メルクとgenOwayがマウスモデル開発のためCRISPR/Cas9で戦略的提携

Merck 2018年12月11日 17時18分
From 共同通信PRワイヤー

メルクとgenOwayがマウスモデル開発のためCRISPR/Cas9で戦略的提携

AsiaNet 76692 (2301)

【ダルムシュタット(ドイツ)2018年12月11日PR Newswire=共同通信JBN】
*genOwayがメルクの基礎的ゲノム編集特許の独占的な権利を取得、マウスモデルを製造・販売へ
*CRISPR/Cas9を使用し患者により良い医薬品をより早く届けるため、新たな技術、ソリューションを開発へ

大手科学・技術企業で、ゲノム編集をリードするメルク(Merck)(リンク )は11日、フランスを本拠とするバイオテクノロジー企業、genOway (リンク )とのCRISPR/Cas9マウスモデル市場における戦略的提携を発表した。

Photo - リンク

メルクのウディット・バトラ取締役兼ライフサイエンス事業部門最高経営責任者(CEO)は「当社は、特許取得済のCRISPR技術を世界中の研究、発見コミュニティーが広く利用できるようにすることを約束している。当社がgenOwayと共に、医薬品やバイオテクノロジー業界、学術研究機関に素早く最高の研究モデルを提供することで、彼らの研究のスピードアップ、医薬品開発スケジュールの短縮、これまで治療不可能だった疾患の治療をより迅速かつよりピンポイントな方法で行うことができるようになる。当社は、科学者が最新のCRISPR技術にアクセスできるよう、責任感と倫理観を持って積極的な役割を果たし続けていく」と語った。

メルクの基礎的なCRISPR接合特許の独占的な世界的ライセンスを通じ、genOwayは非営利および営利目的の科学者がCRISPR/Cas9技術を使用できるようにする新たなモデルとソリューションを開発する。genOwayはこの契約に基づき、米国、アジア、欧州に重点を置き、モデル作成と販売事業の両方でサブライセンシーのネットワークを構築し、世界中のすべての潜在的な応用に向けた前臨床サービスも開発していく予定である。金銭上の詳細は明らかにされていない。

メルクとgenOwayは、新たなCRISPR/Cas9関連の製品、ソリューションの開発、検証のため、それぞれの技術と専門知識を結び付けることが可能な研究分野を特定した。メルクの特許取得済みCRISPR接合技術は、イノベーションの開発、立ち上げを可能にする強力なエントリーポイントである。

メルクにおいて、動物のケア、使用、幸福の卓越性と専門知識は最優先課題である。科学的卓越性と確立された倫理基準に基づき、革新的な医薬品と化学物質を開発するという使命に従い(リンク )、メルクは、目指す結果や製品を得るために他の方法や試験が利用できず、生きた動物を使用せざるを得ない場合に限り、動物研究活動を行うことを約束している。

genOwayのアレクサンドル・フレシャール最高経営責任者(CEO)は「CRISPR/Cas9 IP(知的財産)の状況はここ数年、複雑かつ不確実だった。しかし状況が変わり、メルクのIPポートフォリオは今、明らかにCRISPR/Cas9ベースの真核ゲノム編集アプリケーションの中心にある。研究とビジネスを結び付けた今回の提携で、科学コミュニティーにより生理学的に関連性の高いモデルと必要な知的所有権を提供することができるようになり、最終的により優れた医薬品を早く患者に届けられる」と語った。

CRISPR技術は、発見から製造まで14年間のゲノム編集経験を持つメルクの中核技術である。メルクは、ゲノム編集が生物学的な研究と医薬に大きな進歩をもたらしたことを認識している。同時に、ゲノム編集技術の潜在的可能性の高まりは、科学的、法的、社会的な懸念を生み出している。ゲノム編集技術のユーザー、サプライヤーの両方の立場で、メルクは倫理的、法的基準を慎重に考慮してゲノム編集の研究をサポートしている。メルクは、ゲノム編集に関する、あるいはゲノム編集を利用した研究を含む、同社の事業が関与する研究の指針づくりのため、独立した外部機関「Bioethics Advisory Panel(生命倫理諮問機関)」(リンク )を設立。研究および応用分野で使用できる有望な治療アプローチ情報を提供する際、科学的、社会的問題を考慮した上で、明確な経営上の立場を展開、規定し、透明性を持って公表している(リンク )。

▽genOwayについて
genOway(ALTERNEXT-NYSE: ALGEN)は、バイオ医薬品、化学、農薬、食品産業、学術研究のための遺伝子組み換えおよび高付加価値研究モデルを開発しているバイオテクノロジー企業である。優秀な科学人材を擁する同社は、95人の従業員を抱え、欧州、アジア、北米の28カ国で事業を展開、275以上の顧客に供給している。これは、規模と顧客ポートフォリオの両面で業界のリーダーである。同社の開発は、幅広く独占的な技術プラットフォームと、特許とライセンス契約を結び付けた強力な知的財産権の両方に基づき行われている。genOwayは、遺伝子組み換え研究モデルの生産をアウトソーシングする世界的トレンドを利用し、Janssen R&D(ヤンセン・リサーチ・アンド・ディベロップメント)、グラクソ・スミスクライン(GSK)、ファイザー(Pfizer)など製薬業界大手や、英国のKing's College and the University of Manchester、米国のハーバード大学、カリフォルニア工科大学、国立衛生研究所(NIH)、フランスのパスツール研究所、ドイツのNGFN、マックス・プランク研究所など著名な学術研究センターと契約を交わしている。
詳細については、当社のウェブサイトwww.genoway.com を参照。

メルクのフォローは、Twitterでは@Merckgroup (リンク )、Facebookでは@merckgroup (リンク )、LinkedInでは (リンク )。

メルクの全ニュースリリースは、メルクのウェブサイトで公開されると同時に、電子メールで配布される。オンラインでの登録、サービスの選択変更または中止はwww.merckgroup.com/subscribe まで。

▽メルクについて
メルク(Merck)は、医療、ライフサイエンス、高機能素材分野で事業を展開する、活気あふれる科学・技術企業である。約5万1000人の従業員が、より楽しく持続可能な生き方を創造することで、毎日何百万人もの人々の生活に前向きな変化をもたらすべく働いている。ゲノム編集技術の進化や、最も困難な疾患を治療するユニークな方法の発見から、デバイスのインテリジェント化まで、メルクはどこにでもいる。メルクは2017年、66カ国で153億ユーロの売上高を達成した。

科学的探究と責任ある起業家精神は、メルクの技術的、科学的進歩の鍵となってきた。メルクはこうして1668年の設立以来、繁栄してきた。創業家が今も、上場企業グループの株式の過半数を所有している。メルクは、「メルク」の名称とブランドに対する世界的な権利を保有している。唯一の例外は米国とカナダで、事業部門は、医療分野はEMDセローノ、ライフサイエンス分野はミリポアシグマ(MilliporeSigma)、そしてEMDパフォーマンスマテリアルズとして事業を行っている。

ソース:Merck

▽問い合わせ先
Gangolf Schrimpf
+49 06151 72-9591


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