CQCとJSRが量子コンピューティング・プロジェクトに関する声明を発表
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ケンブリッジ(英国)、2018年10月4日/PRニュースワイヤー/ --
成果は量子化学的応用における商業化の重要な進展を示唆
ケンブリッジ量子コンピューティング(CQC:Cambridge Quantum Computing)は、2017年第3四半期に開始したプロジェクトの広範囲な実験およびJSRコーポレーション(JSR:JSR Corporation)との相互協力の結果、多参照標数をふまえた分子の励起状態を計算する最先端の量子アルゴリズム実行に成功したことを発表いたします。
量子化学は、量子コンピューティングを初めて実世界で応用したものと考えられており、新しい計算法は、これまで不可能だった新しい材料の開発や発見で成果をあげることができます。多参照標数からなる量子アルゴリズムを初めて首尾よく実行できたのは、より複雑な量子化学応用のシミュレーションの堅固な基盤作りがさらに進歩したことと、量子コンピューティングが単なる実験的、理論的使用事例から根本的で深遠な方法で社会に影響を与えうる実世界での応用に変化したことを示しています。ですからこの量子の応用は、化学および医薬品メーカーや新材料の発見に興味を持つ誰にも、単なる理論に留まらない量子コンピューターを実際に使う手段があることを意味しています。
CQCとJSRは、IBM Qネットワーク(IBM Q Network)の一部であり、さらに高度な研究はIBMが開発した最新鋭の量子プロセッサーにおいてCQCの量子化学の応用を実行し続けます。これらのテストに必要な量子アルゴリズムは、キスキット(Qiskit:リンク )のオープンソース量子コンピューティング・フレームワークとシームレスな互換性を保つよう作られており、IBM Q エクスペリエンス(IBM Q Experience:リンク )のIBMの16量子ビット量子コンピューターに実装、実施された実験で、開発に役立ちました。この互換性は、IBMの科学者たちを交えたCQCとJSRのパートナーシップにより可能になったもので、t|ket>(CQCに所有権のあるプラットフォーム非依存型ソフトウェアスタックとユーザーインタフェース)の一部である量子コンパイラーを使って実行しています。
ケンブリッジ量子コンピューティングについて
2014年創立のケンブリッジ量子コンピューティング(CQC)は、量子情報処理、量子技術、人工知能、量子化学、最適化、パターン認識の専門技術を組み合わせた、世界をリードする独立系量子コンピューティングの企業です。CQCは、初期の量子コンピューティングからでも恩恵を受けられるようなソリューションを開発しています。
CQCに関する詳細は、リンク をご覧ください。
JSRコーポレーションについて
JSRコーポレーションは、世界で7千人以上を雇用する多国籍企業で、様々なテクノロジー主導の市場における大手材料サプライヤーです。JSRのグローバルネットワークは東京(日本)に本部を、日本、ヨーロッパ、米国、中国、台湾、韓国、シンガポールとタイに工場とオフィスを置いています。
JSRは、電子材料、ライフサイエンス、合成ゴム、ディスプレーおよび光学材料など、現在・未来の人間社会の繁栄にとって重要な様々な業界の主要イノベーターと密接に連携し続ける、研究志向の団体です。
JSR Corporationに関する詳しい情報は、リンク をご覧ください。
ソース: ケンブリッジ量子コンピューティング(Cambridge Quantum Computing Limited)
(日本語リリース:クライアント提供)
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