キヤノンITソリューションズ株式会社とビッグデータ可視化ツールの販売代理店契約を締結

BIGDAT@ViewerとWonderwareを連携させ、産業用ビッグデータの可視化による活用で生産性向上を支援するソリューションを提供

サイバネットシステム株式会社(本社:東京都、代表取締役 社長執行役員:田中 邦明、以下「サイバネット」)は、キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンITソリューションズ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:神森 晶久、以下キヤノンITS)とサイバネットのビッグデータ可視化ツール「BIGDAT@Viewer(ビッグデータビューア)」の提供において、販売代理店契約を締結し、BIGDAT@Viewerの提供を2017年4月下旬より開始することをお知らせいたします。

 製造業では、「IoT」の名のもと、生産設備を制御するPLC※1(プログラマブル ロジック コントローラ)や設備状態を把握するためのセンサーなど、生産現場のさまざまなデバイスからデータを収集・活用した新たな価値の創出を目指すニーズが高まっています。

 キヤノンITS は、これまで産業オートメーションのトータルソリューションとして「Wonderware(ワンダーウェア)」を提供しており、操業現場で発生する大容量データの蓄積・活用ニーズに応えてきました。しかし、蓄積した膨大なデータの効果的な活用方法が課題となっています。また、国内ビッグデータ市場規模が年々拡大する一方、ビッグデータを分析する「データサイエンティスト」の不足が顕在化しており、市場の課題となっています。

 サイバネットはこのような課題の解決を支援するため、キヤノンITSの持つネットワークを活かしてBIGDAT@Viewerの活用を広めることにしました。工場などの生産現場へBIGDAT@Viewerを広めることで、生産ラインにおける問題の早期原因究明の手助けや、生産性の向上を支援するソリューションの提供に繋がります。また、BIGDAT@ViewerをWonderwareと連携させることも可能で、これにより、データ分析の高度な専門知識がない方でも、Wonderwareで収集・蓄積したビッグデータをBIGDAT@Viewerで簡単に可視化できるようになります。

 サイバネットは、30年以上の長年に渡りCAEソフトウェア提供やコンサルティング、技術者教育などを通して製造業のものづくりを総合的に支援してきました。キヤノンITSには、産業オートメーション向けのソリューションには長年に渡り蓄積した豊富な経験と高いノウハウがあります。両社の連携により、製造業の開発力強化・開発期間短縮を支援してまいります。


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◆BIGDAT@ViewerとWonderwareの連携例
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 ①Historian Server(産業用高速時系列データベース)に蓄積された操業現場で発生するビッグデータを対象にBIGDAT@Viewerが分析を行い、データの相互関連性をマップ化。
 ②そこで得られた相互に関連性の高いデータ項目、ある事象により強く関連するデータ項目を対象にしてWonderware Intelligence(産業用BIツール)などでさらに詳細な分析や可視化。

連携による効果
 ①膨大な操業データから効率的な分析を行うための対象データの整理と特定
 ②熟練技術者の経験や暗黙知の顕在化と共有
 ③これまで見落とされていた気付きの発見による、より精度の高い予知保全の実現

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◆BIGDAT@Viewerの概要
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 統計解析や多変量解析の高度な専門知識がない方でも、直感的なインターフェースと簡単な操作性で、ビッグデータの可視化・分析を行うことができます。
 データ間の類似性をMAP化し、データの全体構造を直感的に把握することができ、BIツールなどで特定のデータ項目の詳細分析を行う前段階の気付き、仮説立案を支援するという意味で、データの「0次分析」※2を行います。Webブラウザから操作できます。

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◆Wonderwareの概要
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 産業オートメーションシステムに必要な機能を一括して提供するソリューションです。操業現場の監視制御を行うSCADA(Supervisory Control and Data Acquisition)である「Wonderware InTouch(ワンダーウェア インタッチ)」をはじめとして、操業時系列データを高速に蓄積できるデータベース「Wonderware Historian(ワンダーウェア ヒストリアン)」、そうしたデータを活用するための産業向けBIツール「Wonderware Intelligence(ワンダーウェア インテリジェンス)」などにより、操業現場で発生する高速・大容量データの蓄積・活用ニーズに応えることができます。


各製品の詳細については、下記Webサイトをご覧ください。
●BIGDAT@Viewer リンク
●Wonderware リンク

このプレスリリースの付帯情報

BIGDAT@ViewerとWonderwareの連携イメージ

(画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。)

用語解説

※1:PLC(プログラマブル ロジック コントローラ):
 プログラムに従って逐次制御を行う装置の一種。工場で稼働する機械の制御や、エレベーターや自動ドアなどの身近な機械の制御にも利用されている。

※2:0次分析:
 仮説立案後に分析される1次分析に対し、その前に実施する分析のこと。ビッグデータをMAPの形で可視化することで、データの特徴や傾向を一目で掴めるようになり、1次分析につながる仮説立案が容易になるとともに、その精度向上も期待される。

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