インドのオンラインチャネルにおけるスマートフォン出荷量、2019年第2四半期に前年同期比の26%成長に

Counterpoint Technology Market Research Limited 2019年10月08日 10時45分
From PR TIMES

Flipkartは引き続きオンラインチャネル首位で58%のシェアを獲得。また、Xiaomi Note 7 Proが最も売れた機種となり、Realmeは第2位で17%のシェアを獲得した。

カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、インドでのオンラインチャネル(ネット通販による販売チャネル)を通じたスマートフォンの出荷量は、新機種発売と夏のセールイベントがこの四半期の成長を促進したことにより、2019年第2四半期に前年同期比26%成長したという調査結果を含むMarket Monitorサービスによる最新調査を発表致しました。



カウンターポイント社リサーチアナリストのAnshika Jain氏は以下のようにコメントしています。
「XiaomiとRealmeの成長に加え、SamsungがGalaxy Mシリーズでオンラインチャネルに注力したことで、オンライン経由の出荷が増加した。これら3機種が好調であるということは、15,000~20,000インドルピー(約210~280USドル)が、オンラインで素早く成長する価格帯ということになる。Xiaomi Note 7 Proはこの価格帯で最も売れた機種で、これにRealme 3 Proが続く。主要なeコマースのポータル(FlipkartとAmazon)は、様々な夏の特売キャンペーンや月末の値引きを行ったことで売り上げを促進した。加えて、端末メーカーは自社のオンライン販売プラットフォームを通じた製品販売を推し進め、ネット上での顧客の流れを自社ストアに誘導している。」

各メーカーの業績について、同社アソシエイトディレクターのTarun Pathak氏は以下のようにコメントしています。
「トップ5社がオンライン市場の84%を占めた。各端末メーカーも、ネット通販サイトも、顧客へのリーチを増やす戦略を多様化している。例えば、Amazonは最近4.04億USドルをインド事業に投入し、さらにFuture Retailグループにも多額の出資を行いインド市場における実店舗を増やしている。一方で、XiaomiのMi.comは『翌日配達保証』をインドの150を超える都市で開始した。来る歳末シーズンにむけて全てのメーカーがオンライン市場を強化してくると、我々は予想している。また、通販プラットフォーム各社は、歳末シーズンにむけて、平均売価(ASP)の高いモデルにフォーカスを置き、消費者を売価の低いモデルから誘導しようとしている。」


図1: オンライン(ネット通販)スマートフォン市場シェア - 2019年第2四半期
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出典: Counterpoint Research Market Monitor - 2019年第2四半期


図2: インドのオンライン市場におけるスマートフォントップメーカーのシェア - 2019年第2四半期
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出典: Counterpoint Research Market Monitor - 2019年第2四半期


図3: インドのオンライン市場におけるスマートフォントップ機種 - 2019年第2四半期
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出典: Counterpoint Research Market Monitor - 2019年第2四半期


マーケット概況:

スマートフォン出荷量のうち、オフライン(実店舗)経由は4%減少したが、オンライン(ネット通販)経由は26%増加した。Mi Super Sale、HONOR Days、Flipkart Summer Carnival、Big Shopping Days、Amazon Summer sale、Amazon Fab Fest、Knock Out offers、Realme 1st anniversary sale、Month end Mobile Festなどの販促イベントがこの四半期に開催された。
Flipkartのオンラインチャネルシェアは58%に達した。一方、高級機に限定した場合、Amazonのシェアは78%に達した。
Redmi Note 7 ProとRealme C2、Realme C3の好調に支えられ、Flipkartは前年同期比45%の成長を2019年第2四半期に記録した。これら3機種だけでFlipkartの販売全体の1/3に相当する。5月だけでFlipkartは販促イベントを3回実施した。
Xiaomi、Realme、ASUS、SamsungがFlipkartのセールスに最も貢献した。また、これら4機種でスマートフォン出荷全体の4/5に相当した。
Amazonは前年同期比9%成長した。原動力となったのは、Xiaomi Redmi 6A、Samsung Galaxy Mシリーズ、Xiaomi Redmi 7、OnePlus7シリーズである。
オンラインチャネル全体の84%をトップ5メーカーが占めた。
オンラインチャネルにおけるトップ5機種はXiaomiとRealmeである。
2019年第2四半期のオンライン市場の46%をXiaomiが専有した。同社のRedmi Note 7 Proシリーズ、Redmi 6A、Redmi Note 6 Pro、Redmi Goが台数を稼ぎ、Xiaomiのオンライン販売全体の2/3以上を占めた。6月には『Express Delivery(特急便)』プログラムを導入し、Mi.com経由の売り上げを促進した。
Realmeはオンライン市場での第二位のプレイヤーとなった。強力な販促と、値ごろな機種であるRealme C2、Realme 3、Realme 3 Proが売上に貢献した。
Samsungはオンライン市場での第3位のプレイヤーである。同社のMシリーズが同社のオンライン経由販売の5割以上を占めた。
Realme、Asus、Vivo、OPPOはオンライン市場で最も速く成長している企業である。
OnePlus 7シリーズが販売に貢献したことにより、Amazonは高級機における出荷台数の最高記録を達成した。


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弊社のMarket Monitorは、各社のIR情報から推定した出荷数、各社へのヒアリング内容を販売側から裏付けしたデータ、流通段階でのチェック、その他副次的調査の結果に基づいています。

【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: リンク

プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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