「欧州にとってC-V2XとITS-G5技術の平和共存が最大の純便益をもたらす」

5GAA - 5G Automotive 2017年12月13日 17時38分
From 共同通信PRワイヤー

「欧州にとってC-V2XとITS-G5技術の平和共存が最大の純便益をもたらす」

AsiaNet 71528 (2038)

【ブリュッセル2017年12月13日PR Newswire=共同通信JBN】
*5GAAと欧州政策決定者がコネクテッドおよび自動運転車両向けの5Gの将来について話し合う

通信と自動車業界の業界間団体である5G Automotive Association (5GAA、5Gオートモーティブ・アソシエーション)は12月5日、ブリュッセルで政策協議を行い、欧州で5Gコネクテッドおよび自動運転の車両を推進するために必要な具体策を議論した。5日の協議のテーマは、自動車が携帯電話網を通じて他のコネクテッド車両と通信するだけでなく、携帯電話網の関与がなくても(例えば、電波が弱いとき)アドホック通信を可能にするcellular "vehicle to everything"(C-V2X)技術の共同の開発と推進だった。政策決定者と業界は、民間セクターのイノベーションを実現する一方、安全で採算の合う新規技術の展開を実現する密着した枠組みを開発する課題に直面している。

(Photo: リンク
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参加者は、欧州委員会Smart Mobility and Livingユニット長のエディー・ハートグ氏、アッティラ・ベネデック氏(イシュトバン・ウーイファル欧州議会議員顧問、欧州C-ITS戦略の報告者)、スペイン交通局のジェイム・モレノ・ガルシア-カノ氏、欧州委員会Spectrum Policyユニット長のアンドレア・ゲイス氏ら欧州の広範な政界および行政代表から講演を聴いた。5GAAはファーウェイ取締役で5GAAセクレタリーのマーカス・デリンジャー氏、Vodafoneのルーク・イベットソン氏、BMWのヨアヒム・ゲテル氏、ダイムラーのライナー・クルムライン氏、エリクソンのフリードヘルム・ランメ氏が代表出席した。

今回の討議は、委員会が2018年1月5日まで開催している協調型高度道路交通システム(C-ITS)に関する欧州戦略についての公開意見聴取と同じ時期に開催された。C-V2X技術は、欧州で路上の安全性を大幅に向上させ交通流量を促進させる。この技術がEU全域にもたらすメリットは、交通事故や混雑した車道に毎年費やす数十億ユーロを軽減できる可能性がある。

5GAAのセクレタリーで実行委員会委員のマーカス・デリンジャー氏は「5GAAは道路をより安全かつスマートにする技術開発の緊急性を強調するために創設された。この日の討議は公共および民間セクターの関係者が集まり、この技術の能力をはじめ業界が参加できる規制枠組み創設の加速について議論した」と語った。

このイベントでは、Analysys MasonとSBD AutomotiveのアナリストがC-V2X技術の推進によってもたらされる費用便益の研究成果をプレゼンテーションした。C-ITSシステム開発が社会経済にもたらす便益は、C-V2XとWi-Fi標準規格IEEE 802.11pの両方が5.9GHzスペクトラムバンドで共存できるならば、欧州で2035年までに430億ユーロに達するという。5GAAは欧州におけるLTE-V2X(PC-5)とIEEE 802.11pの交通安全便益を評価する研究も紹介し、死亡および重傷を軽減するうえでLTE-V2X(PC5)が802.11pを上回ることを示した。さらに、この研究は諸技術の相互運用性が欠如すれば、短期・中期で交通事故を軽減する現実的なバリアーを提供することはできないことも実証した。5GAAのテストおよびトライアルの報告者であるビル・マッキンリー氏とダイムラーのライナー・クルムライン氏はC-V2X性能および将来の能力に関する5GAAの見解を紹介した。

このイベントは、欧州全域にC-ITSの展開を加速する適切な枠組みについて話し合うパネルディスカッションで終わった。特に注目されたのは、5.9GHzバンドにおける短距離通信と、(1)複数の技術実装の場合のすべてのユーザーに対する妥協のない安全性サービス(2)技術中立なスペクトラム規制(3)協調的でコネクテッド、かつ自動運転のモビリティーの将来開発のためのより長期的な5Gの効率的なスペクトラム利用と導入-など、欧州委員会が決めた4つの政策指針である。

Vodafone Groupの研究開発ディレクターで5GAAメンバーのルーク・イベットソン氏は「C-V2XおよびITS-G5両技術は5.9GHzバンドで平和共存すべきである。今回のイベントで提出された社会経済・道路安全性に関する研究は、この共存が2035年までに430億ユーロに達する最大の純便益を欧州経済にもたらすことを指摘している」と語った。

BMWのプロジェクト5Gアライアンス上級マネジャーで5GAAメンバーのヨアヒム・ゲテル氏は「C-V2Xは5Gの強力な発展過程を提供し、これは将来の完全コネクテッド・自動運転を実現するために絶対不可欠であるとともに、短期間に多数の機能性の迅速展開を実現し既存の携帯電話網を活用する」と語った。

▽5GAAについて
5GAAは、通信ソリューションを開発・テスト・推進し、標準規格化を進め、商業的入手性と世界市場進出を加速する携帯電話と自動車業界の枠組みを超えた団体であり、自動運転、サービスへのユビキタスなアクセス、スマートシティーとインテリジェント交通への統合などアプリケーションによって、社会のコネクテッド・モビリティーと交通安全の必要性に対処している。

▽報道関係問い合わせ先
Robbe Libbrecht
Robbe.libbrecht@finnpr.com
+32-49723-3038

ソース:5GAA - 5G Automotive

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