ライバルは深層学習!!『発見・創発できる人工知能OTTER  ―論理パズルからのアプローチ』発行



 インプレスグループで理工学分野の専門書出版事業を手掛ける株式会社近代科学社は、2018年8月30日に、『発見・創発できる人工知能OTTER 論理パズルからのアプローチ』(著者:安藤 類央・武藤 佳恭)を発行いたしました。

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●書誌情報

【書名】発見・創発できる人工知能OTTER ―論理パズルからのアプローチ
【著者名】安藤 類央(あんどう るお)・武藤 佳恭(たけふじ よしやす)
【仕様】B5変型判・並製・モノクロ・本文296頁
【本体価格】3,700円(税込3,996円)
【ISBN】978-4-7649-0574-0 C3004
【商品URL】 リンク


●内容紹介

OTTERは、アメリカのアルゴンヌ研究所で開発された、数学における定理やパズルの解法の証明を支援するソフトウェア(定理証明系の自動推論エンジン)であり、演繹法の論理学に基づいて解を導き出すことができます。現在はオープンソースになっています。
開発年は1990年代と古いですが、パズルの解法の応用から、医療/金融システムの安全性構築、ウイルス検知(セキュリティ)などにも適用され、欧米では近年、高い評価を受けています。最大の特徴は、ユーザが与えた不完全な論理(情報)であっても、自動的に正しい推論を行うことができる点にあります。
現在の人工知能の主流は、深層学習などの機械学習、すなわち統計的論理を用いる手法に傾いていますが、OTTERには推論を通して新しい解を導き出す“創発的機能”があり、その意味でも注目のAI技術といえます。
本書は、OTTERが得意な論理パズルを具体的な解法プログラムとともに紹介しながら、自動推論・定理証明の方法を解説していきます。

本書p76-77「OTTERの基本 河渡り問題」より


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●著者紹介

安藤類央 
2000年 慶應義塾大学総合政策学部国際政策コース卒業
2016年より、国立情報学研究所サイバーセキュリティ研究開発センター特任准教授

武藤佳恭 
1978年 慶應義塾大学工学部電気工卒業
1997年より、慶應義塾大学環境情報学部 教授
著書に、『体験する ! ! オープンソースハードウェア』『超実践 アンサンブル機械学習』(いずれも小社刊)など多数。


●目次

序章 創発する自動推論エンジン
第1章 OTTER の基本
第2章 正直者と嘘つきの村のパズル―― 一階述語論理
第3章 自己増殖するロボットのパズル
第4章 等価推論
第5章 OTTER の過去・現在・未来

付録A OTTER の入手とサンプルプログラム
付録B 本書でのOTTER の修正方法


【株式会社 近代科学社】 リンク
株式会社近代科学社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:井芹昌信)は、1959年創立。
数学・数理科学・情報科学・情報工学を基軸とする学術専門書や、理工学系の大学向け教科書等、理工学専門分野を広くカバーする出版事業を展開しています。自然科学の基礎的な知識に留まらず、その高度な活用が要求される現代のニーズに応えるべく、古典から最新の学際分野まで幅広く扱っています。また、主要学会・協会や著名研究機関と連携し、世界標準となる学問レベルを追求しています。

【インプレスグループ】 リンク
株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:唐島夏生、証券コード:東証1部9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「旅・鉄道」「学術・理工学」を主要テーマに専門性の高いメデイア&サービスおよびソリューション事業を展開しています。さらに、コンテンツビジネスのプラットフォーム開発・運営も手がけています。

【お問い合わせ先】
株式会社近代科学社  出版局
TEL:03-3260-6161
電子メール: reader@kindaikagaku.co.jp

プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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