AARP最新リポート、60歳強人口倍増の次世代へ12カ国の備えを検証

AARP 2017年06月06日 17時43分
From 共同通信PRワイヤー

AARP最新リポート、60歳強人口倍増の次世代へ12カ国の備えを検証

AsiaNet 68808 (0831)

【ワシントン、パリ2017年6月6日PR Newswire=共同通信JBN】
*「高齢化への備えと競争力(ARC)」リポートが、世界の60歳強人口の急増がもたらす課題と機会、それらに対する12カ国の対応策を探る

国連や世界銀行などは2050年までの次の世代に世界の60歳以上の人口は2倍以上に膨れ上がると推計しており、AARP(全米退職者協会)が6日発表した最新包括リポートは、社会と経済が直面する深刻な試練に対応するブラジル、カナダ、中国、ドイツ、イスラエル、日本、韓国、メキシコ、南アフリカ、トルコ、英国、米国の12カ国の準備水準を検証した。

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AARPの「高齢化への備えと競争力(ARC)」リポート(リンク 、オンラインではaarpinternational.org/arc で閲覧できる)の調査はFP Analyticsと共同で実施され、(1)共同体と社会的インフラ(2)就業機会と経済生産(3)医療と健康(4)技術の活用-の主要4項目で各国を調べ、前向きな進展や懸念される分野、主な動きを取り上げている。

ARCリポートはそれぞれの国をランク付け、あるいは等級付けするものではないが、4項目で各国を先進的、発展途上(例えば顕著な進展がある)、後進的という3種類に分けている。この種の調査で米国の優越性を見慣れている人々に言うと、ARCリポートで米国はただ1つの項目(技術の活用)で先進的であり、医療と健康では南アフリカ、ブラジルに並んで後進的と位置付けられている。

12カ国を評価したARCリポートの国際的な注目点についてジョー・アン・ジェンキンスAARP最高経営責任者(CEO)は「60歳強人口の急増に伴う課題と機会はグローバルな現象であり、まさに国境はない」と語った。

ARCの調査結果で各国の違いははっきりしているが、幾つかの共通点も浮かび上がった。

*ほぼどの国でも女性の方が男性よりたくましい。子どもたちと高齢者の面倒を見るのは圧倒的に女性で、生計を立てている人もいる。同時に、働く女性は男性より賃金が少ないため、高齢になって直面する家計の制約はそれなりにより苦しい。

*どこの高齢者も同じ所で年を取りたいと願うが、それにはおのずから問題が起きる。特に孤立と移動性を巡ってで、それは個人的にも社会的にも言える。

*インターネットとデジタル接続は予想通り、雇用や交流で幅広いリソースが得られている。ただ、多くの国で高齢者はインターネットにアクセスしていない。

*目立つ数字がある。トルコとメキシコでは65歳以上の約90%がインターネットを使ったことがない。中国では85%以上、ブラジルでは75%以上。米国でも65歳以上の30%以上がオンラインから外れている。

FP Analyticsマネジングディレクターのクレア・ケーシー氏は「デジタルリテラシーの問題―すなわち、高齢者がどの程度自信を持ってテクノロジーを活用しているか―は現実的かつ広範囲にわたり、厄介だ。ARCの包括的な発見の1つは、世界中の国々が技術的問題であると共に文化的な問題でもあるデジタルリテラシーへの対処に集中する必要があるということだ」と述べた。

ARCリポートは人口の高齢化が突きつける大きな課題を-とりわけ住宅、可動性、孤立、財政、健康管理について-率直に評価する一方で、見過ごすことのできない一連の前向きな変化も指摘している。

ケーシー氏は「人口高齢化が突きつける課題は大きいものの、それに対処するための最も興味深い方策のいくつかは小規模に始まり、新たな問題に対処するために現存するインフラを活用している。この現象のすばらしい一例は日本の『みまもりサービス』で、スマート機器を携えた郵便配達員を活用し、訪問先の高齢者の安否を確認するというものだ」と語った。

ケーシー氏はまた「このサービスは低料金で追加することができ、一人暮らしの高齢者の無事を確認する簡単で効果的な方法だ。AARPとわれわれがARCで実現したいことの1つは、新しい考え方を推進することだ。ここ米国ではアメリカ合衆国郵便公社が売上の減少に直面しており、日本の『みまもりサービス』のようなものか、少なくとも、新たな課題に対処するために現存する資源を活用するという発想は興味深い話し合いを促すだろう」と述べた。

▽AARPについて
AARPは約3800万人の会員を持つ無党派の非営利団体で、アメリカの高齢化の定義を変えることにより人々の目的や夢を「実現する可能性」に変えることを支援している。全50州とワシントンD.C.、プエルトリコ、米領バージン諸島にスタッフ常駐の事務所を構え、AARPは地域社会を強化し、医療保障・経済的保障・自己充足感など家族に最も大切なさまざまな事柄を推進する。AARPはまた、AARPの名称を使用することができる高品質で高価値な製品・サービスを選択することにより、市場においても人々を支援する。ニュース・情報の信頼できるソースとして、AARPは世界最大の発行部数を誇る雑誌「AARP The Magazine」と「AARP Bulletin」を発行している。AARPは一切の公職の候補者を支持せず、政治活動や立候補者にも一切の献金を行わない。詳細はリンク を参照するか、Twitterで@aarp および最高経営責任者(CEO)である@JoAnn_Jenkins のフォローを。

ソース:AARP

▽問い合わせ先
AARP Media Relations
202-434-2560
media@aarp.org, @AARPMedia


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