1.調達資金の使途、2.プロジェクトの評価と選定、3.調達資金の管理、4.レポーティング)に関する方針を記載した「三菱重工業株式会社グリーンボンドフレームワーク」を策定しました。
グリーンボンドの適合性評価については、国際資本市場協会(ICMA)による「グリーンボンド原則2018」および環境省「グリーンボンドガイドライン2020年度版」に適合している旨、第三者機関であるSustainalytics(サステイナリティクス)社からセカンドパーティ・オピニオンを取得しています。

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4.  グリーンプロジェクトの概要

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当社グループの風力発電設備事業は、1982年に日本での商用機第1号となる設備を納入して以降、現在まで4,200基超(約440万kW)の風力発電設備を国内外に供給してきました。
2014年には、デンマークのヴェスタス社(Vestas Wind Systems A/S)と洋上風力発電設備専業の合弁会社MHI Vestas Offshore Wind A/S(MVOW社)を設立し、同分野のグローバルトッププレイヤーのひとつに成長させました。2020年10月29日に当社とヴェスタス社は、現在当社が保有するMVOW社株式をヴェスタス社に譲渡し、ヴェスタス社のもとで陸上風車設備事業も含めた開発・製造を一元化し競争力強化を図る一方で、当社はヴェスタス社株式の2.5%を取得し、同社に取締役を派遣するなど、風力発電分野でのより一層のパートナーシップを強化することに合意しました。
また、洋上風力発電事業のバリューチェーン全体に目を向け、2020年7月 にデンマークのCopenhagen Infrastructure Partners P/S(CIP社)と北海道における洋上風力発電プロジェクトの開発のための合弁会社を設立し、CIP社と国内における洋上風力発電事業へ参入しております。
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当社グループは液体燃料として水素を利用するロケットエンジンや水素製造設備等、様々な水素関連製品の製造・納入実績を有し、発電利用においても1970年頃から現在まで、約50年にわたり水素を含有する副生ガス利用の豊富な実績を有しています。
大型ガスタービンについては、独自開発の燃焼器技術などにより30vol%の水素混焼技術を確立しており、さらに、当社グループが実現可能性調査に参画するオランダの天然ガス焚きGTCC発電所の一部の発電設備(44万kW)を対象として、2025年までに100%水素専焼に転換するプロジェクトにも取り組んでおり、現在、同発電設備から排出されているCO2(年間約130万トン)をほぼすべて削減する計画です。
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当社グループは、今では地熱発電所の世界的な標準となっている「二相流体輸送」と「ダブルフラッシュ方式」の組み合わせを世界で初めて適用するなど、新しい地熱発電技術の開発に努めてきました。長期間にわたり蓄積した研究の成果に基づく地熱発電プラントは、世界中で高い性能と稼働率を実証しています。例えば2015年に運転開始したメキシコ ロス・アズフレス III 地熱発電所は、運開後1年間で99.6%の稼働率を示しました。当社グループでは地熱発電システムに関する豊かな知識、経験および技術を蓄積し、現在も納入実績で世界一を達成しており、これからも優れた地熱発電技術で安定した電力を送り続けます。
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(注1)無担保普通社債。調達資金の使途を環境改善効果のある事業(グリーンプロジェクト)に限定して発行さ
れる債券のことです。2008年に世界銀行グループの国際復興開発銀行(IBRD)が、初めて"Green Bond"の名称で発行。その後、環境への関心が高まるにつれ、環境分野への取り組みた貢献をアピールできることもあり市場規模が拡大しています。
(注2)メリルリンチ日本証券株式会社は、2020年11月1日付で「BofA証券株式会社」へ商号変更する予定です。
(注3)グリーンボンドのフレームワークの策定およびセカンドパーティ・オピニオン等、外部の第三者評価の取得に関する助言等を通じて、グリーンボンドの発行支援を行う者を意味します。

プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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