岐阜聖徳学園大学 教育学部 川上紳一教授が「火山灰鉱物標本セット」を岐阜市内の中学校に寄贈。

岐阜聖徳学園大学 2018年11月12日 20時05分
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岐阜聖徳学園大学(岐阜市)の教育学部 川上紳一(かわかみ しんいち)教授が、中学校理科単元「大地のつくりと変化」のなかの火山灰中の鉱物の観察で、学習者の鉱物同定スキルを身につけさせることを目的とした、「火山灰鉱物標本セット」を作成。2018年11月12日(月)、同大学の教育学部長 秋山晶則(あきやま まさのり)教授と岐阜市役所を訪問して、岐阜市内の中学校22校に1回の授業で使用できるように各校6セットずつ寄贈し、岐阜市教育長から感謝状が贈呈された。




教材開発の背景
 中学校理科の単元「大地のつくりと変化」の単元で、火山灰中の鉱物を観察する授業がある。従来の授業では、桜島、霧島、御嶽山などの火山灰が教材として使用されてきた。これらの火山灰を観察して、どのような鉱物が含まれているのかは、もっぱら教科書に掲載されている写真に基づいて行われてきた。火山灰中に含まれる主要な鉱物は7種類あり、その同定には、鉱物ごとの特徴をつかむ必要があるが、教科書の写真と見比べた観察では、誤同定する生徒が見受けられた。火山灰中の鉱物の同定のスキルを高めるには、それぞれの鉱物を実体顕微鏡で観察し、特徴をつかむ体験が必要である。しかし、火山灰中の鉱物を分離した鉱物標本セットの入手は困難であった。

教材開発
 川上研究室では、岐阜県高山市に分布する火山灰、鹿児島県曾於郡産砂鉄、アリゾナ州サンカルロス産のかんらん岩から鉱物を分離し、鉱物標本セットを作成(写真参照)。1セットには、主要造岩鉱物である、石英、斜長石、黒雲母、角閃石、輝石、かんらん石と、それらを混合した試料の8個の鉱物標本が透明スチロールケースに入っている。それらを実体顕微鏡で観察することで、それぞれの鉱物の特徴をつかむことができる。今回、火山灰鉱物標本セットを132個作成し、岐阜市内の中学校22校に寄贈した(各6セットずつ)。また、鉱物標本を写真撮影した印刷教材も作成し、川上研究室webサイト「理科教材データベース」で公開している。このデータをダウンロードして印刷することにより、授業用の資料として配布することが可能である。
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理科授業での使用例
 単元「大地のつくりと変化」の火山灰中の鉱物の観察の学習の前に、火山灰鉱物標本セットで、主要な鉱物を観察する。この観察で、鉱物同定のスキルを高めたあと、桜島などの火山灰を実体顕微鏡で観察する。


【問い合わせ先】
岐阜聖徳学園大学
〈研究に関すること〉
川上紳一教授
kawa@gifu.shotoku.ac.jp
〈報道に関すること〉
広報課
058-279-6419
koho@shotoku.ac.jp




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