年次市場調査「グローバル インターコネクション インデックス(GXI)」Vol. 3 東京のデジタルエッジにおけるプライベート接続は年間50パーセント超増加

日本のIT意思決定者の半数以上が「2020年東京オリンピックにインターコネクションが不可欠」と回答

インターコネクション(相互接続)およびデータセンターサービスをグローバルに展開するエクイニクス(Nasdaq:EQIX、日本法人代表取締役 兼 北アジア統括 :古田 敬、以下 エクイニクス)は、年次市場調査「グローバル インターコネクション インデックス」(Global Interconnection Index、以下 「GXI」)の本年版、GXI Vol. 3を発表しました。



GXI Vol. 3は、世界全体でエッジにおけるプライベート接続が51%の年平均成長率(CAGR)で増加し、利用帯域は13,300テラビット/秒(Tbps)に達し、年間53ゼタバイト(ZB)のデータ交換量となると予測しています。これは、世界中のすべての人が超高解像度の「ゲーム・オブ・スローンズ」全シーズンの同時ダウンロードを24時間以内に完了するのに十分な帯域です。GXI Vol. 3によると、インターコネクションはデジタルビジネスに不可欠な要素となっています。企業がデジタル経済圏で競争優位性を獲得するためには、データ量の増加に対応すると同時に、クラウドやビジネスエコシステム間で急速に増え続けるデータ交換スピード向上へのニーズにも対応する必要があります。
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アジア太平洋のインターコネクション帯域は2022年まで56%のCAGRで成長し、3,825 Tbps超に達すると予測されており、これは世界全体の29%に相当します。アジア太平洋の産業別では、クラウドおよびITサービス事業のインターコネクション需要の伸びが最も大きく、914 Tbpsに達すると予測されています。これは、他の全地域のクラウド事業の成長率(CAGR 50%)を上回るペースです。

東京は、アジア太平洋地域で最もインターコネクションを介したトラフィック成長率が高く、その規模は2022年には821 Tbpsに達すると予測されています。世界の上級ITプロフェッショナル2,450名以上(東京の100名以上を含む)を対象に実施したエクイニクスの独自調査では、日本のIT意思決定者の51%が、「2020年東京オリンピックを含むグローバルイベントにはインターコネクションが不可欠」と回答しています。

IDCのデータセンターおよびクラウド担当リサーチバイスプレジデント、リック・ヴィラー(Rick Villars)氏は、次のように述べています。「私たちが働き、遊び、住む、あらゆる場所で、人、ソフトウェア、機械がより高速にデータを生み、そして消費されています。こうした新しい場所で生成、集約、分析されるデータ量の飛躍的な増加は、ITを従来の企業データセンターから移行させる変化の一因となっています。これからの企業は、デジタルエッジに近接する堅牢な最先端データセンターにアクセスし、エッジに専用のインフラストラクチャーを置く必要があります。これにより、企業はデジタルトランスフォーメーションの中心で、増え続けるクラウド、顧客、パートナーと相互に接続することができます」


■主な調査結果
GXI Vol. 3は、インターコネクション帯域の増加を追跡、測定、予測することでインサイトを提供します。インターコネクション帯域の定義は、通信事業者に依存しないキャリアニュートラルなコロケーションデータセンター内の分散型ITエクスチェンジ拠点において、多様なパートナーやプロバイダーとの間でやりとりされる、プライベート(1対1)でダイレクトなデータ交換に使われる帯域の総容量です。GXI Vol. 3の主な調査結果は次のとおりです。

デジタル経済圏で競争するには、大量のデータ交換をインターコネクションで行う能力が不可欠
·GXIの予測では、企業のインターコネクション帯域の利用は、データ量増加への対応のために世界全体でCAGR 64%(アジア太平洋では68%)で増加します。これは、その他の形式でのビジネスデータ交換を上回るペースです。

· GXIによれば、世界の企業はデータ量増加への対応のために、平均で9ロケーションにIT設備構築を行っており、そこでのネットワーク、クラウド、ビジネスパートナーとのインターコネクションの総数は340に達します。

