Artpriceの2017年世界美術品市場報告:金融市場の本物の代替手段、中国がトップ堅持

Artprice.com 2018年02月28日 16時03分
From 共同通信PRワイヤー

Artpriceの2017年世界美術品市場報告:金融市場の本物の代替手段、中国がトップ堅持

AsiaNet 72453 (0370)

【パリ2018年2月28日PR Newswire=共同通信JBN】第20回世界美術品市場報告はあらためて、ティエリ・エールマン氏が創設・指揮する美術品市場情報の世界的リーダー、Artpriceとワン・ジエ氏率いる強力な中国のパートナー組織、Artronの提携の成果を示した。すなわち、東西双方の美術品市場について確かな見識を提供する唯一の世界的な美術品市場報告ということである。

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それぞれリソースをプールして、これまでになく詳細に世界の美術品市場を分析した両社は、市場の世界成長を促進する激しい競争とそのロジック、結論を浮き彫りにした。現在のビッグデータ環境の中で、これほど上質のマクロおよびミクロ経済メタデータを処理、解釈できる組織やチームはほかにない。

18章にわたる報告は、今や有名になったArtpriceの年間競売売上によるトップ500アーティストのランキング、市場の競売売上トップ100、トレーディングルームに欠かせない最新のArtprice100(R)インデックス、Artprice市場指標、国別、市場別、制作時期、表現手段など多数の詳細分析を盛り込んでいる。

報告は以下のArtprice.comから無料でダウンロードできる。
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*2017年は強力な成長を記録し、美術品市場が新時代に突入

*2017年年間の美術品競売売上は149億ドルに到達

*世界の売上は前年比+20%

*上半期の抑えた成長(+9%)が下半期には強力な成長(+32%)に

*2017年に世界で50万2900点の作品が競売に付された

*全体の売れ残り率は34%(2016年は36%)

*Artpriceの世界美術品価格インデックスは2016年に比べて落ち着いて終了

レオナルド・ダビンチの「サルバトール・ムンディ」が先に美術品競売として史上最高額の4億5000万ドルで落札されたことは、美術品市場にとって新時代の始まりを表しており、次の大きな節目は10億ドルのハードルになる。一方、2018年には1億7900万ドルから4億5000万ドルが見込まれている。

*中国が51億ドルの売上、世界総計の34.2%で世界のトップ市場を維持

*米国は49億ドルで2位

*世界5大市場はいずれも売上を伸ばした-中国(+7%)、米国(+42%)、英国(+18%)、フランス(+35%)、ドイツ(+12%)

4位のフランスは7億8400万ドルで世界総売上の5.3%を占め、2億5600万ドルのドイツを上回ったが、トップ3市場にはほど遠い。フランスの売上は35%増加したが、この成長は主にアングロサクソン系競売企業のクリスティーズとサザビーズによってもたらされた。

*クリスティーズは総売上44億ドルでサザビーズの34億ドルを上回る世界最大の競売企業

*中国ではポーリーオークション(10億ドル)が中国嘉徳(8億1500万ドル)に勝利

▽トレンド
*Artpriceの2017年世界トップ500インデックスには欧州のアーティスト231人、アジアの162人、北米の82人が含まれる

*トップ10は中国人アーティストが4人、欧州が3人、米国が2人など

*2017年は美術品史上の著名アーティスト多数が競売記録を達成

▽財務上の実績
*リピートセール(2017年の競売で購入、転売された作品)が平均年間利益の5.5% から8.3%強を占めた

*長期的に、20万ドルから100万ドルで購入した作品が最高の年間利益8.3%を生み出す

*Artprice100(C)「The Wolves of Wall Street at the gates of the Art Market」

*Artprice100(R)は2000年から+360%の進展。平均年間利益は8.9%

*インデックスは毎年更新され、2017年はアーティスト4人を差し替え

*中国のアーティストは2000年に1人(張大千)だったが、2017年は18人に

この成長の推進力は、美術品市場情報への容易なアクセス、電子販売(市場参加者の98%がインターネットに接続)、市場の金融化、衰えない美術品顧客数(1950年代の50万人が2017年は9000万人)、全大陸への市場拡大である。

美術館業界の成長も重要な役割を担っており、年700館以上が新設される美術館業界は、21世紀のグローバル経済の現実になった。2000年から2014年までに開館した美術館は、それ以前の2世紀より多く、美術館品質の作品に対する需要が美術品市場の驚くべき成長の主因の1つである。美術品市場はいま、20万ドル以上で購入された作品の年間利益率が8%に達する成熟、流動市場になっている。

2017年は中国と米国の激しい競争が西側の爆発的成長をもたらしたが、米国が42%伸びたとはいえ、指導的な世界美術品市場としての中国の役割を確認するものであった。中国の支配的地位は米国をわずか2億ドル上回ったことで達成された。美術品が米国と中国のソフトパワー舞台で重要な要素を表しているのは明らかで、小規模だがカタールとアラブ首長国連邦(UAE)にも当てはまる。

中国の優位は、年間競売売上による世界トップ500アーティストのランキングでもはっきり分かる。中国のアーティストは総数の32.4%を占めているのに対し、米国のアーティストはわずか16.4%にとどまった。

中央銀行が実質的なマイナス金利を設定する状況で、美術品市場は尊大な健康を享受している。新Artprice100(R)インデックスは世界中の3大部門-巨匠、近代、現代-のアーティスト上位100人をカバーしているが、2000年から+360%の発展を遂げている。しかしながら、この収益水準はスターアーティストの作品に限定されていない。Artpriceの分析によると、2万ドル以上で購入された美術作品の平均年間利回りは約5.5%である。

世界の競売企業にとって、インターネットは今や主要かつ決定的なフォーラムになり、彼らはそれを使って全大陸の市場占拠率を強固にしている。世界の競売企業6300社のうち98%は現在、インターネットで活動している(2005年ではわずか3%)。

美術品市場は効率的で歴史的、グローバルな市場であり、経済・地政学的危機に耐えるその力に疑いの余地はない。それは過去18年にわたり、世界の主要金融市場の大半をかなりの差でしのいできた。

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▽Artpriceについて
Artpriceはユーロネクスト・パリ、SRD long onlyおよびEuroclear:7478-ブルームバーグ(Bloomberg):PRC-ロイター(Reuters):ARTFを通してEurolistに上場している。

Artpriceは創設20周年を迎えた。

Artpriceの動画はリンク を参照。

Artpriceは美術品価格と美術品索引データバンクのグローバルリーダーで、3000万件以上の索引と70万人を超えるアーティストを対象にした競売データを所有している。Artprice Images(R)を利用すれば、世界最大の美術品市場資源に無制限にアクセスすることが可能になる。このライブラリーには1700年から現在までの美術品の映像、印刷物1億2600万点が含まれ、それぞれにArtpriceの美術史家による注釈が付いている。

Artpriceは、6300人の競売人が寄せる情報でデータバンクを恒常的に更新し、美術品市場の傾向に関する情報を世界の主要通信社および約7200の国際的報道機関に提供している。Artpriceの会員450万人は美術品売買のため、世界をリードするStandardised Marketplaceに対するアクセス権を与えられている。Artpriceは美術品市場用のブロックチェーンを準備している。

ArtpriceはAbode of Chaos(リンク )の有名なMuseum of Contemporary Artに本拠を置いている。詳細な情報はリンク を参照。

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▽問い合わせ先
Josette Mey
e-mail: ir@artprice.com

ソース:Artprice.com

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