“欲しい”のつぶやきから、印刷廃材が新たなプロダクトに大変身!印刷業界が総力を上げてアイデアと技術で勝負するプロジェクト「大喜利印刷」の全プロダクトを初公開!

全日本印刷工業組合連合会 2019年01月17日 11時00分
From PR TIMES

 「全日本印刷工業組合連合会」で組織された実験的クリエイティブユニット「CMYK」は、市場縮小が進む印刷業界を中小企業主導で盛り上げるべく、Twitter 上にある“欲しい”のつぶやきから、年間2,000万トン以上排出される古紙※1の印刷廃材を再利用してユニークな視点で開発するプロジェクト「大喜利印刷」による全プロダクトを、2019年1月17日から公開します。



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■「大喜利印刷」Webサイト
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■プロジェクトチーム「CMYK」の発足背景

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 経済産業省「平成29年工業統計調査」産業編※2によると、印刷産業の

2016年の出荷高は前年比3.4%減の5兆2,752億円、事業所数は同比4.8%減の2万3,205と減少・縮小傾向にあります。こうした要因には、1)コンピューターの進化やWebメディアの台頭などによる市場縮小、2)後継者不足と団塊世代の引退による廃業・統合などが挙げられます。
 このような現状を鑑み、北海道から沖縄まで約4,500社の中小印刷関連業が加盟する「全日本印刷工業組合連合会」は、多彩なクリエイティブと優れた技術力で社会や地域の課題にソリューションを提供するプロフェッショナル集団として、もっと世の中を楽しく、豊かにするための“新たな挑戦”の一環で実験的クリエイティブユニット「CMYK」を発足しました。「CMYK」では福島県、東京都、石川県、沖縄県に拠点を置く4社が先行して、それぞれの強みを活かし製品を開発することで、印刷会社のクリエイティビティを訴求し業界全体の活性化を図っていきます。また、ユニット名の語源であるC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)であらゆる色が表現できるように、自由な発想でプロダクトを創り、世の中の“欲しい”に応えていきます。

※1:公益財団法人古紙再生促進センターが経済産業省「生産動態統計」年報・月報、財務省「貿易統計」をベースに「古紙回収量」として作成した数値に基づく。印刷廃材のほか、一般企業・家庭から回収される古新聞、雑誌、コピー紙なども含まれる。
※2:経済産業省「平成29年工業統計調査」産業編リンク

■「大喜利印刷」の概要 ―“欲しい”×印刷業のアイデア&技術―
 Twitterに日々ポストされる“欲しい”の声に着目し、大量に排出される印刷廃材と、アイデアと技術をかけあわせて4社それぞれが企画立案し、プロダクトとして形にしました。また、“ご縁”にかけて各プロダクトのアイデアを5円で販売します。(購入希望の場合は各社に直接コンタクト可能です)
 また、「大喜利印刷」によって社会の問題解決を担うという印刷業界の本来的な役割が、広く周知することを意図しています。

■印刷廃材を活用したプロダクト

「バレずに早弁したい。」

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PRODUCT #1 早弁専用ゴーハン英和辞典
印刷で使用された方眼ノートのヤレ紙を、早弁が周りにばれないようにできる辞書型の弁当箱に活用。辞書の中に仕込んだお弁当なら、ページをめくるだけで安心安全に早弁ができるかもしれません。
「早弁をばれないように弁当箱をつくってみたらどうなる?」の着想から始まり、Tweetをもとに弁当の代わりになるものを考えた末、「辞書を参考に弁当箱にしよう!」との結論に至り製品化に。

「何枚書けばパラパラできるんだ・・・?」

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PRODUCT #2 パラパラまんがマシン 「P16号」
印刷工程の断裁で多く排出される紙を再利用したプロダクト。16枚のコマまんがを描いてこのマシンにセットし、ハンドルを回すだけでまんがが動いて見えます。さらに、スマートフォンの撮影台をセットすると、1人でもパラパラまんがの動画を綺麗に撮ることができます。撮影した動画はSNS上にアップすると、パラパラまんが好きの人たちとコミュニケーションを取ることができます。また、マシン本体は主な部品をレーザー加工で制作しているので量産も可能です。

