利用率は2.8ポイント増の11.9%、メインで利用しているサービスのトップは「Prime Music」定額制音楽配信サービスの利用に関する調査結果2017

インプレスグループでIT関連メディア事業を展開する株式会社インプレス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小川 亨)のシンクタンク部門であるインプレス総合研究所は、定額制音楽配信サービス(サブスクリプションサービス)の利用実態調査を実施し、その調査結果を発表いたします。



日本国内において2012年より提供が始まっている定額制音楽配信サービスは、通信が可能な環境であれば、サービスが用意する楽曲をいつでもどこでも聴き放題な点が共通の特徴です。2016年からは世界最大手「Spotify」の参入に加え、国内IT大手の楽天が手がける「Rakuten Music」もスタートしました。また、一部の通信事業者では、特定の定額制音楽配信サービスを利用した際にパケット通信量がカウントされない「カウントフリープラン」をスタートさせるなど、これまでの国内市場になかった動きを見せています。

調査結果のハイライトは以下のとおりです。

■定額制音楽配信サービス利用率は2.8ポイント増の11.9%
調査対象者全体に占める定額制音楽配信サービス利用率は「現在利用している」が11.9%で前回調査よりも2.8ポイント増加。また、「過去に使用したことがある」が18.3%で、両者をあわせた利用経験者の比率は31.2%となりました。

性年代別では、男女すべての年代で利用率が増加。男性の利用率は20代が15.8%、13-19歳が14.8%と高く、30代以上では14%前後となっています。一方、女性の利用率は13-19歳と20代が10%を超えていますが、高年代ほど利用率は低くなる傾向が見られます。

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■「Prime Music」利用者が4割、「LINE MUSIC」は女性若年層から強い支持
定額制音楽配信サービスを現在利用していると回答した人に対して利用実態の詳細を調査したところ、現在メインで利用してるサービスは、Amazonがプライム会員向けに提供している「Prime Music」が40.6%で最も高く、前回調査から4.4ポイント増加しています。以下、「LINE MUSIC」(12.5%)、「Apple Music」(9.5%)、「AWA」(7.2%)、「Spotify」(7.1%)の順となりました。前回調査で最も利用率の高かった「Prime Music」は依然トップを独走する形ですが、新規に参入したSpotifyが5位に入り、その分ほかのサービスのシェアは低下する形になりました。

性年代別に見ると、女性の10代~30代では「LINE MUSIC」の利用率が高く、その他の年代では総じて「Prime Music」の利用率が高くなっています。

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■楽曲数の充実と月額の値頃感の両立も重要
現在メインで利用しているサービス以外のサービスについての利用経験を聞いたところ、66.7%のユーザーは有料あるいは無料で他のサービスの利用経験があり、特に、無料で利用したユーザーの比率が増加しています。複数のサービスと比較し利用するサービスを決めるユーザーが増加していることがうかがえます。

一方、現在メインで利用しているサービスを選んだ理由では、「月額の利用料が安い」(26.4%)、「他サービスの会費によりおまけ的に利用できる」(26.2%)、「オフラインで再生できる」(21.6%)、「コストパフォマンスがよい」(21.5%)、「楽曲の数が多い」(20.9%)の順となっており、納得して支払える程度の料金、通信環境によらず音楽を楽しめる利便性と、聴き放題の楽曲数等がサービスの選択基準になっています。
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■依然として「好きなアーティストの楽曲が配信されていない」ことが不満
現状の不満点としては、「好きなアーティストの曲が配信されていない」(43.5%)、「楽曲数が少ない」(27.8%)、「毎回パケット通信量がかかる」(16.5%)と続いています。回答の傾向は前回の調査と同様であり、これはユーザーから見て、定額制音楽配信サービス上に日本人が好むアーティストの楽曲が十分に提供されていない状況が続いていることを示しています。
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■7割のユーザーが満足
定額制配信サービスを利用した満足度では、「非常に満足」が22.0%、「やや満足」が48.7%となっており、両者をあわせるとユーザーの7割が満足していると回答しています。また、利用してよかったことでは、「知らない曲に出会えることができる」(50.7%)、「聴きたい時にすぐ聴くことができる」(49.3%)が高く、「価格を気にしないで好きなだけ音楽を聴くことができる」(42.1%)、「音楽を聴く頻度や時間が増えた」(40.1%)と続きます。
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■楽曲数なら「Spotify」「Google Play Music」、国内の人気アーティストを重視するなら「dヒッツ」
今回の調査で利用者が多かったサービスの概要と楽曲数をまとめると下表のとおりです。
楽曲数が多いサービスでは「Spotify」(4,000万曲以上)、「Google Play Music」(4,000万曲以上)、「AWA」(3,000万曲以上)、「Apple Music」(3,000万曲)が挙げられます。ただしこれらは海外アーティストを含む総数です。

一方、国内の人気アーティストの指標としては「オリコン 2016年度年間ヒットランキング アーティストトータルセールスTOP100」を用いて、このTOP100に含まれる人気アーティストの楽曲が配信されているかどうかを調査すると、「dヒッツ」が70アーティストで最も多く、次いで「うたパス」が65アーティストとなっています。携帯電話事業者が運営するラジオ型のサービスでは、楽曲数は多くはありませんが、独自の強みを持っています。
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<<調査概要>>
調査対象 :株式会社コロプラ スマートアンサーの保有するモニター
有効回答数 :21,910人に対して定額制音楽配信サービスの利用状況を調査し、現在利用していると回答した1,283人に対して詳細な利用実態を調査
サンプリング:通信利用動向調査(総務省)における性年齢階層別のスマートフォンでのインターネット利用人口構成比に可能な限り整合するように抽出
比重調整 :回収率が性年代別に異なり母集団を正しく推計することが困難であるため、利用率に関する集計は上記の性年齢階層別のスマートフォンでのインターネット利用人口構成比を用いて比重調整を行っている
調査手法 :スマートフォン上でのウェブアンケート
調査期間 :2017年3月10日(金)~3月17日(金)

以上

【株式会社インプレス】 リンク
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【インプレスグループ】 リンク
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プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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