Artprice by Art Market: パリのFIACはロンドンのフリーズと同等の成功を収められるか?

Artprice.com 2019年10月21日 19時56分
From 共同通信PRワイヤー

Artprice by Art Market: パリのFIACはロンドンのフリーズと同等の成功を収められるか?

AsiaNet 81081

【パリ2019年10月16日PR Newswire】今日、モンマルトルやモンパルナスの界隈でGiacomettiやPicassoの新しい作品に出会うことはおそらく不可能でしょう。ビジュアルアートのファンであれば、マレ地区のギャラリーにチャンスが隠されているかもしれません。テュレンヌ通りにあるEmmanuel Perrotinでは、アメリカ人アーティストのJosh Sperling、韓国のPark Seo-Bo、メキシコのGabriel de La Mortaらの作品に出会うことができます。また、ヴィエイユ・ドュ・タンプル通りにあるDavid Zwirnerの新スペースでは、アメリカ人Raymond Pettibonの個展が開催されています。同作家のパリ初個展は1995年に開催されています。

グランパレでは、今週日曜日までの会期で国際現代アート見本市(FIAC)が催されています。3週間前のフリーズならびにフリーズマスターズ アートフェアを受けたFIACの開催とともにパリがアート市場の中心的存在となり、世界29か国の197にのぼるギャラリストを迎えています。FIACではフランス最大級のアート賞も授与されています。今年度のMarcel Duchamp賞は、Eric Baudelaireが獲得しています。パリではこのFIACに続いて新しいアートフェアが開催されるようになりました(アジア ナウ、アート エリゼなど)。果たしてこれで十分といえるのでしょうか?

ArtMarket.comならびにArtpriceの創立者兼CEO thierry Ehrmannの談話によれば、「近年のパリにおいて、現代美術が一流芸術作品オークションセールスに占める割合は8%となっています。一方のロンドンではこの比率が20%に上がり、同市における現代美術作品の総売上高はパリの4倍を記録しています。オークション市場において最高成績を記録したフランス人の現代美術アーティストRobert Combasは、弊社の「2019年度 現代美術市場報告」においてようやく50位にランキングされています。彼の前にはアメリカ人アーティスト16名、中国人11名、イギリス人9名、ドイツ人5名といった存在が立ちはだかっています。

フランスのアート市場は、今日のアート市場において現代美術が担っている原動力をいまだ理解していません。フランスの首都はあきらかにシステマティックなリスク回避の犠牲になっており、美術館のプログラムや公共スペース、オークションの場には、より知名度が高く、すでにコンセンサスが確立された作品がセレクトされています。

パリにおける一流アート作品オークション結果


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パリの美術館は、古典の巨匠と近代の前衛アーティストに対する明確な嗜好を示しています。最近の展示内容を見てみると、グランパレではEl GrecoとToulouse-Lautrec、ポンピドゥセンターではFrancis Bacon、パリ市立近代美術館ではHans Hartung展が開催されています。  そしてルーヴル美術館では、ブロックバスター的存在のLeonardo da Vinci展が来たる10月24日に待たれています。

一方フリーズフェア会期中のロンドンでは、テート・モダンの広大なエントランススペースにおいて、アフリカ系アメリカ人アーティストKara Walkerの作品が展示されました。この巨大な泉はイギリスの植民地政策非難を真っ向から表現し、ヒュンダイコミッションの財政支援を受けています。ナショナルギャラリーでPaul Gauguinが取り扱われたケースを別にすれば、ロンドンでは現代美術の作家が支配的なポジションを占めています。テート・モダンではOlafur Eliasson、ロイヤルアカデミーではAntony Gormley展が開催されています。

ロンドンは現代美術の作品を支障なく受け入れています。同市におけるアート市場で、現代美術はまったくコンプレックスの感じられない扱いを受けています。このような態度は、とりわけ企業メセナに対して当てはまります。対するパリは、安全パイである過去の偉大なアーティストを好む傾向があります。たとえばLeonardo da Vinci、Pablo Picasso、Zao Wou-Kiといった作家です。つまるところ、パリは現代美術を敬遠しています。今年度に観察された好例として、Jeff KoonsのTulipsが挙げられるでしょう。この作品を巡り、フランスの著名な知識人層から好意的ではない反応が寄せられています。「11の彩色された肛門が棒のてっぺんに掲げられている」、これは、2019年10月5日付けのObs誌上でYves Michauxが行っている描写です。

パリとロンドンの違いは、オークションホールにも反映されています。フリーズ会期のロンドンにおいて、クリスティーズとサザビーズが現代&戦後のアート作品セールを3度づつ開催しているのに対し、FIAC会期におけるパリではこの二大アングロサクソンメゾンが印象派&近代美術のセールを開催する運びになっています。

フリーズアートフェア会期に開催されたロンドンオークション結果トップ5(価格には取引費用が含まれます)
Jean-Michel Basquiat – Pyro (1984) – 1220万ドル、サザビーズ
Banksy – Devolved Parliament (2009) – 1220万ドル、サザビーズ
Jean-Michel Basquiat – Four Big (1982) – 1060万ドル、クリスティーズ
Gerhard Richter – Abstracktes Bild (1984) – 860万ドル、クリスティーズ
Sigmar Polke – Alpenveilchen / Flowers (1967) – 700万ドル、クリスティーズ

FIAC会期中のパリオークションに出展されるトップ5作品(予想)
Nicolas de Stael – Parc des Princes (1952) – [2000万~2700万ドル] – 10月17日、クリスティーズ
Pablo Picasso – Mousquetaire. Buste (1967) – [350~550万ドル] – 10月17日、クリスティーズ
Marc Chargall – Le cirque mauve (1966) [330万ドル~550万ドル] – 10月16日、サザビーズ
Pierre Soulages – Peinture 263 x 181cm, 29 Dec. 2007 – [160万ドル~270万ドル] – 10月17日、クリスティーズ
Francis Picabia – Médéa (1929頃) – [160万ドル~220万ドル] – 10月16日、サザビーズ

フランスは、古典のマスターピースが発掘される「屋根裏」的側面をアピールしています。先日ディジョンにおいて、Cimabueの作品Christ Mockedが発見されています(13世紀後期)。この希少な小規模作品は、2019年10月27日にパリ近郊のセンリスにあるオークションハウス アクテオンに出品されます。その推定落札額は、440万~660万ドルとされています。

しかしながらこのような事実をしても、ロンドンにパリをねたむ理由はありません!フリーズマスターにおいて、ほかの誰でもないBotticelliの手によるMichele Marullo Tarchaniotaの肖像画が驚くべき3000万ドルで落札されました(トリニティ ファインアーツ)。

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Artmarketとその部門であるArtpriceは、1997年にCEOthierry Ehrmannによって創立されました。Artmarketとその部門であるArtpriceは、1987年創立のServeurグループの管理下に置かれています。

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ArtmarketはArtpriceとともに6300にのぼるオークションハウスからの情報をたえず収集し、主要なプレス、メディアエージェントに向けてアート市場のキー情報を提供しています(出版数7200)。450万人のログインメンバーが、メンバーの投稿する広告へのアクセスを有し、リーダー的なGlobal Standardized Marketplace(R)を代表するネットワークとして、固定ないしは入札価格でのアート作品の売買を取り扱います(オークションはフランス商法の L 321.3条における第2、3段落の定めによって規定されています)。

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