「紙ナプキンにメモをかくクセがあります。」

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PRODUCT #3 紙ナプキンメモ帳
カフェやレストランの紙ナプキンに、なぜメモをとってしまうのか?――ここから着想を得てできたのが「紙ナプキンメモ帳」。多少ひっかかりを感じる“書き心地”、一枚ずつペリペリと剥がせる「紙ナプキンメモパッド」の“剥がし心地“がクセになる、使って楽しいアイテムです。
将来、紙ナプキンを囲んでアイデア出し、といったミーティング風景を見られる日が来るかもしれません。

「あらゆる駅のスタンプを押したい。」

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PRODUCT #4 押し鉄巻物
“撮り鉄”“乗り鉄”などさまざまな鉄道ファンには、駅のスタンプを集める“押し鉄”もいます。そんな“押し鉄”のあるつぶやきから、「押し鉄巻物」を考案。断裁後に排出される大量の細長い綺麗な紙に着目し、1)紙に折り目をつけずコンパクトにまとめられる、2)見始めるとすべて見る必要があるもの――この2つの機能を基に、日本全国約6,000の駅のスタンプが押印できる、1マスの高さ40cm、長さ約240m、重さ約10kgの巻物を製作しました。

「インクのにおいが好きだ。」

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PRODUCT #5 印刷屋さんの芳香剤
なんだか懐かしいような、それでいて新しいような“印刷工場の特有の香り”をいつでも身近に感じてもらえるようにとの願いが込められた芳香剤。一味変わった香りを漂わせて、気持ちが落ち着ける空間を演出します。印刷廃材や印刷工場にあるものをいかに利活用するか考えていた時に、あるTweetを見たのが製品化のきっかけに。香りの抽出方法、デザインなど見た目と香りのギャップにもこだわり、手に取る楽しさを形にしました。

「インパクト大の文字をつくりたい。」

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PRODUCT #6 ガムテープ文字ジェネレーター
カラフルな印刷のヤレ紙(印刷工程で不用となった損紙)を選別し、さまざまな形のカードを作成。東京・新宿駅のカムテープ看板文字の作者であるガードマンの佐藤修悦氏が独自に生み出した書体は社会から賞賛され、「修悦体」と名付けられたように、今後さらに認知が広がる可能性は大きいと考えられます。このジェネレーターを使うことで、楽しく自由に、さまざまな文字を創作していくことが可能になります。

「水に負けない道具が欲しい。」

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PRODUCT #7 ワンプ de...
水に弱い紙製品の難点を解決すべく、印刷前の用紙が包まれている厚手のクラフト紙「ワンプ」が持つ、撥水加工と耐久性を活かし、「ランチョンマット」「レコードバッグ」「落書きボード」などを製品化。ワンプの可能性を世に広く訴えていきます。ワンプの撥水加工は、「防水加工が必要な使い捨てのもの」に再利用でき、さらにその撥油性を活用すれば、水性ペンの文字をしっかり浮き立たせ、何度でもきれいに書き直すことも可能といった、優れた機能を備えています。

「曇りでも星空が見たい。」

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PRODUCT #8 障子の星空
「星空が見たい」というつぶやきから考案されたプロダクト。天候も時間も関係なく、いつでも自分の部屋で素敵な星空が楽しめる障子。お疲れ気味の方の“心のリセットアイテム”としてオススメ。“常識を疑う”ことの重要性を話し合い、印刷廃材でいつでも部屋で見れる夜空が作れないかと思案したのが、黒色の障子紙と光量を調整するトレーシングペーパー(透写紙)の“重ねワザ”でした。

