OKI・日本テレビ放送網・JVCケンウッドの3社が、「一般社団法人電波産業会会長賞」を受賞

OKI 2016年06月28日 12時00分
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デジタル連絡無線における音声改善技術の開発



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OKIは、日本テレビ放送網株式会社(代表取締役 社長執行役員 大久保 好男、本社:東京都港区)、および株式会社JVCケンウッド(代表取締役社長 兼 CEO 辻 孝夫、本社:神奈川県横浜市)と共に、第27回電波功績賞の「一般社団法人電波産業会会長賞」を受賞しました。この賞は毎年電波の有効利用に関して功績を あげた個人または団体に授与されるものです。今回の受賞は「デジタル連絡無線(注1)における音声改善技術の開発」に対するもので、これからますます主流となるデジタル連絡無線の分野で運用性向上や電波の有効利用に寄与したことが高く評価されました。

携帯電話が普及する現在も、放送事業用連絡無線(注2)は 災害時など携帯電話が輻輳して使えない時にも確実に連絡が取れる手段として、取材現場、中継現場において欠かせない設備になっています。放送事業用連絡無 線は数年前にアナログ方式からデジタル方式に変更されましたが、デジタル連絡無線では狭い周波数の中に多数のチャンネルを確保するため、音声が機械的な音 になる問題がありました。

今回、音声圧縮にボコーダー(注3)を用いた4FSK方式(注4)デ ジタル連絡無線に対し、通話の明瞭度を向上する送信側前段処理技術と、音声周波数帯域を拡張して耐周辺雑音特性を高める受信側後段処理技術を開発しまし た。さらにこれらの技術を日本語に最適化することにより連絡無線の音声品質を大幅に改善しました。音声品質の改善により明瞭度を高めたことが運用性の向 上、さらには電波の有効利用に大きく貢献したということで評価され、受賞に至りました。

受信機後段の処理ではOKIの独自の音声帯域拡張技術をベースに、無線機に搭載可能な処理量で実現する音声帯域拡張ソフトウエアを開発しています。

OKIは、今回の受賞を励みとして、これからも皆さまに役立つ技術の開発に努めていきます。

用語解説
注1:デジタル連絡無線
狭帯域デジタル化された放送事業用連絡無線のこと。放送事業用連絡無線は、総務省発表の周波数編成アクションプランにおいて「平成28年5月31日までに狭帯域デジタル化が完了するよう移行を促進する」とされていた。

注2:放送事業用連絡無線
業務無線の中で、放送番組の中継、放送番組素材の中継、放送番組の取材等の連絡等を行うもの。

注3:ボコーダー
通信用の音声圧縮技術のこと。デジタル方式で音声を伝送する場合、音声の波形を直接送ろうとすると大きな帯域が必要となるため、波形をパラメータ化して送る。

注4:4FSK方式
FSK(Frequency Shift Keying:周波数偏移変調)は、デジタルデータに応じて搬送波の周波数を変化させる方式。4FSKは00・01・10・11をそれぞれ4つの周波数 に割り当てることで、通常のFSKに比べて2倍の情報を送れるようにしたもの。


沖電気工業株式会社は通称をOKIとします。
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