·エクイニクスの調査から、世界のIT意思決定者の約半数(日本では50%)が、「インターコネクションはデジタルトランスフォーメーションの促進に重要である」と回答し、半数近く(日本では39%)が、「企業による市場での競争優位性の獲得にインターコネクションが役立つ」と回答していることがわかりました。


アプリケーションのパフォーマンスが低下する最大の要因は距離
·ダイレクトでなプライベートな接続をデジタルエッジで展開することで、アプリケーションのパフォーマンスとユーザーエクスペリエンスの両方を向上させます。

·GXIによれば、遅延の影響を受けやすい今日のワークロードでは、レスポンスに20ミリ秒から60ミリ秒かかっており、企業のIT部門は物理的距離を埋めるための動員を余儀なくされています。企業はデータ消費地に近接する場所へITインフラストラクチャーを移動することが求められています。

·エクイニクスの調査によれば、世界のIT意思決定者の3分の1以上(日本では33%)は、接続速度向上のためにインターコネクションを利用しています。


先進企業は、インターコネクションの主要配備モデルを組み合わせて利用することで競争優位性を獲得
·複数のエッジロケーションにまたがって複数のネットワークプロバイダーと相互接続する利用例が増加しており、2022年までにインターコネクション帯域が4倍に増加する見通しの主な要因となっています。

·複数のエッジロケーションおよびクラウドリジョンにまたがった、複数のクラウドおよびITサービスとのインターコネクションは、インターコネクション帯域の2番目に大きな、急増している用途であり、その規模は2022年には13倍に拡大すると予測されています。

· インターコネクション帯域利用の残りは、金融サービス、コンテンツおよびデジタルメディア、サプライチェーン分野によるデジタルビジネスパートナーとのインターコネクションから構成され、その規模は2022年には5倍に拡大すると予測されています。


■コメント
· Cisco エンタープライズネットワーキングビジネス製品管理担当シニアバイスプレジデント サチン・グプタ(Sachin Gupta)氏
「デジタルトランスフォーメーションが不可欠であることを企業が受け入れる中、それぞれの目標を達成するために複数のクラウドベースアプリケーションを採用する企業が増加しています。世界各地に存在するユーザーに安全かつ高速なアプリケーションエクスペリエンスを提供する上で、これはネットワークに対する圧力となります。アプリケーションとネットワークの両面で分散化が進行しており、今日の企業では、ビジネスに重要なアプリケーションにエンドユーザーをセキュアに接続するために、低遅延の相互接続アーキテクチャが今後も必要とされます」


·エクイニクス アジア太平洋プレジデント ジェレミー・ドイチェ(Jeremy Deutsch)
「最も活気のある市場の1つであるアジア太平洋地域は、技術開発に成功をもたらす豊かな土壌があります。5G、IoT、VR、ARの普及が刺激となって、この地域におけるインターコネクション帯域が大幅に増加するものと期待しています。エッジにおいて数秒間で大量のデータを処理し、その分析が必要となるケースが増加しているため、企業が顧客の期待に応え続ける上で、インターコネクションがこれほど重視されたことはありません。そのためにエクイニクスは、進化する消費者ニーズに先行し、デジタルトランスフォーメーションの加速を支援することにコミットし続けています。最新のGXIレポートは、この地域でインターコネクション帯域が増加し続けることを示しており、我々は、成功のためにデジタル化を図る企業を支援します」


・エクイニクス日本法人 代表取締役 兼 北アジア統括 古田 敬
「GXI Vol.3 でも述べている通り、2020年の東京オリンピックと5Gの展開が予定される中、AIやロボットといった高度なテクノロジーの採用が増加することで、ダイレクトなプライベート接続の需要は多くの産業で一層高まる見通しです。これらの技術は膨大な量のデータを生成するため、リアルタイムの分析とサービスデリバリーのためには高速かつ低遅延のコネクティビティが必要です。オリンピックにおける高度な要求を満たすためには企業は高品質なコネクティビティが必要ですが、市場とパートナーに近接し、分散されたインターコネクションプラットフォームはそれを実現します。私たちは様々な企業が顧客、ネットワーク、クラウドそしてサービスプロバイダー間で、コスト効率的かつ高パフォーマンスのインターコネクションを実現することに貢献してまいります」


