OrphoMedが3900万ドルのシリーズA資金調達ラウンドを確保

OrphoMed, Inc. 2017年05月29日 10時11分
From 共同通信PRワイヤー

OrphoMedが3900万ドルのシリーズA資金調達ラウンドを確保

AsiaNet 68691 (0774)

【サンフランシスコ2017年5月29日PR Newswire=共同通信JBN】
*OrphoMedはIBS-D(下痢型過敏性腸症候群)治療用の末梢作用性ダイマーORP-101の臨床開発を加速する。

クラス初のダイマー療法を開発している臨床段階のバイオ医薬品会社OrphoMed,Incは29日、3900万ドルのシリーズA資金調達の完了を発表した。このラウンドはNew Enterprise Associates(NEA)が幹事を、既存のシード投資家、武田ベンチャー投資株式会社(Takeda Ventures, Inc.、TVI)が共同幹事を務め、その他のこれまでの投資家-最新ファンドのPappas Ventures Vを通じてのPappas Capital、Relativity Healthcare Partners、Mario Family Fund-が参加した。この資金調達に合わせてNEAのフランク・トーティ・パートナーとPappas Capitalのアーサー・パパス・マネジングパートナーがこれまでの役員である武田ベンチャー投資株式会社のマイケル・マーティン・グローバル責任者、ケネス・ウィッダー執行会長、ニキレシュ・シン最高経営責任者(CEO)とともに同社の役員会に加わる。

この資金はOrphoMedのリード候補である下痢を伴う過敏性腸症候群(IBS-D)治療用のORP-101の臨床開発を進めるために使われる。

ORP-101は代謝的に安定したμオピオイド受容体の部分作動アゴニスト、Кオピオイド受容体のアンタゴニストで、腸の痛覚過敏による腹部の痛みとCNSの浸透なしのIBS-Dに伴う胃の運動亢進を和らげる。動物モデルによる多くの関連実験でORP-101は一貫して全般的、および結腸特定の痛覚過敏の兆候を抑制した。重要なのはORP-101がほかのμアゴニストでは起こることが多く、急性膵炎につながりかねないオッディ括約筋の狭窄を起こさないことを示したことである。ORP-101 はOrphoMedが全面所有している独自の分子であり、下流の特許使用料、マイルストーン支払いはない。

NEAのフランク・トーティ・パートナーは「これは実証済みの作用メカニズムを持ち、必要が十分に満たされていない患者数が多く、最近の薬剤開発成功の経験を持つ結果指向のチームが担当するリード候補が推進するエキサイティングな機会である。ORP-101を必要とする患者に届けるために努力しているOrphoMedチームとの提携にわれわれは興奮している」と述べている。

OrphoMedの共同創立者でCEOのニキレシュ・シン博士は「わが社はより効果的でより安全な治療法の必要がある胃腸病、肝臓病の薬の開発にコミットしている。既存のIBS-D治療薬に代わる優れた治療薬になる可能性のあるORP-101を追求するわが社の技術、戦略の正しさを実証するものとして、トップ級のベンチャー・グループからの投資に興奮している」と繰り返し述べた。

べス・イスラエル・ディーコネス医療センターの「胃腸の運動と機能性腸障害計画」のディレクターでハーバード大学医学部准教授のアントニー・レンボ博士は、ORP-101の医薬品としての性能はこの分子を安全で効果のある治療法への緊急の必要が存在するIBS-Dの新たな治療薬の地位に就かせるかもしれないと信じている。

OrphoMedのケネス・ウィッダー執行会長は「IBS-Dの治療用に承認されている薬は2種にすぎず、それぞれに安全性や効果について特定の限界がある。いまでも相当な数の患者が既存の承認された薬では治療できない。そのため、現在市場に出ているこれらの薬の限界を回避する薬を前進させる大きな機会があるとわれわれは感じている」と述べている。

▽下痢型過敏性腸症候群(IBS-D)について
IBS-Dは、再発性の腹痛もしくは不快症状と腸機能の変化が特徴の多因性の症状に基づく疾患である。IBS-Dは先進国の10%から20%の人にかかり、その内の3分の1が下痢関連のIBSである。IBS-Dは男性より女性に多く(14%対9%)見られる。患者の約57%は、毎日そのような症状に見舞われ、25%は毎週、14%が月々にかかる。この疾患は日常生活や仕事、レジャーに影響を及ぼす。IBS患者の医療費は、一般人より約40%増となる。IBS患者は、消化器(GI)科医師が行う二次的ケアである外来診療行為の負担の約20%の割合を占める。米食品医薬品局(FDA)は最近、IBSの新しい療法に対する大きな医療ニーズがあると述べている。

▽OrphoMed, Inc. について
OrphoMedはサンフランシスコ・ベイエリアにある臨床段階製薬会社であり、優れた治療効果のある新しいそのクラスで一番のダイマー(二量体)共役の開発に特化している。同社は独自のダイマー・プラットフォーム技術を活用して、機能性消化器疾患における内臓過敏症および運動過剰の問題に対応する。OrphoMedのダイマーは、特許対象と特許利用法の組み合わせで保護されている。OrphoMedはまた、治療上のアプリケーションおよびその製品パイプラインのほかのダイマー共役に対する提携の機会を探っている。同社に関する詳しい情報はリンク を参照。

▽NEAについて
New Enterprise Associates, Inc. (NEA)は、複数の段階、セクター、地理にわたって変革をもたらすビジネスを構築しようとする起業家を支援することに注力しているグローバルなベンチャーキャピタル企業である。NEAは1977年に創設以来、累積受諾資本190億米ドル余りを保有して、新規公募(IPO)を通じる準備期から会社のライフサイクルの全段階のテクノロジーおよびヘルスケア企業に投資している。同社の投資成功についての長期的な実績には、同社ポートフォリオとなる210社のIPOおよび360件余りの買収が含まれる。同社の詳しい情報はリンク を参照。

▽武田ベンチャー投資株式会社(Takeda Ventures, Inc.、TVI)について
武田ベンチャー投資株式会社(TVI)は、武田薬品工業のコーポレート・ベンチャーキャピタル・グループであり、ベンチャー中心の提携関係を通じて、破壊的テクノロジーと患者の治療ソリューションを生み出すとのビジョンを持って2001年に創設された。TVIの使命は、イノベーションを重視する企業を設立、管理、投資することによって、武田薬品工業の戦略的な成長の機会を生み出すことである。TVIは学界のイノベーター、起業家、ベンチャー投資家と提携して、腫瘍、消化器疾患、中枢神経系疾患を含む一連の治療分野におけるポートフォリオ企業を創設、助成することである。武田ベンチャー投資株式会社の詳しい情報はリンク を参照。

▽Pappas Capital について
Pappas Capitalは1994年に創設され、米国、カナダにまたがりバイオテクノロジー、バイオ医薬品、ドラッグデリバリー、医療機器および関連ベンチャーなど、ライフサイエンス部門に限定して投資している。2014年以来、Pappasのよって創設あるいは共同創設された3社のポートフォリオ企業は、より大手の製薬会社に売却済みである。CoLucid Pharmaceuticalsは、2017年3月にイーライリリーにほぼ10億ドルで売却された。Afferent Pharmaceuticalsは、メルクが5億ドルの前払い金と7億5000万ドルの成功報酬を支払って取得した。Lumena Pharmaceuticalsは、シャイアー(Shire)が3億ドル余りで購入した。Pappas Capitalに関する詳しい情報はリンク を参照。

▽問い合わせ先
Gregory L. Beyer,
1-415-569-4417,
GLB@orphomed.com

ソース:OrphoMed, Inc.

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