【新技術】フォナック遠隔聴覚ケアプログラム 補聴器フィッティングをフル遠隔サポート

ソノヴァ・ジャパン株式会社 2020年05月14日 16時00分
From DreamNews

聴覚機器及びワイヤレス通信機器の世界的リーディングカンパニー、ソノヴァ(本社:スイス)は、新型コロナウイルス(以下、COVID-19)拡大の中で、難聴者に必要なケアへの迅速な対応ニーズが高まっている状況を受け、最新技術を駆使した聴覚専門家監修の遠隔聴覚ケアプログラムを発表。2020年4月30日より、欧米各国でプログラムの提供が開始されました*。今回の新しい遠隔医療技術により、オンライン聴力検査からリアルタイムで行う補聴器の遠隔フィッティング、プログラミング、微調整まで、フォナック独自の幅広いeソリューションが提供されます。
*日本ではフォナック 遠隔サポートのみ2020年夏頃開始予定



難聴者の危機的局面
COVID-19拡大以前に発表された研究結果によると、孤独*1、苦痛*2、憂鬱な思考*2,*3、質の低い生活*4などの社会・感情的課題と難聴の相関性が明らかになっています。さらに医学誌「ランセット」で発表された、隔離状態に起因する心理的影響に関する新たな研究によると、ソーシャルディスタンシングと自主隔離も鬱症状、ストレス、気分低下を引き起こすことが分かってきました*5。

「これらの研究結果は、ソーシャルディスタンシングを迫られている難聴者が特に厳しい立場に置かれていることを示しています。」と、フォナックのグローバル聴覚ディレクター アンジェラ・ペロシ氏は語っています。「良い聞こえを維持し適切な技術を手軽に取り入れることが、隔離状態にあるこの時世に大切な人同士のつながりを保つ鍵となります。私たちフォナックは、難聴者がCOVID-19に聞こえやコミュニケーションを阻まれることなく日々の生活を続けられるような技術開発を目標に掲げました」。

プロの聴覚ケアをより身近に
フォナックは数年前より、様々な成功実例や技術、サービスに基づいた遠隔聴覚ケアを率先して開発してきました。当初は聴覚ケア提供時のオプションとして開発されていましたが、COVID-19拡大を受け、非常に重要なツールとして捉え直しています。

● フォナック ヒアリング スクリーナー:どなたでも簡単に聞こえのチェックが出来るオンラインツール。無料で利用でき、その結果から聴覚専門家が難聴者の補聴器装用にメリットがあるかを判断することが可能です。
*日本における開始時期は未定

● オージオグラム ダイレクト:フォナックが世界で初めて実施するこのサービスは、フォナック マーベル補聴器とマイフォナックアプリをインストールしたiOS/Androidのスマートフォンやタブレットで行います。聴覚専門家が特別な機器を用いることなく、オージオグラムを入手することができ、聴覚専門家は対面でのフィッティングが困難なCOVID-19の状況下でも、フィッティングの最初の手がかりとなるオージオグラムを管理することで遠隔フィッティングが可能となります。このソフトウェアは難聴者の聞こえの状況をフォローアップするために作られましたが、更に機能を拡張することにより、難聴者個人個人の耳、音響特性、選択された補聴器を考慮した上での、遠隔での補聴器調整を可能にしました。

● フォナック 遠隔サポート:フォナック マーベル補聴器装用者はマイフォナック アプリを使用することで、実際に補聴器を使用している環境でリアルタイムで補聴器フィッティング、プログラミング、調整、最適化の遠隔サポートが受けられます。聴覚専門家は補聴器装用者と会話をしながら、装用者が補聴器を使用している音環境に関する情報をリアルタイムで入手できるので、従来補聴器販売店舗では実現しなかった、実際の「使用環境下」における調整と高精度のチューニングが可能となります。
*日本では2020年夏頃開始予定

ペロシ氏は、「この技術を臨床現場における成功事例や対面の聴覚ケアに代わるツールとするのではなく、補聴器の装用者が自宅で過ごしている際にも質の高い聴覚ケアを受け続けられる手段になればと思います。」と補足。さらに、「この困難な状況下においては、補聴器を使用開始したての試聴中の方であるか、チューニング精度が求められる長期装用者かどうかという様な難聴者の背景に関係なく、彼らを専門的な聞こえのヘルスケアを受けられる状態にすることが特に大切です。そうすることで社会的なつながりを保つことが出来るだけでなく、彼らの短期~長期的なウェルビーイング全般を助け、育むことになります。」と語っています。

フォナック補聴器のeソリューションは、フォナック オーデオ マーベルの全器種と、フォナック  ボレロ マーベルの全器種で利用可能です。



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*1. Kramer, S.E., Kapteyn, T.S., Kuik, D.J., & Deeg, D.J.H. (2002). The association of hearing impairment and chronic diseases with psychosocial health status in older age. Journal of Aging and Health, 14(1), 122-137. リンク
*2. Nachtegaal, J., Smit, J.H., Smits, C., Bezemer, P.D., van Beek, J.H.M., Festen, J.M., & Kramer, S.E. (2009). The Association Between Hearing Status and Psychosocial Health Before the Age of 70 Years: Results From an Internet-Based National Survey on Hearing. Ear and Hearing, 30(3), 302-312. リンク
*3. Keidser, G., & Seeto, M. (2017). The Influence of Social Interaction and Physical Health on the Association Between Hearing and Depression With Age and Gender. Trends in Hearing, 21, 2331216517706395. リンク
*4. Ciorba, A., Bianchini, C., Pelucchi, S., & Pastore, A. (2012). The impact of hearing loss on the quality of life of elderly adults. Clinical Interventions in Aging, 7, 159-163. リンク
*5. Brooks, S.K., Webster, R.K., Smith, L.E., Woodland, L., Wessely, S., Greenberg, N., and Rubin, G.J. (2020). The psychological impact of quarantine and how to reduce it: rapid review of the evidence. The Lancet. 395:912-920. DOI: リンク(20)30460-8

■ フォナックについて
スイス・チューリッヒに拠点を置くソノヴァグループのフォナックは1947年に設立され、補聴器、ワイヤレス機器を開発しています。聴覚に特化した専門技術と聴覚ケアの専門家との強い協力関係の下、製品を通じて世界中の人々の豊かな聞こえをサポートし、QOL の向上に貢献してきました。フォナックの多彩な製品は世界100 カ国以上で愛用されています。補聴器の小型化、性能の分野において補聴器業界のベンチマークとして位置づけられ、聴覚分野のリーディングカンパニーとして躍進しています。

Phonak - Life is on
フォナックは、よりよい聞こえが人々の健康に深くつながり、人生を豊かにするために欠かせないものと考えています。そのため、私たちは70年以上にわたり、補聴器やワイヤレス通信機器などの研究開発に情熱を傾けてきました。
これからも、聞こえに悩むすべての人々のアクティブで健康的な毎日を支え、前向きな心と豊かな感性を育むために、革新的な聞こえのソリューションをお届けします。
自由な交流と自身に満ちたコミュニケーション。
豊かな人生のために、さあLife is on!


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