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2018年4月
はじめに
今回からは、2017年に公開された論文「Taming Google-Scale Continuous Testing」をもとにして、Google社内の開発チームが活用する継続的インテグレーションの仕組み、その中でも特に、自動テストのインフラ環境を紹介していきます。この論文では特に、繰り返し実行される膨大な数のテストについて、その処理を効率化するための取り組みが解説されています。今回は、Googleの開発環境で用いられる自動テストのシステムについて、まずは、基本的な仕組みを説明します。
Googleにおけるテスト環境
本連載の中で何度か触れたように、Google社内で開発されるソフトウェアのソースコードは、単一のリポジトリで管理されており、複数のプロジェクトにまたがってライブラリモジュールの共有が行われます。そして、あるモジュールのソースコードが変更されると、それに依存するすべてのソースコードに対するテストが自動的に再実行されます。このような自動テストは、「Test Automation Platform (TAP)」と呼ばれるシステムによって管理されており、冒頭の論文によると、1日あたり、約1万3千個のプロジェクトにおける、約80万回のビルド処理があり、それに伴うおよそ1億5千万個のテストが実行されるそうです。
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