2017年中堅・中小企業が販社/SIerから導入するIT商材種別の変化

ノークリサーチは中堅・中小企業が販社/SIerから導入するIT商材の種別が2016年から2017年にかけてどのように変化しているか?などをテーマとした調査を行い、その分析結果を発表した。

<「ユーザ企業属性」や「販社/SIerのシェア動向」を踏まえたIT商材ポートフォリオ選択が大切>
■「どのようなIT商材の導入が増加/減少しているか」の把握が今後の戦略立案には不可欠
■年商10~20億円ではプライム販社/SIerからのアウトソーシング/クラウド導入が若干減少
■年商100~300億円では「シェア上位ではない販社/SIer」によるサービス訴求の動きに注目

PRESSRELEASE(報道関係者各位)2017年10月31日

2017年中堅・中小企業が販社/SIerから導入するIT商材種別の変化

調査設計/分析/執筆:岩上由高


ノークリサーチ(本社〒120-0034東京都足立区千住1-4-1東京芸術センター1705:代表:伊嶋謙ニTEL:03-5244-6691URL:http//www.norkresearch.co.jp)は中堅・中小企業が販社/SIerから導入するIT商材の種別が2016年から2017年にかけてどのように変化しているか?などをテーマとした調査を行い、その分析結果を発表した。本リリースは「2017年版中堅・中小企業の業務システム購入先のサービス/サポート評価レポート」のサンプルおよびダイジェストである。


<「ユーザ企業属性」や「販社/SIerのシェア動向」を踏まえたIT商材ポートフォリオ選択が大切>
■「どのようなIT商材の導入が増加/減少しているか」の把握が今後の戦略立案には不可欠
■年商10~20億円ではプライム販社/SIerからのアウトソーシング/クラウド導入が若干減少
■年商100~300億円では「シェア上位ではない販社/SIer」によるサービス訴求の動きに注目


対象企業:日本全国/全業種の500億円未満の中堅・中小企業
対象職責:以下のいずれかの権限を持つ社員
「情報システムの導入や運用/管理の作業を担当している」
「情報システムに関する製品/サービスの選定または決裁の権限を有している」
調査実施時期:2017年7月~8月
有効回答件数:1300社(有効回答件数)※調査対象の詳しい情報については右記URLを参照リンク


■「どのようなIT商材の導入が増加/減少しているか」の把握が今後の戦略立案には不可欠
中堅・中小企業が販社/SIerから導入するIT商材(IT関連資産やサービス)は多岐に渡る。一方、販社/SIerには「オンプレミスの基幹系アプリケーションが主体である」「クラウドサービスに注力している」「ハードウェアの保守/運用で多くの実績がある」など、得意とするIT商材は様々だ。したがって、販社/SIerとしては「中堅・中小市場において、どのようなIT商材の導入が増加または減少しているのか?」を知ることが、今後のIT商材ポートフォリオを考える上でも重要となってくる。
以下のグラフは年商500億円未満の中堅・中小企業1300社に対し、「主要な委託先/購入先(プライムの販社/SIer)から導入したIT商材」を尋ねた結果を2016年と2017年で比較したものだ。中堅・中小企業全体の結果を見ると、それほど大きな変化は見られないが、「年商別の比較」や「社数シェア上位の販社/SIerとそれ以外との比較」などの詳細を見ると、今後に向けて留意すべき事柄が見えてくる。次頁ではそうした分析結果の一部をサンプル/ダイジェストとして紹介している。


■年商10~20億円ではプライム販社/SIerからのアウトソーシング/クラウド導入が若干減少
前頁では年商500億円未満の中堅・中小企業全体における集計結果を掲載したが、本リリースの元となる調査レポートでは以下に列挙した様々な属性を軸とした集計も行っている。
A1.年商区分:5億円未満/ 5億円以上~10億円未満/ 10億円以上~20億円未満/ 20億円以上~50億円未満/ 50億円以上~100億円未満/ 100億円以上~300億円未満/ 300億円以上~500億円未満
A2.職責区分:以下のいずれかの職責を持つ社員
・情報システムの導入や運用/管理の作業を担当している
・情報システムに関する製品/サービスの選定または決裁の権限を有している
A3.従業員数区分:10人未満/ 10人以上~20人未満/ 20人以上~50人未満/ 50人以上~100人未満/ 100人以上~300人未満/ 300人以上~500人未満/ 500人以上~1000人未満/ 1000人以上~3000人未満/3000人以上~5000人未満/ 5000人以上
A4.業種区分:組立製造業/ 加工製造業/ 流通業/ 建設業/ 卸売業/ 小売業/ IT関連サービス業/ 一般サービス業/ その他
A5.地域区分:北海道地方/ 東北地方/ 関東地方/ 北陸地方/ 中部地方/ 近畿地方/中国地方/
四国地方/ 九州・沖縄地方
上記のA1~A5に加えて、「A6.IT管理/運用の人員規模」(IT管理/運用を担う人材は専任/兼任のいずれか?人数は1名/
2~5名/6~9名/10名以上のどれに当てはまるか?)および「A7.ビジネス拠点の状況」(オフィス、営業所、工場などの数は1ヶ所/2~5ヶ所/6ヶ所以上のいずれか?ITインフラ管理は個別/統一管理のどちらか?)といった属性も設けられている。
以下のグラフは「主要な委託先/購入先(プライムの販社/SIer)から導入したIT商材」を尋ねた結果を年商10~20億円の中小企業層に限定して集計したものだ。全体に占める割合では「基幹系システム」「運用管理系システム」「ハードウェア(サーバ/ストレージ/ネットワーク/端末)」が高く、2016年から2017年にかけては「運用管理系システム」の増加幅が特に大きい。一方、「IT管理アウトソーシング」や「クラウド(IaaS/PaaS/SaaS)」といったサービスに関連する項目の回答割合はやや減少している。
昨今はクラウド移行やサービス活用に注目が集まっているが、この例が示すように年商規模によって異なる傾向が見られることもあるので注意が必要だ。


