グーグルのクラウドを支えるテクノロジー > 第82回 Googleにおけるデータセンター電源設備の独自設計(パート2)

CTC教育サービスはコラム「グーグルのクラウドを支えるテクノロジー > 第82回 Googleにおけるデータセンター電源設備の独自設計(パート2)」を公開しました。

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はじめに

 前回に続いて、2020年に公開された論文「Data Center Power Oversubscription with a Medium Voltage Power Plane and Priority-Aware Capping」を紹介します。今回は、電力の使用量をリアルタイムにモニタリングして、サーバー上のジョブをコントロールする「パワーキャッピングサービス」の仕組みを解説します。

パワーキャッピングサービスの構成

 前回の図2に示したように、Googleのデータセンターでは、複数の自家発電装置を束ねた「Generator Farm」が、外部の商用電源と並列に配置されています。2系統ある商用電源からの電力供給がどちらも停止すると言う緊急事態が発生した際は、UPS(無停電電源装置)で一時的に電力供給を続けながら、UPSが停止するまでの間に自家発電装置を立ち上げます。この際、すべての自家発電装置を一度に起動するのではなく、データセンター全体での電力使用量をモニタリングしながら、必要な台数だけを起動することで、自家発電装置の稼働に必要な燃料の消費量を抑えます。
 そして、データセンター全体での電力使用量が、すべての自家発電装置で供給可能な上限に近づくと、パワーキャッピングサービスは、サーバークラスターのジョブ管理システムと連携して(外部向けのサービスに影響しない)優先度の低いジョブを一時停止します。このパワーキャッピングサービスの構成概要は、図1のようになります。

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