ヴイエムウェア、企業の分散型マルチクラウド環境向けにVirtual Cloud Networkの新製品群を発表

【2020年10月1日(日本時間)東京発】
ヴイエムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:ジョン ロバートソン)は、年次カンファレンスであるVMworld(R) 2020にて、企業のビジネスをより強力にサポートするためのモダンなネットワークの構築を支援する新たなVirtual Cloud Network製品群を発表しました。このたびのVMwareのネットワーキングとセキュリティのポートフォリオ全体の進化により、急速に進むリモート ワークへの移行をより効率的に管理し、既存およびモダン アプリケーションをより迅速かつセキュアに提供し、分散環境をつないで保護しつつ、コスト削減と複雑さの解消も実現します。

企業のIT部門やアプリケーション開発チームが「ニューノーマル」への適応を進めるなか、アプリケーション アーキテクチャはモダナイゼーションとクラウド ネイティブ化が進展しています。つまり、オンプレミスのデータセンタが、マルチクラウド環境とエッジ コンピューティング環境を含むように拡張され、業務環境はもはや単一のキャンパスやブランチ(支店)に限らず、従業員がインターネットに接続できるあらゆる場所へと広がっています。このような状況は、過去20年間のネットワーク設計では想定されておらず、より複雑になっています。

VMwareは、VMworld 2020で発表する多岐にわたるソリューションとサービスの提供により、企業がかつてなく厳しい市場を勝ち抜き、事業を継続していけるよう支援します。VMwareのクラウド、アプリケーションのモダナイゼーション、ネットワーク、セキュリティ、デジタルワークスペース プラットフォームは、場所を問わずアプリケーションを構築、実行、管理、接続、保護できる柔軟で一貫したデジタル基盤を形成します。

Virtual Cloud Networkの新たなイノベーション
VMwareは、パブリック クラウド体験を実現する自動化、モダン アプリケーションの接続性とセキュリティ サービス、ネットワーク セキュリティの可能性を再考するソリューションの3つの分野で、Virtual Cloud Networkの新たなイノベーションを提供します。

パブリック クラウド体験を実現するネットワークの自動化:VMwareは、Virtual Cloud Networkに、クラウドの自動化と拡張性、連続稼動時間と耐障害性、機械学習ベースの予測分析、インテリジェンスを追加します。NSX-T 3.1の新機能により、大規模なグローバル展開やディザスタ リカバリのユース ケースのサポートが強化され、運用がさらに簡素化されます。NSX-T 3.1では、NSX Federationで対応できるサイトとホストの数が2倍に増加し、APIによる高度なルーティング機能とマルチキャスト機能が新たに搭載されました。また、Terraformプロバイダを通じてワークフローの展開を自動化します。VMware vRealize(R) Network Insight 6.0には、新しい保証機能と検証機能が追加されました。これにより、より効率的な仮想ネットワークと物理ネットワークの設計、ネットワークの連続稼動時間と耐障害性の向上、トラブルシューティングの迅速化、意図に基づく潜在的なネットワーク問題のプロアクティブな特定が可能になります。VMware Edge Network Intelligenceは、買収したNyansaのテクノロジに基づく新しいAIOpsソリューションです。 自動化された実用的な「インテリジェンス」を提供し、キャンパス、ブランチ、または自宅から接続するユーザと、IoTデバイスがアプリケーションをサポートするために必要なネットワークパフォーマンスを確実に得られるようにします。
モダン アプリケーションの接続と保護:生産性、俊敏性、顧客体験の向上を目指す企業では、コンテナ ベースのマイクロサービス アーキテクチャを採用し、コンテナ管理にはKubernetesを標準的に採用しています。マイクロサービスの要件に対応すると同時に、Kubernetesクラスタをインフラストラクチャに接続するために必要な接続性とセキュリティにより、豊富なマルチレイヤーネットワークスタックが必要になります。VMwareはVirtual Cloud Networkを拡張し、VMware Tanzu Service Mesh powered by NSXとKubernetesクラスタ向けのオープン ソース ネットワーキングおよびセキュリティ プロジェクトであるProject Antreaをサポートし、これらの環境を接続、保護します。なお、Tanzu Service Meshには、アプリケーションの持続性、耐障害性、セキュリティの向上に重点を置いた新機能が搭載されています。そして、新しいVMware Container Networking with Antreaは、署名済みのイメージとバイナリで構成される製品で、Project Antreaをフルサポートしています。VMware Container Networking with Antreaは、VMware NSX-T、vSphere 7 with Tanzu、Tanzu Kubernetes Gridに搭載予定です。Antreaをコンテナ ネットワーキング インターフェイス(CNI)として利用し、Kubernetesクラスタで実行しているアプリケーションは、Tanzu Service Meshによって検出、接続、保護されます。
ネットワーク セキュリティの再構築:VMware NSX(R)は主要なSmartNICで実行できるため、高レベルのファイアウォール パフォーマンスとプログラム可能なインテリジェンスをVirtual Cloud Networkで実現します。これにはベアメタルや保護が困難なデータベースなどの機密性の高いワークロードに対する高度なセキュリティが備わっています。さらに、インフラの「エア ギャップ」が可能になり、アプリケーションとハイパーバイザをSmartNIC上のセキュリティ制御から切り離すことができます。また、VMwareはNSX Distributed IDS/IPSに、買収したLastlineの高度なマルウェア検知(サンドボックス)とAIを活用したネットワーク トラフィック分析(NTA)を組み合わせたVMware NSX Advanced Threat Preventionも発表します。これらのNTA機能は、教師なしおよび教師ありの機械学習(ML)モデルを使用して脅威を正確に特定し、他のネットワーク トラフィック分析ツールと比較して誤検知を最小限に抑えます。従来は境界部のみの実装でしたが、このソリューションでは、すべてのワークロードで仮想パッチを適用できる業界初の機能を提供します。これにより巧妙な脅威が侵入してビジネスを脅かす前に、より効果的な対応が可能になります。


