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1000以上の書籍デザインを手掛ける装幀家・坂野公一が語る、道尾秀介最新刊の装幀ができるまで、『水木しげる漫画大全集』名作復刻にかけるこだわりとは?

株式会社旭屋書店 2017年06月02日 12時00分
From PR TIMES

~本にまつわるこんな仕事があるんです~旭屋書店ならではのインタビュー企画!

1億人の本と本屋の動画投稿サイト「本TUBE」のスペシャルインタビュー企画で、本のデザインを手掛ける装幀家・坂野公一がその現場について語っています。



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誰もが一度は、本屋の店頭で素敵な表紙や帯に目を奪われ、思わず手を伸ばしてしまうような“本との出会い”を経験したことはないだろうか?今回お話を伺ったのは、そんな本のデザイン全般−すなわち装幀の文化を支える、装幀家・坂野公一さんである。本の内容を物語る表紙のイラスト、引き込まれるようなコピーが書かれた帯は、いかにして作られるのか?最近手掛けている装幀の内容とは?坂野さんは語る。

「ゲラを読んで、これはこういうお話なんだなっていうのを頭の中にイメージして、この本のカバーはどんな絵が良いんだろうか?どんな写真が良いんだろうか?どんな文字が適しているだろうか?というのを考えていきます。」
坂野さんは、1000以上もの作品の装幀を担当している。中でも、担当することが多いと言う道尾秀介さんとの装幀エピソードを語る。
「道尾さんの最新刊『サーモン・キャッチャー』の場合、一番最初に道尾さんが『白い本にしたい』とおっしゃった。また、同時制作中の映画版と張るような感じで内容もユニークでポップなイメージにしたい、というところから、タケウマさんというイラストレーターさんがラフをいくつか上げてきてくれたんです。」

ラフとはいえ、すでに店頭に置かれていてもおかしくはない完成度のイラストが上げられてくる。中でも、NHK教育テレビの番組である、『ピタゴラスイッチ』内のからくり装置を彷彿させるようなユニークな案もあった。
「『サーモン・キャッチャー』は、色んな偶然が重なって重なって話が膨らんで収束していくんです。そういう、偶然の連鎖をイラストにインできないかなって。ピタゴラスイッチのイメージですね。でも、絵にしてみると、意外と普通になっちゃったなという感じがあった。」


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ここで道尾さんたちと相談して、魚の尾びれと釣り針を大きく描いたイラストが一番インパクトがあるということで、最終案として採用された。顔ではなく尾びれ、というのもポイントだ。
「お魚の顔とか出しちゃうと、お魚を嫌う方もいたりするので…。装幀に向くモチーフと、向かないモチーフがあります。蝶々とか鳥とか、ミステリーとかよく出てくるんですけど、嫌いという人も多いらしくて、出しにくいアイテムの一つなんです。」

また、制作中である『水木しげる漫画大全集』についても話を伺った。水木しげるさんの全作品を全集にしようという試みで、現在第三期を迎えている愛蔵版シリーズである。こちらでは、本のデザインにとどまらず、昔の作品を復元し、整えることも坂野さんの仕事に含まれている。
「雑誌に掲載されている漫画を本にする時に、通常原稿というものがありますが、あまりに古い作品のため原稿がない。なので、雑誌のボロボロの誌面をスキャンして綺麗にして、それを整えて今のクオリティに極力戻す、ということをします。復刻版とは言ってないんですが復元と言いますか。」


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セリフなどの文字に関しても、スタッフ総がかりで全てレイアウトしており、一冊当たり500~600ページあるので毎月二冊、皆で取り掛かって文字を全部置き直しているという。また、綺麗に印刷してもらえるよう、インクにも非常にこだわった。

「本で使用されている黒いインク、パッと見は普通の黒なんですけど、もの凄く特殊な黒を作ってもらっています。“水木ブラック”というものです。」
この監修には、大の水木ファンという京極夏彦が参加している。なんと自身でデザインソフトPhotoshopを使用しているという。
「画像の壊れたところを一点一点修正してくださるんですが、一体どうやって修正しているんだろうなっていうような技を、日々編み出されて、作品を美しくすることに心血を注がれている。」
とてつもない精鋭メンバーのこだわりの結晶が、一冊となっている。

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『サーモン・キャッチャー』『水木しげる漫画大全集』の例を挙げていただいたが、他の作品も同様に、複数の編集者やクリエイターがアイディアを淘汰しながら振り絞った、渾身の装幀が店頭に並んでいると考えると、本屋での光景も感慨深いものがある。昔は画家や編集者が装幀を担当した時代もあったそうだが、より世界観を投影した高度なデザインを表現するために、本職であるデザイン領域のクリエイターが、装幀を手掛けることになったという。

音楽CD同様、“ジャケ買い”してしまうような素晴らしい装幀が楽しめるのは、刷られた本ならでは。そういった本との偶然の出会いを求めて本屋へ足を運ぶ人々が居る限り、そして、装幀家が入魂のデザインを創り続ける限り、紙の本の需要、存在価値はまだまだあるのだと思えてならない。

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