アストラゼネカのCVD-REAL2研究SGLT2阻害剤クラスの心血管アウトカムのベネフィットをさらに裏付ける

アストラゼネカ株式会社 2018年07月02日 13時30分
From Digital PR Platform


アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:ステファン・ヴォックスストラム、以下、アストラゼネカ)は、同社が取り組む2型糖尿病患者さんを対象とした大規模リアルワールドエビデンス研究「CVD-REAL2」の新たな解析を、第78回米国糖尿病学会(ADA)年次総会のレイトブレーキングポスターで発表しました。本解析では、世界12カ国(韓国、日本、シンガポール、オーストラリア、アメリカ、カナダ、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、スペイン、イスラエル、ドイツ)の2型糖尿病患者さん(363,240例、うち約70%が心血管疾患の既往歴なし)における心血管イベントリスクを、フォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)を含むSGLT2阻害剤の投与を開始した患者群とDPP4阻害剤(どの薬剤でも可)の投与を開始した患者群とで比較しました。

その結果、SGLT2阻害剤の投与開始群は、DPP-4阻害剤の投与開始群と比較して、全死亡(ハザード比[HR]:0.61; 95%信頼区間[CI]:0.54, 0.69)、心不全による入院(HR:0.68; 95%CI:0.60, 0.78)、総死亡と心不全による入院の複合評価項目(HR 0.67; 95%CI 0.60, 0.74)、心筋梗塞(HR: 0.90;95%CI:0.81, 0.99)脳卒中(HR:0.84; 95%CI:0.76, 0.93)のリスク低下と相関を示しました1。なお、SGLT2阻害剤投与群の60.1%がダパグリフロジンを投与していました。(レイトブレーキングポスター124-LB)

ダパグリフロジンの心血管アウトカム試験(CVOT)であるDECLARE試験(DapagliflozinEffect onCardiovascuLAREvents)は、心血管イベントに対するダパグリフロジンの安全性・有効性を検証します。DECLARE試験は、複数の心血管リスクファクターを有する方や、心血管疾患の既往歴がある方を含む、広範な2型糖尿病患者さんを対象としています。DECLARE試験は2018年後半に結果が公開される予定です2。

なお、日本におけるダパグリフロジンの効能効果は2型糖尿病であり、全死亡や心不全による入院、心筋梗塞、脳卒中のリスクの減少としての効能は取得していません。
 

以上


*****
フォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)について
フォシーガは、成人2型糖尿病患者さんの血糖コントロールの改善を目的とした単剤療法および併用療法の適応を有するナトリウム・グルコース共輸送体2に作用するファーストインクラスの選択的阻害剤(SGLT2阻害剤)です。米国においてダパグリフロジンは、食事・運動療法で改善しない成人2型糖尿病患者さんの血糖値コントロールの改善としての効能が承認されていますが、心血管イベントや死亡リスクあるいは心不全による入院のリスクの減少を効能とした承認は受けていません。

CVD-REAL試験について
CVD-REAL 2試験結果は、2017年発表したCVD-REAL試験の主要結果と一貫していました3,4。CVD-REAL試験は進行中で今後も解析が継続されます。本試験のデータは、診療記録、レセプトデータベースおよび国家レジストリなど、匿名化されたリアルワールド情報源から入手され、それら情報源の書面の個別判定あるいは検証はされていません。メタ解析はSt. Luke’s Mid America Heart Institute(米国・カンザスシティ)の独立研究機関の統計グループにより検証されました。CVD-REAL試験は、頑健性の高い傾向スコアマッチング手法を用いた大規模試験ですが、観察的な試験であるため、測定不能な交絡因子が残されている可能性を完全に除外することはできません3。

アストラゼネカの循環器・腎・代謝領域(CVRM)について
循環器・代謝疾患領域は、アストラゼネカの主要治療領域であり、成長基盤です。そのポートフォリオにZS(Lokelma)が追加されたことをうけ、本治療領域名を循環器・腎・代謝(CVRM)領域としました。
心臓、腎臓、膵臓などの臓器の基本的な関連性をより明確に解明するサイエンスを追及し、疾患進行の抑制やリスク減少、合併症の抑制による臓器保護と予後の改善をもたらす医薬品のポートフォリオに投資をしています。当社は、CVRM疾患をもつ世界中の何百万人もの患者さんの健康と、治療法の進歩に貢献する革新的なサイエンスを継続的に提供し、疾患の治療・進展抑制、さらには臓器及びその機能の再生の実現を目指しています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝疾患、および呼吸器の3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。また、炎症、感染症およびニューロサイエンスの領域においても、他社との提携を通じて積極的に活動しています。当社は、100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細については リンク または、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。


Kohsaka et al. Poster presented at the American Diabetes Association 78th Scientific Sessions. Lower Risk of CV Events and Death After Initiation of SGLT-2 Inhibitors vs. DPP-4 Inhibitors – Real-world Data from the Multinational CVD-REAL Study (Late-breaking Poster 124-LB, Monday, June 25, 12:00 - 13:00 EDT).
National Institutes of Health. Multicenter Trial to Evaluate the Effect of Dapagliflozin on the Incidence of Cardiovascular Events (DECLARE-TIMI58). ClinicalTrials.gov website. リンク Accessed May 2018.
Kosiborod, M. Lower Risk of Cardiovascular Events and Death Associated with Initiation of SGLT-2 Inhibitors versus Other Glucose Lowering Drugs - Real World Data Across Three Major World Regions with More Than 400,000 Patients: The CVD-REAL 2 Study. Presented at the American College of Cardiology 67th Annual Scientific Session, 2018.
Kosiborod M, et al. Lower risk of heart failure and death in patients initiated on SGLT-2 inhibitors versus other glucose-lowering drugs: The CVD-REAL Study. Circulation. 2017. doi.org/10.1161/CIRCULATIONAHA.117.029190.


本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]