2017 Canada Gairdner Awardで遠藤章博士ら7人が受賞

Gairdner Foundation 2017年03月29日 10時09分
From 共同通信PRワイヤー

2017 Canada Gairdner Awardで遠藤章博士ら7人が受賞

AsiaNet 67950(0447)

【トロント2017年3月28日PR Newswire=共同通信JBN】ガードナー財団(Gairdner Foundation)は2017 Canada Gairdner Award(2017年カナダガードナー賞)の受賞者を発表し、世界中の最も意義のある幾つかの医学上の発見を表彰した。それぞれの受賞に対する賞金は10万ドルで、10月26日にトロントで行われる表彰式で授与される。

7人の受賞者の1人として2017 Canada Gairdner International Award(2017年カナダガードナー国際賞)を受賞するのは遠藤章博士である。同賞は独創的な発見や生体医科学に貢献したさまざまな分野の5人を表彰する。

▽遠藤章博士
株式会社バイオファーム研究所長、東京農工大学名誉教授。受賞理由は「循環器疾患の予防と治療を変革したコレステロール生化合抑制剤スタチンの初の発見と開発」

▽業績
遠藤博士は最初のスタチン薬であるコンパクチンを発見し、臨床における効能を実証した。スタチンはコレステロールを目覚ましく低下させる特徴を持つ薬剤で、冠動脈心疾患(CHD)の予防と治療に革命をもたらした。スタチンは「悪玉コレステロール」、専門的には低密度リボタンパク質あるいはLDLコレステロールで知られるコレステロールの一部を低下させる。遠藤博士は何千もの有機体を選別し、コレステロールを作る生化学的経路において重要な酵素を阻害する、CHDの主因である自然物質(生成物質)を探し求めた。同博士が発見した有機体は極めて良好に作用し、それによってメルクは薬剤開発プログラムを立ち上げ、スタチンが20年以上前、初めて医療用として認可されることに結びついた。この前進は他の製薬会社が後に続く地ならしになった。

▽影響
今日、スタチンは世界中でCHDの予防と治療のため標準的に使用されている。CHDは多くの危険因子によって重篤化したものだが、LDLレベルを下げるだけでも大きな効果がある。スタチンを発見したことで遠藤博士はCHDの予防と治療の新時代への先導を務め、スタチン療法によって何100万人もの人が延命したと評価されている。

2018年カナダガードナー賞への推薦は受付中で、締め切りは2017年10月1日。詳しくはGairdner.org を参照。

▽カナダガードナー賞について
毎年、世界で最も重要な生体医学と世界的な健康の研究者をたたえる目的で7つのカナダガードナー賞が授与されている。Canada Gairdner International Award(カナダガードナー国際賞)は傑出した国際的な生体医学研究を対象として5人に授与され、Canada Gairdner Wightman Award(カナダガードナー・ワイトマン賞)はカナダ医薬界のリーダー個人に授与される。John Dirks Canada Gairdner Global Health Award(ジョン・ダークス・カナダガードナー・グローバルヘルスアワード)は開発途上社会における健康への貢献を表彰する。この7つの賞は科学のリーダーとして、そしてカナダにおける科学のプロファイル向上の両面でカナダを際立たせている。この賞はカナダで唯一世界に知られ、尊敬される国際科学賞である。全ての受賞者は国際的な審査委員会によって選ばれ、すべての選定は最終決定と判断される。

▽問い合わせ先
Sommer Wedlock
Vice President & Director of Communications
Gairdner Foundation
sommer@gairdner.org
Office: +1-416-596-9996 ext.202
Cell: +1-647-293-6785

ソース:Gairdner Foundation

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