成都-中国の「書店の都市」

The Organizing Committee of the 2018 Chengdu International Bookstore Forum 2018年09月21日 16時51分
From 共同通信PRワイヤー

成都-中国の「書店の都市」

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【成都(中国)2018年9月20日新華社=共同通信JBN】2018 Chengdu International Bookstore Forum(2018年成都国際書店フォーラム)が9月14日、中国南西部四川省の省都・成都で開幕した。2018 Chengdu International Bookstore Forumの組織委員会によれば、書店、出版およびカルチャー産業のステークホルダーがこのフォーラムに集結し、世界に起こっている新たな読書熱について討論した。

「Reading, the New Wave(読書、新しい潮流)」をテーマとするこのフォーラムは、London Review Bookshop(U.K)、Australian Booksellers Association(ABA)などの書店ならびにBloomsbury Publishing(China)、Shanghai Century Publishing(Group)Co., Ltd.を含む出版プラットフォームの代表者を集めた。彼らは「looking for future readers(未来の読者を探す)」「reaching readers through bookstores(書店を通じて読者にリーチする)」「different practices of innovation(イノベーションのさまざまな実践)」の3つのトピックを深く掘り下げた。後援者はこのフォーラムがアイデアを啓発し、国際的な書籍業界で未来の交流と協力を促進する英知を広めることを期待した。

このフォーラムでは英国が第1主賓だった。開幕式で、主賓代表である駐北京英国大使館のカーマ・エリオット文化教育担当相が、中国と英国はますます多くの文化交流を持つだろうと述べた。

Chengdu International Bookstore Forumは3年連続で開催されている。

London Review Bookshopのナタリア・デラ・オッサ氏は「多くのデータが示しているように、過去2年間、電子書籍のシェアは縮小してきている。紙の書籍は最終的には電子書籍と肩を並べているだろうと思う」と述べた。

書店実店舗の根強い中核的な強みは、かけがえのないユーザー体験と実店舗の人生の美学にある。フォーラムの開催都市である成都は近年、書店実店舗の構築と発展を精力的に促進してきた。

中国の出版・書店業界の権威ある組織であるBooks and Periodicals Distribution Association of Chinaは、2017年の中国の書店実店舗の発展をまとめ、書店の数・規模・活動および影響力などの諸要素の評価に基づき、成都に「2017 City of Bookstores in China(2017年中国の書店の都市)」のタイトルを与えた。統計によれば、2017年には成都には3463の書店があり、北京に次いで第2位である。成都は書店実店舗の数と質において中国トップクラスの都市である。

しかし、「City of Bookstores in China」として、成都は新規書店を建設しただけではなかった。成都では、書店は書籍を販売するだけでなく文化交流のスペースを提供し、この都市の人生の美学の追求を披露する。成都の地元住民の人生を愛する気持ちと豊かな美的嗜好はそれらの書店実店舗で余すところなく明らかにされている。

膨大な蔵書数に加え、成都の書店はその特徴でも知られている。9 Square Shopping MallのWinshare BooksとZhongshuge Bookstore Chengduは2017年の「中国の最も美しい書店」に選ばれた。さまざまな緑の植物で装飾されたWinshare Booksは森林のような読書スペースに心地よい雰囲気を作り出し、ここには子供専用のKids Winshareがある。さらに、この書店は展示スペースと講義用エリアを持ち、定期的に多数のイベントが開催されている。大胆で誇張された装飾スタイルで有名なZhongshuge Bookstoreは、複合的な事業形態を取っている。成都には他にもJP Books、Fang Suo Commune、Yan Ji You、Sisypheなどの有名書店があり、いずれも独自の特徴を備えている。これらの書店には1つの共通点がある-元の高品質の読書体験を確保しながら、絶えずマルチレベルの業態を試行していることである。

成都の書店は、読書体験を向上するために拡張型の読書と境界を越えた統合に多大な努力を払ってきており、このことは未来の読書のトレンドとみなすこともできる。

四川大学の新卒者リー・ルー氏は、彼女の両親が故郷で安定した職業を用意してくれたものの成都にとどまりたいと考えている。ルー氏は「成都にあるような書店を私の故郷で見つけることはできないからだ」と述べた。ルー氏が成都を選んだのは、書店のためだけではなく、この地が持つ独特の文化的雰囲気のためである。

成都では、歴史ある都市の文化的背景が新しいファッショナブルなライフスタイルと統合されている。経済とインフラが急速な発展と向上を遂げたことに加え、成都は独自の文化的優位性を失わなかった。2300年の文明の歴史を持つこの古都はますます多くのショッピングモール、高級ブランド、現代のエンターテインメント会場を受け入れているが、ほとんどすべてのショッピングモールに1つかそれ以上の洗練された書店が入り「falling in love with reading in Chengdu(成都で読書と恋に落ちる)」という評判が広がりつつある。

Fang Suo Communeの創設者マオ・ジホン氏は「読書は成都の人々にとって快適な生活様式である」と述べた。成都では、書店、展示会および講義が市民の文化的生活の不可欠な一部となった。

成都は、市をジャイアントパンダとのみ結びつけるステレオタイプから脱却しつつある。成都は現在、現代の文化を拡散し人生の美学を受け入れる、居住に適した都市として中国の都市の先頭に立ちつつある。

ソース:The Organizing Committee of the 2018 Chengdu International Bookstore Forum

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