「古本の香りをかいでいたい。」

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PRODUCT #9 HALTONE
無味無臭なデジタルガジェットから古本が持つような心地よい香りが漂ってきたら面白い。
古本を広げたときに漂う懐かしい香り。紙の本がもたらしてくれる癒しや安心感を香りで再現しました。パソコンなどに貼り付けることで、古本を読んでいるような時間を過ごすことが出来ます。付箋のようにはがせる素材なので、気軽にご利用いただけます。喫茶店の匂いなど紙の色ごとにバリエーションを増やすことも展望しています。

※各プロダクトのTwitterのコメントは実際の投稿から“#欲しい”のつぶやきをニーズに解釈したものです。

■制作会社:実験的クリエイティブユニット「CMYK」メンバー企業

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有限会社三共印刷所(チームコンビニ)[福島県福島市・東京都]
有限会社三共印刷所を主体に、デザイナー、コピーライターなど多様なクリエイティブメンバーが集結したチーム。コンビニに集まるように結成した、“コンビニエンスなチーム”では印刷事業を中心にさまざまなソリューションに対応します。

●プロダクト:ガムテープ文字ジェネレーター、ワンプ de...

〈コメント〉
課題解決のために、社内外のクリエイターでチームを結成し100%廃材製品に取り組みました。今回のチャレンジで、更なる可能性の第一歩が踏み出せたと思います。

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有限会社篠原紙工 [東京都江東区]
具体化していない伝えたい想いをお客さまと一緒にひも解きながら最適な表現を見つけ出し、その答えを、高い技術力、開発力をもつ製本の工場の力によってカタチにしていく会社です。

●プロダクト:紙ナプキンメモ帳、HALTONE


〈コメント〉
snsでの何気ない一言に対して、何でそう思ったのだろう?を繰り返し考えてゆく中でうまれた商品です。呟きの先に待つワクワク、ドキドキする未来を私達なりにカタチにしました。

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nakabi株式会社 [石川県金沢市]
印刷、デザイン、マーケティングをサポートする会社。
「心、歓ぶ ものづくり」をテーマに、クライアントとエンドユーザーをデザインと“ものづくり”でつなぎ、人々の心に歓びを創り出します。

●プロダクト:印刷屋さんの芳香剤、早弁専用ゴーハン英和辞典、障子の星空

〈コメント〉
「印刷屋にできることはまだまだたくさんある」そう思えるプロダクトとなりました。お題の数だけ可能性があり、アイデアの数だけ挑戦する価値があるのだと実感できたので、今後の自分たちの仕事にも落とし込んでいきます。

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株式会社平山印刷 [沖縄県豊見城市]
1965年創業の沖縄に拠点を置く会社。
印刷事業を中心に広告、映像部、Webを中心としたIT事業を行う、“お客さまのソリューションパートナー”です。

●プロダクト:パラパラまんがマシン「P16号」、押し鉄巻物


〈コメント〉
改めて紙に向き合う事で、印刷物の機能を100%デジタル情報に置き換えるのは非常に困難である事を実感しました。パラパラまんがは映像やCGアニメーション制作の基本であるため、職業体験ワークショップなどに発展させてゆきたいと思います。

■印刷屋さんにお題を出そう
 「CMYK」プロジェクトでは今後も、Twitter上にて「あったらいいな」というあなたのつぶやきを募集します。「#大喜利印刷」と付けて投稿することで、“あなたの欲しい”を全国の印刷屋さんが印刷廃材とアイデアで創作するプロダクトで答えます。
●大喜利印刷の公式ツイッターアカウント:@oogiri_insatsu

※創作は「大喜利印刷」PR事務局の判断のもと不定期に行ってまいります。

■「大喜利印刷」Webサイト

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■各プロダクトの展示場

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 下記場所にて各プロダクトの展示をしております。展示はいつでもご覧いただけますが、FabCafe MTRLの営業時間/スケジュールに準拠いたしますので、ご確認の上ご来場ください。取材や商談につきましても同スペースで可能ですが、ご希望の場合は事前に事務局にアポイントメントをお願いします。

展示日時:2019年1月17日(木)~2019年2月5日(火)
場所:渋谷 FabCafe MTRL(リンク

プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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