■「グローバル インターコネクション インデックス」(GXI)について
エクイニクスが毎年発表している「GXI」は、インターコネクション帯域(多様な取引先企業やプロバイダーとの間で、トラフィックをプライベートに直接交換するために、ITエクスチェンジポイントにおいてプロビジョニングされる合計帯域)の増加を追跡、測定、予測することで、デジタルビジネスの推進に役立つインサイトを提供します。「GXI」は、2022年までに見込まれるインターコネクション帯域の増加を予測する、業界で唯一の調査報告書です。キャリアニュートラルなコロケーションデータセンタープロバイダーを利用している世界数千社のエコシステムパートナーの導入プロファイルを分析する上で、このレポートは市場基準としての役割を果たしています。このデータは各地域の市場データ(マクロ経済動向、人口動態、産業傾向を含む)と組み合わせて成長の予測に役立つ加重需要乗数を導くことで、デジタルビジネストランスフォーメーションの影響を評価します。詳細な調査方法論は、「グローバル インターコネクション インデックス」をご参照ください。


■エクイニクスの独立調査について
エクイニクスが依頼した個別独自調査の一部として、APCO Insightは、北米、中南米、欧州、アジア太平洋の多様な企業のIT意思決定者2,485名を対象に調査を実施しました。回答者は、Dynataのオンラインパネルの参加者として選択されました。この調査は、2019年8月1日~16日にオンラインで実施されました。


■関連資料
·「グローバル インターコネクション インデックスVol. 3」 [レポート](日本語)
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·「Forrester Total Economic Impact Study (TEI)」 [アナリストレポート](日本語)
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·「Gartner Exploring the Edge: 12 Frontiers of Edge Computing」 [アナリストレポート](英語)
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·「Gartner: Infrastructure is everywhere」 [アナリストレポート](日本語)
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·「デジタルビジネスはエッジへ向かう」 [エクイニクスブログ](日本語)
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·「Interconnection Is Essential to Digital Transformation in Asia-Pacific」[エクイニクスブログ](英語)
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■エクイニクスについて
Equinix, Inc.(Nasdaq:EQIX)は、世界で最も相互接続密度の高いデータセンターにおいて、世界中のトップ企業をそのお客様、従業員、パートナーに接続しています。世界5大陸、50以上の市場をつなぐデジタルビジネスのためのグローバルプラットフォームとして、企業の皆様があらゆる場所で、あらゆる人やモノとつながり、デジタル化された未来を実現していくことを支援しています。
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■将来の見通しに関する記述について
本ニュースリリースには、リスクおよび不確実性を伴う将来の見通しに関する記述が含まれております。こうした将来の見通しに関する記述において言及されている予測と実際にもたらされる結果との間には、大幅な相違が生じる場合があります。
そのような相違を生じさせる要因としては、既に買収しており、または今後買収する予定の企業との統合に関連して発生する想定外の費用または問題、新市場拡大に関する想定外の費用または問題、IBXセンターの取得、運営および建設上の問題、Equinixの製品およびソリューションに関する開発、設置、および提供上の問題、新たに開設ないし取得したデータセンターにおけるお客様からの収益の大幅な欠如、適宜計画される資金調達の未完遂、既存の競合先ないし新規競合先との競争、キャッシュフロー余力の十分性あるいは未払負債ないし新規の負債を返済するための資金調達能力、主要お客様とのビジネスにおける損失あるいは減退、Equinix, Inc.が米国証券取引委員会に適宜提出する資料に記載されているその他のリスクが含まれますが、これらに限定されません。
詳細については、Equinix, Inc.が米国証券取引委員会に提出した直近の四半期報告書および年次報告書をご参照ください(ご要望に応じ、Equinix, Inc.より入手可能です)。エクイニクスは、このニュースリリースに含まれる将来の見通しに関する情報を更新するいかなる義務も負いません。

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