成都は中国のイノベーションセンターになる

Chengdu Municipal Development and Reform Commission 2018年11月13日 15時34分
From 共同通信PRワイヤー

成都は中国のイノベーションセンターになる

AsiaNet 76244 (2098)

【成都(中国)2018年11月12日新華社=共同通信JBN】今年10月、成都で2018 National Mass Innovation and Entrepreneurship Week of China(2018年中国国家イノベーション・起業家精神週間)(以下、「Innovation & Entrepreneurship Week」)が開催された。北京、深セン、上海に続き、Innovation & Entrepreneurship Weekは今回、成都をメーン会場に開催された。組織委員会が中国西部をメーン会場にするのは今回が初めてである。

なぜ彼らは成都を選んだのか。2017年の中国都市のイノベーション・起業家精神指数によると、成都の指数は85.26で、北京、上海、広州に続く。成都は、都市のイノベーション・起業家精神将来性副指数で全国2位にランクされている。成都は、フォーチュン誌によって「中国でビジネスを始めるべき都市トップ10」にも選ばれている。

2018年春の就職活動期間中の中国の都市の競争力指数では、成都が上海を上回り、全国2位にランクされた。同期間中、成都は中国の若者に9224のポストを提示した。それらのポストの40%近くが成都の主要産業分野と新しい経済分野からのものだった。2017年7月、成都に「12の新たな人材方針」が導入されて以来、同市に居を構えた大卒生は30万人以上に上る。

新希望集団(New Hope Group)董事長である劉永好氏は、これに対して深い感慨を抱いている。彼は、大多数の若者がかつては中国の沿岸地域で働き、事業をスタートさせたがっていたことを覚えている。しかし、中国の西部地域開発と「一帯一路」建設により、成都は昨今、ますます多くの若者や質の高いテクノロジー企業、プロジェクトが集まってきている。

劉永好氏は「「イノベーションと起業家精神」は、若い企業や人々のためだけのものではない。従来型の企業にとってこそ、より重要だ」と語った。新希望集団の売上高は2011年、800億元に達した。当時、1000億元超えは容易だと思っていたが、2013年まで達成できなかった。同氏は「それで、従来型の企業はビジネスモデル、システム、メカニズムなどを変革、アップグレードする必要があると気付いた。5年間の革新的改革を経て、新希望集団はより勢いを増し、消費増進関連の新興企業を次々に設立している。今年の収益は1300億元を上回る見込みだ。新希望集団の実績が証明しているのは、様々な困難に直面していても、従来型の企業が、イノベーション主導による国家の改革・開放を背景に、変革とアップグレードをうまく進めていくのは可能だということだ」と述べた。

Royole Corporationは、業務用フルカラー・フレキシブルディスプレー技術の研究・開発に世界で初めて取り組んだチームの1つである。その責任者、ファン・ジュンチャオ氏は成都について語る時、同市を「古い友人」と表現した。「成都は中国西部で最も発展した都市の1つだ。ここでは電子情報産業が非常に発展しており、国内的かつ世界的にも一定の地位を占めている。われわれは今回、成都のハイテクゾーンをじっくり訪れた。半導体、チップ、電子ディスプレーなどの分野の仲間が多数、このゾーンに入ってきている。それを目にすると、成都が急速に成長していると感じる」と語った。ファン・ジュンチャオ氏は、同社の開発需要を見ながら、フレキシブルエレクトロニクスの研究・開発を成都に腰を据えて行うのに適切な時期を模索していくと述べた。

インターネット巨大企業は、成都を自らのビジネスの発展にとって重要な都市と考えている。アント・フィナンシャルサービスグループ(Ant Financial Services Group)は最近、成都にR&Dセンターを建設した。ゲーム「王者栄耀(Kings of Glory)」は、成都で開発された。ファーウェイ・テクノロジーズ(Huawei Technologies Co. Ltd)は、中国最大のストレージ研究・開発機関であるグローバル・ストレージR&D本部(Global Storage R&D Headquarter)を成都に設立した。

成都市発展改革委員会の担当者は、四川省が決定した成都の新しい方向性と、成都が実施したイノベーション・起業家精神の増進が同市のプラスになると考えている。データによると、2017年の成都の情報サービス産業の付加価値は272億元で、8つの主要分野の39.5%を占めた。全産業中でトップの総付加価値を持つことで、カルチャー・クリエーティブ産業を明らかに勢いづかせている。成都市発展改革委員会の担当者は、カルチャー・クリエーティブ産業は、成都における同産業の持続可能な発展を保証する核となる情報サービスに重点を置いていると語った。

成都は、工業団地建設の速度を早め、合致する産業、企業、人材を誘致し、支援を増やし、あらゆる産業に肥沃な開発基盤を提供するための支援策を改善している。

さらに、成都は文化的ブランド価値を高め、「天府パンダ」に焦点を当ててその効果を増幅させようと、「インターネットプラス」を最大限に活用している。パンダに関するテレビ番組、映画、アニメーション、関連製品の国内外への普及、拡散を通じて、この文化的ブランド価値の潜在力は最大限に活用され、クリエーティブデザインとTVメディアの好循環を促し、情報、手工芸品、観光、会議、展示業界の共同開発の推進力になっている。

成都で9月に「Cultural and Creative Industry Development Investment Fund(カルチャー・クリエーティブ産業開発投資基金)」が正式に設立された。当局の担当者は、ラウンド・ワンのFOF(ファンド・オブ・ファンズ)が25億元に達したと発表した。サブファンドの増幅効果により、総額は100億元を超えることになる。基金は産業クラスター効果を十分に発揮し、優れた投資組織、スペース、プロジェクト、カルチャー・クリエーティブ産業の財務人材を呼び込み、文化、商業、観光、スポーツ産業の経験を持つ100人超の財務人材と1000人超の包括的人材を招き入れて、成都で事業をスタートさせてもらうために使われる。その結果、人材の「磁場」効果が生まれる。それは、成都のカルチャー・クリエーティブ産業の高品質で持続可能な発展を促進するための、健全で秩序ある、活気あふれるカルチャー・クリエーティブ産業環境を築き上げてくれるだろう。

ソース:Chengdu Municipal Development and Reform Commission

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]