菱化システムがインフォマティカの「Informatica Data Integration Hub」を国内初導入し、データ連携インタフェースの開発生産性を22%向上

密結合から疎結合への転換で、複雑化したデータ連携を大幅ににシンプル化

インフォマティカ・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:吉田 浩生、以下、インフォマティカ)は本日、株式会社菱化システム(本社:東京都墨田区、取締役社長:小林 浩一、以下、菱化システム)がインフォマティカのデータ統合ハブ・ソリューション「Informatica Data Integration Hub」(以下、DIH)を日本で初めて導入したことを発表しました。これにより、菱化システムは、データ連携の開発・運用効率の向上、データ可視化による運用負荷の軽減、データ連携手法・開発の標準化と統制強化を実現しました。

採用の背景
菱化システムは、500社強が名を連ねる三菱ケミカルホールディングスグループ唯一のIT企業として、グループ各社が利用する情報システムの開発から保守までを一手に担っているほか、グループ外の企業にも実効性の高いソリューションを提供しています。

同社は、グループ内のアプリケーションを相互に結ぶデータ連携インタフェースの増大と煩雑化を課題として抱えていました。運用管理する400種類以上のアプリケーションは、約4,000本ものインタフェースが複雑に入り組み、アプリケーション同士でのデータのやり取りの可視化や、開発の統制が困難な状況になっていました。また密結合の場合、データをやり取りするアプリケーションの双方で連携の仕組みを構築する必要があるため、データ連携ニーズが発生するたびに開発コストがかかっていました。

上記の課題を解決し、データ連携の開発・運用効率の向上を実現するため、菱化システムは、基幹業務アプリケーションの刷新を機に、密結合方式から疎結合方式へ移行することを決めました。データ統合ハブを介した疎結合方式では、アプリケーションがデータをやり取りする相手はハブのみとなり、データ連携の手法や経路、仕組みの標準化・一元化・可視化が実現し、開発・運用・保守効率のアップや統制強化、さらにはトレーサビリティの確保が可能になるためです。

採用基準と理由
疎結合方式への移行に向けて、菱化システムではデータ統合ハブを構築するためのソリューションとして、2014年7月にインフォマティカのDIHの導入を決定しました。DIHは、連携用のデータを一時的に格納する「パーシステンスDB」を備えたハブ基盤です。データ連携処理を「送信」と「受信」の2つにシンプルに分け、この2つの処理によってアプリケーションの疎結合を実現します。また、データ送信/受信処理の共通化と再利用によってデータ連携の冗長性を排除することも可能としています。

菱化システムは、以前より利用しているインフォマティカのデータ統合プラットフォーム「Informatica PowerCenter」の性能・品質を高く評価していました。そのため、ハブについても他社製品ではなくインフォマティカの製品を導入することにより、PowerCenterとDIHでデータ連携の新たな仕組みを構築をするのが最善と判断しました。

採用後の効果
菱化システムではデータ連携方式の刷新を段階的に進めており、2016年11月時点ですでに200種類以上のデータ連携がDIHを介して行われています。データ連携インタフェースの開発期間について、従来の密結合方式とDIHを使った疎結合方式で比較したところ、開発生産性が22%向上しました。

DIH導入に伴う主な効果は以下の通りです:
• データ連携インタフェースの無軌道な増殖と複雑化の問題を抜本的に解決
• 密結合モデルから疎結合モデルへの転換でデータ連携の生産性を向上
• データ連携の仕組みを可視化できたことで運用負荷を低減
• 統制が困難だったデータ連携手法・開発の標準化と統制強化を実現

今後の展望
三菱ケミカルホールディングスでは、2017年4月に三菱化学・三菱樹脂・三菱レイヨンの化学系3事業会社を統合し、新たに三菱ケミカル株式会社を発足させます。DIHで構築したデータ連携基盤を活用し、この組織統合に伴って新たに発生するデータ統合・連携のニーズにも柔軟に対応していく予定です。また、菱化システムでは、データ統合・連携の仕組みをさらに進化させるべく、マスターデータ管理(MDM)システムとDIHとの連携も検討していきます。

菱化システムについて
日本を代表する総合化学メーカーである三菱ケミカルホールディングスグループのIT機能会社として、 システム化に向けた戦略立案から開発、運用、アウトソーシングまでワンストップで提供しています。 522社のグループ会社に対するシステム統合と運用で培ったノウハウをもとに、グループ外にも積極的にビジネスを展開しています。

インフォマティカについて
データが世界のビジネスを動かす今日、インフォマティカはお客様がデータから最大限の価値を引き出すことができるよう全力で取り組んでいます。企業には、クラウド、ビッグデータ、リアルタイム、ストリーミングなど様々なデータに対応できるビジネスソリューションが求められています。インフォマティカは、世界No.1のデータ統合ソリューションプロバイダーとして、クラウド、オンプレミス、ハイブリッド環境に向けたソリューションを提供しており、世界7,000社以上の企業がインフォマティカのデータソリューションを活用してビジネスを革新しています。インフォマティカに関する詳細は、インフォマティカ・ジャパン株式会社(代表:03-6403-7600)までお問い合わせいただくか、インフォマティカのWebサイトwww.informatica.com/jp/をご覧ください。
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注:Informatica、Informatica Data Integration HubおよびInformatica PowerCenterは、米国およびその他の国におけるインフォマティカの登録商標です。 その他全ての企業名および製品名は、各社が所有する商号または商標です。

このプレスリリースの付帯情報

「Data Integration Hub」による、疎結合方式の実現

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