CO2フリー水素製造に関する戦略的パートナーシップ協定締結について

住友商事株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員 CEO:兵頭誠之、以下「住友商事」)とITM Power plc(本社:英国シェフィールド、代表:グラハム・クーリー、以下「ITM社」)は、CO2フリー水素製造に関するプロジェクト開発について、戦略的パートナーシップ協定(以下「本協定」)を締結しました。



水素は、エネルギー貯蔵・運搬、エネルギー効率の高さや利用段階で温室効果ガスの排出がないことから、将来の二次エネルギー(注1)における中心的な役割を担うことが期待されています。
水素は多様なエネルギー源から製造することが可能であり、再生可能エネルギー等と組み合わせることにより、CO2フリーのエネルギーとなります。また、水素は大量に長期保管できるため、未電化地域や系統容量が小さいエリアにおいても再生可能エネルギーによる発電を促進することが可能となります。

住友商事とITM社は、ITM社製のメガワット級大型電解装置によって製造されるCO2フリーの水素が、電気・熱・輸送燃料・工業用途の水素に置換わることで、脱炭素社会に貢献し、地球環境の改善に寄与することを共同のビジョンとして掲げています。
本協定に基づき、ITM社はメガワット級大型電解装置を住友商事に供給し、住友商事は日本における潜在的な需要を開拓し、独占的に電解装置の販売および事業化に繋げていきます。
今後、ITM社の技術と住友商事の事業ネットワークを活かし、顧客に対して共同で最適な価値提供を行い、大型の電解装置によるCO2フリー水素製造および普及を戦略的に推進します。
また、ITM社と住友商事は、日本以外の地域においても、協力して電解装置ビジネスを展開します。

ITM社のPEM型電解装置は、イオン交換膜を利用する固体高分子型水電解(Proton Exchange Membrane)による水素製造技術を核に、太陽光発電や風力発電といった不安定な電気への追従性が非常に高く、高効率かつ高純度な水素製造を可能としました。またマルチメガワットの電力変換が可能であり、20フィートコンテナに収納しているため可搬性に優れ、設置コストも安価になることから、その高い製品性能と価格競争力に定評があります。これまで欧米で合計14MW(2018年度で8MW)を超える納入実績があります。

(注1):二次エネルギーとは、一次エネルギーを発電、精製、加熱分解などにより加工し、変換して得られたエネルギーのことを指し、現状では電力、ガス、各種石油製品などがあてはまります。

<参考資料>
■ITM社 会社概要
会社名   :ITM Power plc
本社所在地 :22 Atlas Way, Sheffield, South Yorkshire, S4 7QQ
出資構成  :JCB Research 12.4%, Allianz Global Investors 11.0%, P Hargreaves 9.1%,
Quilter Cheviot5.1%, Herald Investment Management 3.6%, D J Highgate 3.1%
従業員   :68名
主要事業  :総合水素エネルギーシステムの製造
会社設立年月:2001年6月

■装置概要
装置名:HGAS
仕様 :1.水素製造能力 45-40,000kg/day(下記「特徴」の1.を参照)
  2.純度99.5-99.999%
形状 :2×20フィートコンテナ
特徴 :1.大型電解(10MWを製作中。100MW級のシステムを設計中)
    2.太陽光や風力発電への高い追随性
    3.コンパクト(完全一体型コンテナ)

■製品(写真)
[画像1: リンク ]


■住友商事のマテリアリティ(重要課題)
住友商事グループは『社会とともに持続的に成長するための6つのマテリアリティ(重要課題)』を、事業戦略の策定や個々のビジネスの意思決定プロセスにおける重要な要素と位置付け、事業活動を通じて課題を解決することで持続的な成長を図っていきます。本事業は、特に「地球環境との共生」「地域と産業の発展への貢献」「快適で心躍る暮らしの基盤づくり」および「多様なアクセスの構築」に資する事業です。
[画像2: リンク ]


住友商事HP:リンク

プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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