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「日本の伝統工芸技術」と「英国のアート」がコラボレーション 岩槻人形と桐生織物の工芸技術を生かし、学生が試作品をお披露目(文京学院大学)

学校法人文京学園 2016年10月31日 11時38分
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10月14日(金)、文京学院大学は9月から10月にかけて実施した「伝統工芸教育プログラム」の成果として、出来上がったデザイン及び作品をお披露目する「成果報告会」を本学の本郷キャンパスにて実施しました。「伝統工芸教育プログラム」は今年初めて実施され、ロンドン芸術大学大学院修了生8名と本学学生が「岩槻人形(埼玉県)」や「桐生織物(群馬県)」の工房で5週間にわたり伝統工芸技術を修得。学生らはプログラムで各々が得た技術を生かして斬新な試作品を制作しました。本ニュースレターでは、留学生や本学学生をはじめ、学生たちを受け入れた工房の方々が出席した「成果報告会」の様子をご紹介します。

※ ロンドン芸術大学(University of the Arts London)
英国国立の6つのカレッジからなる大学で、アート、デザイン、ファッション、コミュニケーション、パフォーミング・アーツなどの芸術分野を領域としています。世界100カ国以上の24,000名の学生が在籍するヨーロッパ最大規模の芸術系大学・大学院で、著名アーティストやデザイナー、クリエイターを多く輩出しています。


【「伝統工芸教育プログラム」 実施背景と概要】

文京学院大学では、伝統工芸品と技能を世の中に広め、同産業のさらなる発展と後世への継承を目的に活動を展開しています。代表的な取り組みとして、今年3月、岩槻人形協同組合との間で連携協力協定を締結し、本学学生との共同で木目込み技法によるフクロウ型眼鏡置き「KIMEKOMI梟」を発表。商品は代官山 蔦屋書店で販売されました。この度、活動のさらなる発展のため、「伝統工芸教育プログラム」の実施に至りました。本プログラムは、日本と英国の学生との協働を育み、両国の文化、慣習への理解をベースに伝統工芸に基づく新たな商品企画を考案する取り組みです。プログラムには留学生8名が参加し、本学学生と共に岩槻や桐生の工房を訪れ、職人一人ひとりから伝統技法を学びました。留学生は習得した知識を基に、それら技法を生かし新たなデザインまたは作品制作に取り組みました。


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日英共同プログラムを通して伝統工芸のさらなる発展を
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「成果報告会」には、ロンドン芸術大学の大学院修了生8名と留学生のサポートにあたった本学学生をはじめ、来賓として、公益財団法人 三井文庫 由井常彦文庫長、岩槻人形協同組合 新井久夫理事長、株式会社やまと 事業創造本部 矢嶋孝行取締役本部長、留学生のホストファミリーが出席しました。

■主催者挨拶(文京学園理事長・経営学部教授 島田 昌和)

はじめに本プログラムの主催者として、本学理事長・経営学部教授 島田昌和から来賓ならびに学生たちに向けて挨拶がありました。島田は「ロンドン芸術大学の学生たちは約1ヶ月間の実習の中で、素晴らしいアイディアやデザイン力を発揮してくれました。彼らが持つ力を発揮できたのも、岩槻人形協同組合、桐生市役所ならびにご協力いただきました企業の皆さまのご協力があってこそ実現できたことです。関係者皆さま方の益々のお力添えを頂き、更なる活動の発展を期待しております」と挨拶しました。


■プログラム責任者挨拶(文京学院大学 客員教授 御影 雅良)

次に、「伝統工芸教育プログラム」責任者の本学客員教授・御影雅良からプログラムの背景について説明がありました。御影からは、「ロンドン芸術大学との共同プログラムは、考案から1年にも満たないプログラムです。関東圏の伝統工芸を若い世代に学んで欲しいという思いから、ロンドン芸術大学へプログラムの構想を持ちかけたことが始まりでした。今年4月には来日した副学長が桐生の工房を見学に訪れ、織物・染物・編物などテキスタイルの研究が世界的に有名なチェルシー校との提携が決まりました。私たちもイギリスを訪れ、学生にプログラムについて直接説明し、最終的には21名の応募がありました。厳正なる審査のもと、難関を突破した8名が今回来日しました」と説明がありました。


