有田鉄道とヤマト運輸が「客貨混載(きゃくかこんさい)」を開始

~ 10月20日より、和歌山県初となる路線バスでの宅急便の輸送が有田川町で始まりました ~

 有田鉄道株式会社(代表取締役社長:川村健一郎、以下「有田鉄道」)とヤマト運輸株式会社(代表取締役社長:長尾裕、以下「ヤマト運輸」)は、本年10月20日より、バス路線網の維持や物流の効率化による生活サービスの維持向上を目的として、有田川町の玄関口であるJR藤並駅と清水地域を結ぶ路線バスで宅急便を輸送する「客貨混載」を開始しましたのでお知らせします。



1.背景
 近年、全国の中山間地域等で過疎化や高齢化が進むなか、和歌山県有田郡有田川町の東部に位置し山林に囲まれる清水地域は年々人口が減少し、高齢化率も50%を超えるなど、特に過疎化や高齢化が進んでいます。有田川町では、中山間地域の課題解決や活性化に向け、住民の安全・安心な暮らしの確保などの取り組みが喫緊の課題となっています。
 有田鉄道は、有田川町を中心にバス路線網を有し、自治体や地域に密着した持続可能な公共交通ネットワークの構築に向けて取り組んでいます。
 ヤマト運輸は、全国の自治体や企業と連携し、地域の活性化や課題解決に向けてさまざまな取り組みを行う「プロジェクトG(Government)」を推進しており、路線バスによる「客貨混載」は6都道府県※で実施しています。
 このたび、有田川町、有田鉄道、ヤマト運輸の三者が連携し、バス路線網の維持と物流の効率化による地域住民の生活サービス向上を目的に、路線バスで宅急便を輸送する「客貨混載」を開始します。

※客貨混載は岩手県(2015年6月~)宮崎県(2015年10月~)北海道(2016年9月~)熊本県(2016年10月~)兵庫県(2017年6月~)、長野県(2017年10月~)の各地域で実施しています。また、実験的な取り組みとして、愛知県豊田市(2017年8月~)奈良県(2017年9月~)の各地域で実施しています。。

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     バスラッピングイメージ                    荷台スペース

2.取り組みの内容

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(1)座席の一部を荷台スペースにした車両の運行
 宅急便を積載するため、座席の一部を荷台スペースとして確保した路線バス1台を運行します。また、客貨混載専用の路線バスと分かるよう、車両にオリジナルデザインを施しました。

(2)JR藤並駅と清水地域を結ぶ路線バスで宅急便を輸送
 ヤマト運輸のセールスドライバー(以下、SD)が清水地域のお客さまに配達する宅急便をJR藤並駅西口バス停で路線バスに積み込み、日々ヤマト運輸が指定するバス停で配達担当SDに引き渡します。

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3.メリット
(1)有田川町と沿線地域のお客さま
 地域のバスの路線網が維持され、安定的に利用できることで、生活基盤の維持・向上につながります。また、ヤマト運輸のSDが清水地区に滞在できる時間が増えるため、当日発送の集荷締め切り時間が13時から15時まで2時間延長されるなど、宅急便のサービスをより便利にご利用いただけるようになります。

(2)有田鉄道
 路線バスの空きスペースで宅急便を輸送することで、バス路線の生産性が向上し、バス路線網の維持につながる新たな収入源を確保することができます。

(3)ヤマト運輸
 これまで、宅急便センターに届いたお昼の配達荷物は、清水地域までの片道約50キロの道のりをSDが約90分かけて運び、現地の3か所で集配するSDへそれぞれ引き渡していました。この荷物を路線バスが運ぶことにより、集配効率の向上とともに車両の走行距離の削減ができ、コスト削減やCO2削減にもつながります。

4.今後の展開について
今後も三者で一層連携を深め、路線バス活用による地域活性化に取り組んでまいります。

プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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