ザイリンクス、データセンターおよび AI 向け世界最速のアクセラレータ カードを発表

GPU の 4 倍、CPU の 90 倍のパフォーマンス、多様なワークロードにかつてない適応性を提供



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アダプティブおよびインテリジェント コンピューティング分野を牽引するザイリンクス社 (本社: 米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ: XLNX) は 10 月 2 日 (米国時間)、米国シリコン バレーで開催したザイリンクス開発者フォーラム (XDF) にて、クラウド データセンターおよびオンプレミス データセンターにおける業界標準サーバーのパフォーマンスを劇的に向上させることを目的として設計された、強力なアクセラレータ カード ポートフォリオとなる Alveo を発表した。Alveo は、機械学習のリアルタイム推論、ビデオ プロセッシング、ゲノミクス、データ分析をはじめとする重要なデータセンター アプリケーションの実行時に、低レイテンシとパフォーマンスの飛躍的向上を可能にする。ザイリンクスの UltraScale+™ FPGA を搭載している Alveo™ U200 および Alveo U250 は、現在受注を開始している。ほかのザイリンクス テクノロジと同様、Alveo でも顧客がハードウェアを再構築できるため、ワークロードの変化や新しい規格、アルゴリズムのアップデートに合わせて、交換コストなしで最適化できる。

Alveo アクセラレータ カードは、大きなパフォーマンス メリットを幅広いアプリケーションにもたらす。機械学習のリアルタイム推論における Alveo U250 のスループットはハイエンド CPU の 20 倍であり、レイテンシが 2 ミリ秒未満のアプリケーションでこれはハイエンド GPU などの固定機能アクセラレータの 4 倍以上になる (注 1)。また、Alveo アクセラレータ カードのレイテンシが GPU の 3 分の 1 であることは、リアルタイム推論のアプリケーションを実行する上で非常に大きなメリットとなる (注 2)。さらに、データベース検索などのアプリケーションでは、CPU の 90 倍という驚くべき高速化が実現される (注 3)。

Alveo は、AI/機械学習、ビデオ トランスコーディング、データ分析、金融リスク モデリング、セキュリティ、ゲノミクスなどの主要アプリケーションの開発会社として認定を受けたパートナーおよび OEM で構成されるエコシステムによりサポートされている。Algo-Logic Systems 社、Bigstream 社、BlackLynx 社、CTAccel 社、Falcon Computing 社、Maxeler Technologies 社、Mipsology 社、NGCodec 社、Skreens 社、SumUp Analytics 社、Titan IC 社、Vitesse Data 社、VYUsync 社、Xelera Technologies 社の 14 社のエコシステム パートナーによって、即時運用可能なアプリケーションがすでに開発されている。さらに、Alveo アクセラレータ カードを使用した複数のサーバー SKU を認定するため、ザイリンクスは Dell EMC 社、富士通株式会社、IBM 社をはじめとする主要 OEM と協力している。

ザイリンクスのデータセンター担当バイス プレジデントであるマニッシュ ムサル (Manish Muthal) は、「Alveo アクセラレータ カードの発表により、ザイリンクスはプラットフォーム企業としてさらに前進します。アプリケーション パートナーから成るエコシステムは今後も拡大し、かつてないスピードで技術革新が実現できるようになるでしょう。Alveo アクセラレータには顧客から高い関心が寄せられています。アプリケーション エコシステムのパートナー各社と協力し、Alveo ベースの製品を運用してくためのソリューションを顧客に提供できることをうれしく思います」と述べている。

OEM の引用
Dell EMC 社サーバーおよびインフラストラクチャ システム部門のプロダクト マネージメント兼マーケティング担当バイス プレジデントであるラヴィ ペンディカンティ (Ravi Pendekanti) 氏は、「最新のデータセンターにおける FPGA をベースとするアクセラレーション ソリューションは、ユーザーが適切かつ容易にプログラムや再プログラムできるアクセラレータとして普及しています。クラス最高のアクセラレーション ソリューションの開発に向けたザイリンクスとの協業は、ビデオ コンテンツのストリーミングからリスク管理および金融サービスまで、幅広いアプリケーション分野において価値を生み出すでしょう」と述べている。

