2017年 医師が選ぶ「医学界・医師界における今年の漢字一文字」発表!

メドピア株式会社 2017年12月12日 11時04分
From PR TIMES

新専門医制度始動の見通しに動揺。流行語となった忖度、医療界の労働問題にも注目が集まる。

医師10万人以上(国内医師の3人に1人)が参加する医師専用コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」(リンク)を運営するメドピア株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:石見 陽)は、会員医師を対象に「医学界・医師界における今年の漢字一文字(略称:2017年 医師が選ぶ今年の漢字)」を募集いたしました。結果、新専門医制度始動の見通しへの注目を背景に、今年は「専」が最多得票となりました。



[画像: リンク ]


■MedPeer調査結果:「2017年 医師が選ぶ今年の漢字」(総回答:3,040人)
漢字/ 回答者数 / 比率 / 主な選出理由
1位: 専 / 147 / 4.8% / 新専門医制度開始の話題から
2位: 忖 / 129 / 4.2% / 政治問題でクローズアップされ話題となった“忖度”から
3位: 忍 / 108 / 3.6% / 医療費抑制や診療報酬引き下げ、医療事故等での医療不信から
4位: 変 / 83 / 2.7% / 新しい治療法や専門医制度、労働時間などの環境の変化から
5位: 乱 / 81 / 2.7% / 医療界、政治界、事件などさまざまな乱れから


「2017年 医学界・医師界における今年の漢字一文字」の募集に対し3,040人の医師が回答し、「専」が最も多い147票を得た。新専門医制度開始時期の延期から、導入における問題など様々な点で賛否両論を生んだ結果が反映された。
第2位は「忖」で、森友学園や加計学園の問題を発端に流行語大賞ともなった“忖度”から選ばれた。医療界における忖度について考える声も多く挙がった。
第3位の「忍」、第4位の「変」、第5位の「乱」は、1位と同様に新専門医制度の揺らぎの他、診療報酬の改定への不安や、医師の労働環境の問題、再生医療やAIなど新たな治療法の登場など、医師を取り巻く環境の変化やそれに伴う混乱や不安を反映した結果となった。


■ベスト10と、主な理由(コメント抜粋)

1位 「専」 147票
・専門医制度がいよいよ本決まりになりそうだから。あまり良いシステムだとは思いませんが…。お金ばっかり取るのはやめていただきたいです。(40代、一般内科)
・まだ、これからどうなるかわかりませんが、専門医制度で、ゆれにゆれた年であったと思いました。(40代、整形外科)
・新しい専門医制度に振り回されて、単位取りに四苦八苦。(60代、腎臓内科・透析)

2位 「忖」 129票
・忖度が大きな社会問題となり国民の不信をあおったから。(50代、アレルギー化)
・忖度という言葉は政治だけでなく医療界でも使用されるため。(30代、一般外科)
・医師は常に相手(患者)の気持ちを推し量りながら治療に当たるのは当然である。今年はこの文字が悪い意味で用いられたが、本来の意味に戻すためにもこの文字を押します。(60代、一般外科)

3位 「忍」 108票
・診療報酬 引き下げ、消費税は病院持ちなどつぶれるまで耐えるしかない。(50代、循環器内科)
・医療事故が多く報道され、医師への信頼感を取り戻していくのに、労力を要するため。(40代、形成外科)
・労働環境が改善されるのにはほど遠く、耐え忍ぶ日々です。(50代、一般内科)

4位 「変」 83票
・少しずつでも再生医療の治験が始まり、がん治療に分子標的治療、遺伝子治療ができるようになってきたり、AIによる診断治療もできるようになりそうです。医者がいなくてもよくなりそうな…。(50代、産婦人科)
・全国で時間外労働に対する取り組みが病院単位でも行われるようになっている傾向があり、これまでの労働環境から変わりつつあると感じたため。(30代、循環器内科)

5位 「乱」 81票
・政治も社会情勢も混乱しています。(一般内科)
・専門医制度、超高額医薬品、遠隔診療などの新たな問題提議が多々為されたにもかかわらず、何一つクリアカットに解決していない。(50代、一般内科)
・恐ろしい事件が多かったため。(40代、腫瘍外科)

6位 「迷」 67票
・新専門医制度の運用、開始に際し、迷走や混乱した印象が強いです。(50代、循環器内科)
・働き方改革等の動きをみて。(50代、消化器内科)

7位 「無」 59票
・特に大きな出来事も「無」く、診療報酬のマイナス改定で医師や医師会の存在感も「無」かった一年だったと思う。(40代、心療内科)
・インフルエンザのワクチンが手に入らない。(50代、一般内科)

8位 「減」 56票
・オプジーボや肝炎治療薬などの薬価引き下げが大きなニュースになりました。(50代、緩和医療)
・診療報酬がまた減らされ、どこの病院もだんだんと厳しい経営になってきている気がします。(40代、眼科)

9位 「倫」 51票
・医学生や研修医の暴行事件や過労問題など、医者側の倫理が問われた年だと思いました。(20台、精神科)
・不倫や不正など倫理に関する話題が多かったから。(40代、呼吸器内科)

10位 「忙」 49票
・医師、研修医の過労自殺の問題などもありました。毎年のことではありますが、なんでこんなに忙しいんでしょう。忙しいとは、心が亡くなると書きますが。余裕のない日々です。(50代、心療内科)
・どこで勤務しても忙しいから。(40代、代謝・内分泌科)

■調査概要
調査期間:2017年11月22日(水)~11月29日(水)
有効回答:3,040人(回答者はすべて、医師専用コミュニティサイトMedPeerに会員登録をする医師)
調査方法:インターネット調査
質 問:今年2017年の「医学界・医師界」表す漢字を「1文字」でご回答ください。

■過去の調査結果
・当募集「医学界・医師界における今年の漢字一文字」は、2012年から毎年実施し、今回で6回目の開催となります。
・昨年2016年は、医療費の高騰や、オプジーボに代表される抗がん剤やC型肝炎治療薬などの高額薬剤の登場などが話題となり、「高」が最多得票を集めて1位でした。

※過去の結果詳細はこちらをご覧ください。
・2016年度・・・1位「高」≫ リンク
・2015年度・・・1位「偽」≫ リンク
・2014年度・・・1位「偽」≫ リンク
・2013年度・・・1位「偽」≫ リンク
・2012年度・・・1位「再」≫ リンク

■引用・転載時のお願い
本調査結果の引用・転載時には、必ず下記のとおりクレジットを明記いただけますようお願い申し上げます。
・医師専用コミュニティサイト「MedPeer」調べ、と明記ください。
ž・WEB上での引用に際しましては、「MedPeer」に リンク へのリンク付与をお願い致します。
・本リリースに添付しています画像データはご自由に利用ください。

【メドピア株式会社について】
「Supporting Doctors, Helping Patients.」をミッションとして、医師同士が臨床経験を共有する医師専用のコミュニティサイト「MedPeer」を運営。現在10万人以上の医師(日本の医師の3人に1人)が参加し、医薬品や疾患に関する医師の”集合知”を形成。グループ全体では、オンライン健康相談プラットフォーム「first call」や、管理栄養士によるパーソナル食事トレーニング「ダイエットプラス」を展開。医師プラットフォームを基盤に、医師向けの臨床支援サービスや一般向け健康増進・予防サービスを展開し、「医療の再発明」を目指す。
参照URL:リンク

【本件に関するお問い合わせ先】
メドピア株式会社・広報担当 藤野・田中
電話:03-6447-7961
メール:pr@medpeer.co.jp

プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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