公立はこだて未来大学 松原研究室と、TIS、エルブズが、AIの対話に関する二つの共同研究を開始

TISインテックグループ 2016年08月23日 11時30分
From PR TIMES

~ マンガなどからの対話辞書・シナリオの新規作成と、 対話破綻の事前検知の実用化を目指す ~

TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:桑野 徹、以下TIS)と、TISが出資している株式会社エルブズ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:田中秀樹、以下 エルブズ)は、公立大学法人公立はこだて未来大学複雑系知能学科 松原研究室(以下 松原研究室)と、「マンガからの対話辞書、シナリオ抽出に関する研究」(以下 「マンガシナリオ生成に関する研究」)および「AIを使った対話における対話破綻検知に関する研究」(以下 「対話破綻検知に関する研究」)の共同研究を開始したことを発表します。



今回の共同研究では、AI関連技術の研究においてトップレベルの知見・実績を持つ松原研究室と、自然言語処理の研究実績および実装技術を保有しAIとエンタープライズシステムの連携実用を目指すTIS、「社会性エージェント(Agents of Socialization)」技術※1を活用した高齢者向けコミュニケーションツールの実用化を目指すエルブズの3者が共同で研究を行い、AIのインテリジェントな対話の実現に必要な要素である「対話シナリオの生成」と「対話破綻の事前検知」の実用化を目指します。

※1「Agents of Socialization(社会性エージェント)」技術:AIが社会に存在する具体的なアクターの代理人(エージェント)として、利用者と対話を行う基盤技術。IoTや機械学習、自然言語処理といったさまざまな要素技術を包含している

「マンガシナリオ生成に関する研究」では、一般に流通しているマンガやアニメの脚本から、AIの対話辞書・シナリオなどを抽出し、AIによる対話システムに適用することを目指します。これにより、AIの対話の品質に大きな影響を及ぼす対話辞書・シナリオを比較的低コストかつ大量に生成することを目指します。
「対話破綻検知に関する研究」では、人間と比較してまだスムーズではないAIとの対話における破綻の要因を事前に検知する手法を研究することで、AIと人間のスムーズな対話の実現を目指します。

【共同研究概要】
1)「マンガからの対話辞書、シナリオ抽出に関する研究」
・研究目的:
AIによる対話システムは、その特性上、対話辞書、シナリオの作成が必要であり、その精度は最終的な対話の品質に大きな影響を及ぼします。また独自の対話辞書、シナリオを新規作成することは多額なコストが発生します。本研究では、一般に流通しているマンガまたはアニメの脚本から、対話辞書、シナリオなどを抽出、AIによる対話システムに適用することを目指します。本研究によって比較的低コストで、高品質な対話辞書、シナリオの作成が可能となり大量生産の実現を目指します。
・研究期間:2016年7月~2017年3月

2)「AIを使った対話における対話破綻検知に関する研究」
・研究目的:
AIによる対話システムは、企業の顧客サポートなど広く普及する可能性が示唆されています。一方で、人間と比較した場合、対話の破綻は顕著で、実用化までに多くの課題を抱えています。本研究では、対話破綻を事前に検知することによって、よりスムーズな人間らしい対話のための手法について、研究を行います。
・研究期間:2016年7月~2017年3月

<研究結果の適用イメージ>

「マンガシナリオ生成に関する研究」
[画像1: リンク ]


「対話破綻検知に関する研究」
[画像2: リンク ]



公立はこだて未来大学 複雑系知能学科 松原研究室について
公立はこだて未来大学複雑系知能学科 松原研究室は、情報アーキテクチャ入門、人工知能、自然言語処理などのコンピュータ(機械)に知能を持たせる、あるいはコンピュータを(反面)教師として人間の知を探究することを目指した人工知能の研究をしています。

TIS株式会社について
TISインテックグループのTISは、SI・受託開発に加え、データセンターやクラウドなどサービス型のITソリューションを多数用意しています。同時に、中国・ASEAN地域を中心としたグローバルサポート体制も整え、金融、製造、流通/サービス、公共、通信など様々な業界で3000社以上のビジネスパートナーとして、お客様の事業の成長に貢献しています。詳細は以下をご参照ください。リンク

株式会社エルブズについて
エルブズは、「社会性を持つAI(人工知能)で幸せを提供する」をビジョンとして掲げ、今後急速に増加する高齢者に寄り添うコミュニケーションサービスの提供を目指しているスタートアップ企業です。TISが出資しており、ベンチャー企業の革新性やネットワークと、システム・インテグレータの総合力とを融合したビジネス展開を行っています。詳細は以下をご参照ください。リンク

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プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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