国内初、AI やIoT 技術を活用した睡眠解析プラットフォームβ版スタート 第⼀弾として吉野家との実証実験が決定

株式会社ニューロスペース 2017年10月11日 08時50分
From PR TIMES

~同時に、リアルテックファンドから資金調達しSleepTech(スリープテック)を加速~



大手企業向けに睡眠改善プログラム事業を展開する株式会社ニューロスペース(本社:東京都千代田区、代表取締役:小林 孝徳、以下 ニューロスペース)は、10月11日(水)より、国内で初めて、AIやIoT技術を活用した「睡眠解析プラットフォームβ版をスタートします。
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本プラットフォームは、個人毎の睡眠データを高精度に計測し、AIを活用した独自の解析技術から導き出した個人別睡眠解析結果と最適ソリューションそして改善データを提供するシステム基盤です。
社員の健康増進・生産性向上を志向する企業や睡眠ビジネス参入を検討する企業にプラットフォームを開放し、APIを通じて、睡眠改善データやソリューションを経営の改善や自社サービス・IoT対応製品に組み込むことが可能となります。またこの度、SleepTech(スリープテック)事業の加速を目的に、合同会社ユーグレナSMBC日興リバネスキャピタル(以下、リアルテックファンド)から第三者割当増資による資金調達を実施しました。

同時に、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)の平成29年度研究開発型ベンチャー⽀援事業に採択されましたのでお知らせいたします。
睡眠に悩む人口は国内で3,000 万人以上、その経済損失額は15 兆円(GDP の約3%(*1))にのぼります。また24時間サービス従事者、昼夜勤シフト勤務者、時差ボケに悩まされる勤務者の疾患発症リスクは、⼀般勤務者にくらべ2~4倍(*2)になることが明らかになるなど、睡眠不⾜が日本社会に及ぼす影響は多大で社会問題化しています。このような状況下で、社員の睡眠に関する悩みを解消し、生産性向上、業績向上を図る企業が増加しています。同時に多くの企業が睡眠ビジネスへの参入を検討するなど、睡眠に関する市場規模は国内だけでも5兆円とも言われています。

ニューロスペースはこれまでも、国内大手企業向けに睡眠改善プログラムを提供し、社員の睡眠問題を改善することで、企業の健康経営推進に貢献してきました。プログラム提供により培ったノウハウと、今回調達した資金を活用し、この度ニューロスペースは、SleepTech(スリープテック)事業を加速し、国内で初めて、AI・IoT技術を活用した睡眠解析プラットフォームの実用化に向けた開発を進めるとともに、実証実験を開始します。なお実証実験には、株式会社吉野家(以下、吉野家)の参画が決定しています。


【睡眠解析プラットフォーム(特許出願中)について】
睡眠解析プラットフォームは以下3 つの要素から構成されます。
1. 個々人の睡眠状態を従来⽐で大幅に高精度化し計測するデバイス
2. 取得された睡眠データに個人差を加味し、評価するAI アルゴリズム
3. 得られた睡眠評価から、行動面・環境面で個々人に最適な睡眠改善ソリューションを提案する機能

1. 高精度の新規睡眠計測デバイス
既存の体動を指標にした睡眠計測デバイスは、測定が簡易である⼀方、睡眠ステージ判定(覚醒、ノンレム睡眠、レム睡眠)の精度に限界があることが知られています。また、脳波を用いた手法は、高精度のデータを得る為には、特殊な測定環境が必要とされ、その解析手法も未だ目視での判定が標準とされているなど、従来の手法では、正しい睡眠ソリューションを簡便にかつスピーディーに提供することが不可能となっています。ニューロスペースは最先端科学をベースとした独自の睡眠センシング技術を確立することで、それらの問題を克服した睡眠計測デバイスを本事業で開発します。

2. 個人差を鑑みた睡眠解析アルゴリズム
これまでの睡眠評価サービスの多くは、万人に共通する表層的な解析アルゴリズムであり、複雑な生活スタイルや時差などに悩む人々に最適な睡眠ソリューションを提供することに限界がありました。ニューロスペースは、⼀人ひとりの睡眠データの個人差を、AIを活用して解析し、正しい睡眠評価と最適なソリューションアルゴリズムを開発します。また、これらアルゴリズムと上記新規睡眠計測デバイスを同時に開発し、あらゆる業種・職種の睡眠データを大量に蓄積することによって、睡眠解析の信頼性を向上させ、より容易に、かつ本質的な解析を行うことができる、卓越したデファクトスタンダードの構築を目指します。
また、本技術開発については、⽂部科学省のWPI(世界トップレベル研究拠点形成プログラム)において基礎から臨床までを網羅する世界にも例のない睡眠研究拠点として筑波大学に設立された、国際統合睡眠医科学研究機構の元研究員、現株式会社ニューロスペース取締役兼最高技術責任者である佐藤牧人が開発をリードいたします。

