凸版印刷、自治体や学校での多言語コミュニケーションを支援

音声翻訳サービス「VoiceBiz(R)(ボイスビズ)」が8つの自治体・学校に導入 外国人に対する窓口業務や面談に活用

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、急増する訪日外国人や外国人就労者などとの多言語コミュニケーションを支援するソリューションとして、音声翻訳サービス「VoiceBiz(R)(ボイスビズ)」を、2018年6月より提供開始しています。
 このたび「VoiceBiz(R)」が、8つの自治体・学校に採用され、2019年4月より順次導入されています。




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(左)自治体向けの定型文画面 (右)学校向けの定型文画面

■ 導入の背景
 出入国管理及び難民認定法(入管法)が改正、2019年4月より施行され外国人労働者の受け入れ拡大に伴って、在留外国人の更なる増加が見込まれています。しかし、自治体窓口では様々な言語に対応するスキルやシステムが不足しており、また学校現場においては、保護者との面談や生徒とのコミュニケーションにおける言葉の壁が大きな問題になっています。

 凸版印刷の音声翻訳サービス「VoiceBiz(R)」は、このような多言語コミュニケーションにおける課題を解決します。自治体向けに作成した固有名詞、定型文には、国立研究開発法人情報通信研究機構(理事長:徳田英幸、以下NICT)の委託事業の成果を反映。「外国人技能実習生総合保険」のような、専門用語も正しく翻訳することが可能です。また学校向けには、宇都宮大学国際学部 若林秀樹 客員准教授の監修のもと、学校生活で使える固有名詞、定型文を登録。家庭訪問や三者面談など、様々なシーンでのコミュニケーションに活用することが可能です。


■ サービス概要
 「VoiceBiz(R)」は、急増する訪日外国人や外国人就労者などとの多言語コミュニケーションを支援する、音声翻訳サービスです。スマートフォンやタブレット用の専用アプリに音声やテキストを入力すると、30カ国語の中から選択した言語に自動で翻訳し、音声やテキストを出力します。
翻訳エンジン(日本語と英語の間)は、NICTが開発を進めている、深層学習を用いたニューラル機械翻訳(NMT)技術を採用。翻訳精度の向上に向けて、今後は他の言語もNMT対応を進めていきます。(2019年6月上旬対応予定)

 また、少人数からサービスの利用を可能にするため、IDとパスワードによる認証と台数管理機能を実施。窓口での接客など、タブレットでも使用しやすい横向きのランドスケープモードや、翻訳された文字を大中小の3段階で表示する機能などで、ユーザビリティを高めています。あらかじめ翻訳した観光名所、商品名、施設名などの固有名詞や、利用頻度の高い定型文は、翻訳サーバに登録することで、より使いやすいサービスにカスタマイズすることが可能です。

 さらに、ユーザーからの要望に対応し、ログ削除機能もあることから個人情報保護など、よりセキュアな環境でのサービス利用も実現しています。


■ 翻訳可能な言語
・音声翻訳で選択できる言語:11言語
日本語と、英語/中国語(普通話)/韓国語/インドネシア語/タイ語/ベトナム語/ミャンマー語/
ポルトガル語(ブラジル) /フランス語/スペイン語
※フランス語・スペイン語は、音声での出力に対応していません。

・テキスト翻訳で選択できる言語:30言語
日本語と、英語/中国語(簡体字)/韓国語/台湾華語(繁体字)/アラビア語/イタリア語/
インドネシア語/オランダ語/スペイン語/タイ語/デンマーク語/ドイツ語/ヒンディ語/フィリピン語/
フランス語/ベトナム語/ポルトガル語/ポルトガル語(ブラジル)/マレー語/ロシア語/ミャンマー語/
ウルドゥ語/クメール語/シンハラ語/トルコ語/ネパール語/ハンガリー語/モンゴル語/ラーオ語


■ 利用方法
 専用アプリをストアからダウンロードし、IDとパスワードの入力で認証を行うだけで、サービスの利用が可能です。認証後、翻訳する言語を選択し、スマートフォンやタブレットに向かって話しかけると、選択した言語で簡便に翻訳ができます。(音声翻訳で選択できる言語:11言語、テキスト翻訳で選択できる言語:30言語)
 また、定型文ボタンを押すことで、あらかじめ登録された利用頻度の高いフレーズを呼び出すことができ、音声やテキストで入力する手間が省けます。


■ 仕様
・OS:iOS 10以降 Android 6以降
・アプリ入手方法: App StoreおよびGoogle Playよりダウンロード可能です。
※本サービスを利用するには、別途契約が必要です。
※全ての端末での動作を保証するものではありません。


■ 標準価格
初期費100,000円、1カ月5,000円/台


■ 今回導入の自治体・学校
<自治体>
・大阪府大阪市役所
 政令指定都市の中で外国人住民の人口・比率共に全国最多となっています。
・神奈川県綾瀬市役所
 自動車関連の企業が多く集まっており、外国人比率は県内で3番目となっています。
・群馬県大泉町役場
 外国人住民の比率が18%を超えており、中でも日系ブラジル人の比率が高い自治体です。
・山梨県甲府市役所
 ICTを活用した市民サービスの一環で、音声翻訳システムを「外国人相談窓口」で活用しています。
・岐阜県岐阜市役所
 周辺自治体には企業の工場等が多く、ベトナム人の技能実習生などが増加しています。
・静岡県袋井市役所
 在住外国人や訪日外国人客が増加しており、ラグビー・ワールドカップの開催地にもなっています。

<学校>
・大阪府大阪市立南小学校
 全校生徒の約半数を外国人児童が占め、生活指導や保護者との面談などで活用されています。
・神奈川県綾瀬市教育委員会
 市内の小学校・中学校の国際教室などで利用されます。
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■ 今後の取り組み
 凸版印刷は、音声翻訳精度の向上に向け、自治体・学校に関わる用語を追加し様々なデバイスに対応することでサービスを拡充、2020年度までに外国人比率1%以上の600自治体への展開を目指します。同時に、学校現場へは今年度200校、2020年度までに外国人児童在籍校7000校へ展開。多言語コミュニケーションサービスで地域活性化、地方創生を支援していきます。
 外国人就労者や技能実習生の増加が見込まれる介護・農業等の分野においても、現場で使える固有名詞・定型文の整備を推進。世界のあらゆる人々との円滑なコミュニケーションの実現に向けた環境整備を進め、2020年度に10億円の売上を目指します。

* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以  上

プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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