■年商100~300億円では「シェア上位ではない販社/SIer」によるサービス訴求の動きに注目
本リリースの元となる調査レポートでは1300社の中堅・中小企業に対して、「最も主要な委託先/購入先(プライムの販社/SIer)はどの企業か?」(=販社/SIerとしての導入社数シェア)についても詳しい集計と分析を行っている。
そこで、「社数シェア上位の販社/SIerとそれ以外の販社/SIerで導入されるIT商材にどのような違いがあるか?」という切り口も今後の動向を知る上で重要な観点となってくる。以下のグラフは「主要な委託先/購入先(プライムの販社/SIer)から導入したIT商材」を尋ねた結果を年商100~300億円の中堅中位企業層に限定し、さらに中堅・中小企業全体の社数シェアにおける上位5社(「大塚商会」「NTTデータ(系列企業を含む)」「リコー(系列企業も含む)」「オービック」「富士通マーケティング」)とそれ以外で比較したものだ(対象時期は2017年)
※導入社数シェアを尋ねる設問の選択肢に挙げられている販社/SIerの一覧や導入社数シェアデータの詳細については以下のサンプル/ダイジェストを参照リンク
「上位5社」と「上位5社以外」のいずれにおいても、全体に占める割合では「基幹系システム」「情報系システム」「運用管理系システム」「ハードウェア(サーバ/ストレージ/ネットワーク/端末)」といった項目が高くなっている。
「データセンタサービス」「IT関連アウトソーシング」「業務アウトソーシング」「クラウド(IaaS/PaaS/SaaS)」といった項目は上記に挙げた項目と比較して全体に占める回答割合は低いが、「上位5社」と比べて「上位5社以外」における回答割合がやや高い。
したがって、年商100~300億円の中堅中位企業層においては、基幹系システムに代表される主要なIT商材では「シェア上位の販社/SIer」と「それ以外の販社/SIer」の間で顕著な傾向差は見られないが、アウトソーシングやクラウドといったサービスについては「シェア上位ではない販社/SIer」がIT商材のポートフォリオを少しずつ拡大してきている兆候が見受けられる。
このようにIT商材のポートフォリオ(商材構成)をどのように構築していくべきか?を検討する際には年商などの企業属性に加えて、販社/SIerの導入社数シェアとの兼ね合いも含めた状況の把握が大切となってくる。


調査レポート最新刊のご案内
本リリースの元となる調査レポート最新刊(2017年11月6日発刊)
『2017年版中堅・中小企業の業務システム購入先のサービス/サポート評価レポート』
【価格】180,000円(税別)【媒体】CD-ROM (分析サマリ:PDF形式、集計データ:Microsoft Excel形式)
【レポート案内(サンプル属性、設問項目、試読版など)】リンク
【本リリース以外のサンプル/ダイジェスト】リンク

その他、ご好評いただいている2017年の最新刊レポート
『2017年版中堅・中小企業のセキュリティ・運用管理・バックアップに関する利用実態と展望レポート』
中堅・中小企業におけるセキュリティ・運用管理・バックアップ対策に起きつつある変化とは何か?
【レポート案内(サンプル属性、設問項目、試読版など)】リンク
【リリース(ダイジェスト)】
『ベンダ種別毎に見た有望分野とシェア動向』リンク
『ポストPC時代に向けたバックアップ訴求策』リンク
『中堅・中小の運用管理に起きつつある変化』リンク
『セキュリティ対策の不足領域と今後の対応』リンク

『2017年版中堅・中小企業のITアプリケーション利用実態と評価レポート』
ユーザ企業1300社、全10分野に渡る業務アプリケーションの社数シェアとユーザ評価を集計/分析
【レポート案内(サンプル属性、設問項目、試読版など)】リンク
【各分野のサンプル/ダイジェスト】
『ERP訴求では「潜在的な不満」の把握が不可欠』リンク
『生産管理は富士通とOSK(大塚商会)が同率首位』リンク
『会計管理は「機能で解決できない課題」が焦点』リンク
『販売管理は「売上分析&クラウド」+αが必要』リンク
『「人材の有効活用」が人事給与の新たな役割』リンク
『クラウドがもたらすワークフローの新たな役割』リンク
『グループウェアのシェア首位争いは2強体制へ』リンク
『CRMは「MA」の要素も含めた進化がカギ』リンク
『BI・帳票は汎用ツールとの差別化機能が必要』リンク
『主要な文書管理基盤に求められる機能とは?』リンク
『2017年版中堅・中小企業におけるIT投資の実態と展望レポート』
「ワークスタイル改革」「セキュリティ」「IoT」「RPA」「人工知能」「音声操作」「ドローン」など24分野の投資動向を網羅
【レポート案内(サンプル属性、設問項目、試読版など)】リンク
【リリース(ダイジェスト)】
『投資動向から注目すべきITソリューション分野』リンク
『ITソリューション投資の意思決定プロセス』リンク
『RPA/自動化の市場規模と訴求時の留意点』リンク

本データの無断引用・転載を禁じます。引用・転載をご希望の場合は下記をご参照の上、担当窓口にお問い合わせください。
引用・転載のポリシー:リンク

当調査データに関するお問い合わせ
株式会社ノークリサーチ担当:岩上由高
〒120-0034 東京都足立区千住1-4-1東京芸術センター1705
TEL 03-5244-6691 FAX 03-5244-6692
inform@norkresearch.co.jp
www.norkresearch.co.jp

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]