富士通株式会社 ネットワークプロダクト事業本部長代理の谷口正樹氏は、「ザイリンクスが新しいボード レベルの製品とソリューションを発表したことを歓迎します。自動運転や遠隔医療、仮想現実などの 5G のユース ケースでは、 汎用サーバー ベースの vRAN アプリケーションの適用領域が大幅に拡大することが予測されています。富士通株式会社と株式会社富士通研究所はザイリンクスと協力して、4G vRAN システムにおける重要なソフトウェア機能のパフォーマンスを 3 倍にする共同検証を進めています。富士通の x86 サーバーとザイリンクスのアダプティブなアクセラレーション ボードを組み合わせることで、強力なソリューションが生み出されることを期待しています」と述べている。

Hewlett Packard Enterprise (HPE) 社のサーバー グローバル ビジネス ユニット担当バイス プレジデント兼チーフ テクノロジストであるキース マコーリフ (Keith McAuliffe) 氏は、「ザイリンクスが業界標準となるアクセラレーション ボード製品を発表したことで、より高性能なアプリケーションを必要としている急成長中のテクノロジ分野に画期的な要素が追加されました。ザイリンクスと協業しそのテクノロジを市場に展開することで、顧客は飛躍的なビジネス価値を生み出せるものと楽しみにしています」と述べている。

IBM 社のコグニティブ システム担当バイス プレジデントであるスティーブ シブレー (Steve Sibley) 氏は、「IBM はその Power Systems AC922 サーバーで既にエンタープライズ向け AI トレーニングをターゲットとした最も優れたプラットフォームを提供していること実証しています。完全なエンド ツー エンドの AI プラットフォームにとって、推論は非常に重要な要素です。効率的なデータ移動を実現する POWER9 プロセッサによる I/O 帯域幅とザイリンクスの新しい Alveo U200 アクセラレータ カードは、エンタープライズ向け推論に理想的な組み合わせになります」と述べている。

ザイリンクスの Alveo U200 および U250 アクセラレータ カードは現在入手可能で、価格は 8,995 米ドルから購入できる。また、Nimbix クラウドで Alveo を試用することも可能である。

Alveo の詳細および仕様はザイリンクスのウェブサイトで公開している。Alveo アプリケーション開発者の最新のリストは、アプリケーション ディレクトリに掲載している。ザイリンクスおよびその画期的なテクノロジの詳細については japan.xilinx.com で公開している。Twitter: @XilinxJapan、LinkedIn: linkedin.com/company/Xilinx、Facebook: facebook.com/XilinxInc をフォローすると、最新情報をチェックできる。

ザイリンクスについて
ザイリンクスは、エンドポイントから、エッジ、クラウドに至るまで、多種多様なテクノロジで迅速なイノベーションを可能にする、極めて柔軟なアダプティブ プロセッサおよびプラットフォームを開発している。ザイリンクスが発明したテクノロジには、FPGA、ハードウェア プログラマブル SoC、ACAP などがある。ザイリンクスは、インテリジェント、コネクテッドかつアダプティブな未来の世界を実現するため、業界で最もダイナミックなプロセッサ テクノロジを提供する。詳しい情報は、ウェブサイト japan.xilinx.com で公開している。

脚注:
(注 1) GoogLeNet V1、バッチ = 1 の実行速度が20 倍 (Alveo U250 と Intel Xeon Platinum Skylake CPU (c5.18xlarge インスタンス) の比較)、GoogLeNet V1、バッチ = 1 の実行速度が 4 倍 (Alveo U250 と Nvidia V100 GPU の比較)
(注 2) CNN+BLSTM 音声認識レイテンシが 3 分の 1 (Alveo U250 または U200 + Intel Xeon CPU E5-2686 v4 と Nvidia P4 + Xeon CPU E5-2690 v4 の比較)
(注 3) RYFT Elasticsearch の実行速度が 90 倍 (Alveo と EC2 C4.8xlarge インスタンスの比較)

※ザイリンクスの名称およびロゴ、Alveo、Versal、その他本プレスリリースに記載のブランド名は米国およびその他各国のザイリンクスの登録商標または商標です。その他すべての名称は、それぞれの所有者に帰属します。

下記のザイリンクス株式会社ウェブサイトもご参照ください。
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プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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