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自由な発想が盛り沢山
伝統工芸 × アートの融合で未来の「伝統」へ
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ロンドン芸術大学の学生8名がサポートを担当した本学学生たちと共に、斬新な視点が取り入れられた日本の伝統工芸とアートが融合したデザイン・作品を紹介しました。英国トップレベルの芸術大学で学んだ留学生たちが5週間で日本の伝統工芸に触れ、何を感じ、どう作品に生かしたか解説を行いました。

■岩槻人形(埼玉県)の工房を訪れた学生の発表

「岩槻人形」の工房では留学生3名が9月18日から22日間、人形職人から人形の歴史や制作手順、木目込み人形の技法などを学びました。人形の土台や貝殻から作られる人形の顔料・胡粉(ごふん)を活用しながら、カラフルな色彩の植木鉢やスピーカーホルダー、つるし飾りなど学生たちのアイディアが光る作品が並びました。


■講評(岩槻人形協同組合 理事長 新井 久夫様)

新井理事長からは、「留学生たちの自由な発想で、どれも面白いと思います。業界では常に『見て綺麗なもの・可愛いもの』が基本として根底にあり、そこへ『元気に育って欲しい』と贈る人の想いが人形へ込められます。今回、留学生たちの発想で“function(機能)”が新たに加わった作品ができました。この機能性を持たせて道具として活用することに、発展の方向性があるのかなと気づきました。今後は私たち組合員がどう発想し、展開していくかが課題です。学生さんのアイディアが、『これは前例が無い』などの既成概念を突破する一助になるのではと期待しています」と講評をいただきました。


■桐生織物(群馬県桐生市)の工房を訪れた学生の発表

「桐生織物」の実習では留学生5名が9月14日から約1ヶ月間、市内に滞在し、繊維関連企業6社と県の繊維工業試験場で桐生織物の技術を学びました。学生たちは桐生のテキスタイル技術を吸収し、洗える和紙で作られたバッグをはじめ、ランプシェード、カーテンや部屋の間仕切りなど家具への展開を発表しました。柔軟な発想で作られた試作品を目にした出席者からは、将来的な商品化へも期待が寄せられました。


■講評(株式会社やまと 事業創造本部 取締役本部長 矢嶋 孝行様)

矢嶋取締役本部長からは、「このような素晴らしい会にお招きいただき、大変有難く思います。以前、お会いした漆器職人の方が『伝統はその時代の最先端のものが生き残れる』と仰っており、私自身も伝統工芸は変わっていかないと後世に伝わる『伝統』にならない、と思っております。皆さんの発表を聞いていて、十分未来へ繋がるプロジェクトだったのではないかと感じました。現在は着物屋を経営する立場におりますが、私自身がやらなければならないこととしては、皆さんのような創造性あふれる方の作品を世の中へ発信し、きちんと買っていただかなければならない、それこそ私の使命であると強く感じました。今回の学生さんたちとの出会いは、良い意味で私にプレッシャーを与えてくれました。いつかまた、次回はぜひビジネスの場で皆さんとご一緒できれば嬉しいです」と講評をいただきました。


■全体講評(公益財団法人 三井文庫 文庫長 由井 常彦様)

来賓の由井文庫長からは、「今日の学生の皆さんによる発表を聞いて感動しました。異文化間のコラボレーションとは、口で言うことは簡単ですが、実現は中々難しいものです。その点、今回のプロジェクトは学生さんたちの自由なアイディアや関係者・大学の方々の尽力によって、大変有意義なプロジェクトになったと思います。今後も日本の伝統工芸の魅力を広く世の中へ発信し、若い世代へ継承していって欲しいと願います。伝統工芸および本プロジェクトの益々の発展をお祈りしています」と全体の講評をいただきました。


<本件に関する報道関係者様のお問い合わせ先>
文京学院大学(学校法人文京学園 法人事務局総合企画室) 三橋、谷川
電話番号:03-5684-4713

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