3. 睡眠ソリューションAPI
ニューロスペースはこれまで健康経営を掲げる大手上場企業を中⼼とした数十社に対して、睡眠改善プログラムを提供し、DeNAでは被験者の66%が睡眠改善するなど多くの企業の健康向上・生産性向上に貢献しました。あらゆる業界、職種、シフトごとの睡眠ビッグデータと、あらゆる睡眠問題に対してどのソリューションが最適かというアルゴリズムの提供が当社の実績をベースにした特徴であり、睡眠評価から個々人に最適な睡眠改善行動を提案する機能を実装します。特に睡眠ビジネス参入を検討する企業はAPI提供を受けることで、睡眠改善データとソリューションアルゴリズムを自社サービス・IoT対応製品に組み込むことが可能となります。


【吉野家との実証実験について】
本プラットフォームの実証実験として、吉野家のシフト勤務者を対象に、当社開発の新規睡眠計測デバイスおよびその計測データから睡眠ソリューションを提⽰するモバイルアプリを配布します。
⼀ヶ月におよぶ睡眠計測と改善行動のレコメンデーション、シフト調整などを通じて、本プラットフォームの有効性の実証とブラッシュアップを行います。
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【吉野家ホールディングス 河村社長からのコメント】
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2016年3月から飲食業特有の不規則な勤務体系による従業員の睡眠に関する悩みを解決するため、当社グループの(株)吉野家と(株)アークミールにおいて睡眠に関する従業員研修や当社専用の「睡眠相談窓口」サイトも開設し、睡
眠の質を高めるためのさまざまな取り組みをニューロスペース様と進めてまいりました。今回、この実証実験に参加し、従業員1人ひとりに合った最適な「睡眠」を⾒つけ、従業員の「健康」につなげていきます。
今後はお客様に向けて睡眠の質を高めるメニュー等の開発でも共同研究していきたいと考えております。


*1:RAND Europe (2016); “Why Sleep Matters: Quantifying the Economic Costs of Insufficient Sleep”
*2:久保達彦 交替制勤務者の健康管理 産業医学レビュー 29(1)17-39 2016年5月


【今回の資金調達について】
資金調達総額:約1億円
1. 第三者割当増資(引受先は以下通り)
・合同会社ユーグレナSMBC日興リバネスキャピタル (本社:東京都港区、代表業務執行役:永田 暁彦)
・佐藤牧人(共同創業者)
・その他、個人投資家

2. NEDO公募事業における提案採択
この度、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)平成29 年度「研究開発型ベンチャー⽀援事業/シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化⽀援」に、当社の「シフト勤務者の大規模睡眠解析プラットフォーム開発」事業が採択され、2017年8月29日に交付決定されました。
NEDOの研究開発型ベンチャー⽀援事業は、我が国の企業、大学、研究機関等が有する技術シーズの発掘から事業化までを⼀貫して政策的に推進することにより、研究開発型ベンチャーの創出、育成を図り、経済活性化、新規産業・雇用の創出につなげることを目的としています。


【株式会社ニューロスペースについて】
企業向け睡眠改善プログラムを国内大手企業に提供し、企業の健康経営と生産性最大化を⽀援。また、最先端睡眠テクノロジーをもとに、独自の睡眠計測デバイスと解析アルゴリズムをもとに、共同研究開発も行う睡眠テクノロジーベンチャーです。


【会社概要】
本社:東京都千代田区神田須田町2−25 GYB 秋葉原5階 511
代表者:代表取締役社長 小林孝徳
創業:2013年12月
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事業内容:睡眠センシング技術および簡易評価アルゴリズムの開発、睡眠ビジネスに関わる研究開発の技術的⽀援、睡眠改善プログラムによる企業の健康経営の⽀援、睡眠ソリューション開発⽀援およびアルゴリズムAPIのライセンス提供


■代表取締役 小林 孝徳プロフィール
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1987年8月4日生まれ、新潟大学理学部素粒⼦物理学卒。自⾝の睡眠障害の経験をきっかけに2013年にニューロスペースを設立。
法人向け睡眠改善プログラムで企業の健康経営と働き方改⾰を実現。更に、最先端睡眠テクノロジーを使った独自の睡眠計測デバイスおよび睡眠解析アルゴリズムの開発を行っている。


【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社ニューロスペース 担当:小林
TEL: 03-5843-8733 E-mail: info@neurospace.jp

プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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