VMware Inc. ネットワーキング/セキュリティ部門 上級副社長兼ゼネラル マネージャ
トム・ギリス(Tom Gillis)コメント:
「顧客からは、環境全体でパブリック クラウドと同じレベルの自動化を実現させたいとの要望がありますが、ネットワークの一部を自動化することはできても、ファイアウォールやロード バランサのようなネットワークと別の部分では、プロビジョニングのために手動でのチケット発行は避けられないため、部分的な自動化では矛盾しています。VMwareのVirtual Cloud Networkならば、俊敏性とコストがこれまで以上に重視される時代に、ネットワークのあらゆる要素にわたり、分散する環境全体に跨るパブリック クラウドの自動化とコスト効率を実現します」

ご購入および価格について
VMware Tanzu Service Mesh、VMware Container Networking with Antreaは提供を開始しています。VMware NSX-T 3.1、vRealize Network Insight 6.0、VMware Edge Network Intelligence、VMware NSX Advanced Threat Preventionは、VMwareの2021年度第3四半期(2020年8月1日~10月30日)中に提供開始予定です。

*US参考資料原文、および参考資料内コメントは下記URLよりご覧ください。(英語サイト)
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ヴイエムウェア社について
ヴイエムウェアのソフトウェアは、複雑化する世界中のデジタル インフラを支えています。ヴイエムウェアのクラウド、アプリケーション モダナイゼーション、ネットワーキング、セキュリティ、デジタルワークスペース製品により、顧客はあらゆるクラウドにデバイスを問わずアプリケーションを提供できます。カリフォルニア州パロアルトに本社を置き、ビジネスと社会に貢献するVMwareの革新的なテクノロジの提供からグローバル インパクトまで世界への貢献に努めています。VMwareの詳細は www.vmware.com/jpをご覧ください。

VMware、Tanzu、vRealize、NSX、NSX-T、Tanzu Service Mesh、Tanzu Kubernetes Grid、vRealize Network Insight、VMware Edge Network Intelligence、VMware SD-WAN、VMware Container Networking、VMware NSX Advanced Thread Preventionは、VMware, Inc.またはその子会社の米国および各国での商標または登録商標です。この文書には、ヴイエムウェア以外のウェブサイトへのハイパーリンクが含まれている場合がありますが、これらはそのウェブサイトのコンテンツに責任を負う第三者により作成、ならびに維持されています。プレビューとして発表されたサービスの一般提供に対して義務を負うものではありません。この資料に記載の情報は、情報提供だけを目的としており、契約に加えられない可能性があります。

プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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