logo

流星観測カメラ「メテオ」が3月22日に再々打上げへ -- 二度のロケット爆発事故を乗り越え、宇宙からの長期流星観測プロジェクトがついに始動 -- 千葉工業大学

千葉工業大学 2016年03月15日 08時05分
From Digital PR Platform


3月22日(火)23:02(日本時間3月23日(水)12:02)、国際宇宙ステーション(ISS)搭載流星観測カメラ「メテオ」が再々打ち上される。「メテオ」は千葉工業大学が独自に開発を進める、世界初の宇宙からの長期流星観測プロジェクトで、米国実験棟で主体的に科学観測を行うのは日本初。「メテオ」で撮影した流星映像は惑星探査研究センター内の運用管制室でその日のうちに見ることができる。なお、打ち上げに伴い、3月23日には同大津田沼キャンパスでパブリックビューイングを開催する。


 千葉工業大学惑星探査研究センターでは、国際宇宙ステーション(ISS)から超高感度CMOSカラーハイビジョンカメラにより流星の長期連続観測を行う「メテオ」プロジェクトをNASA、The Center for the Advancement of Science in Space (CASIS)およびSouthwest Research Institute (SwRI)と協力して2012年から進めてきた。

 流星観測カメラシステム「メテオ」は、2014年10月28日に米国バージニア州NASAワロップス飛行施設より、オービタル・サイエンシズ社(Orbital Sciences Corporation)のシグナス補給船運用3号機(Orb-3)に搭載され、同社で開発した「アンタレス」ロケットで打ち上げられたが、打ち上げ直後の爆発により失われた。
 二代目の「メテオ」は、2015年6月28日に米国フロリダ州ケープカナベラル空軍基地より、スペースX社商用補給機7号機「ドラゴン」(SpaceX Dragon CRS-7)に搭載され、同社開発の「ファルコン9」ロケットにより打ち上げられたが、打ち上げ約2分後の爆発により再度失われた。
 事故直後から同センターでは、次なる打ち上げの機会を目指し、カメラの予備機を整備するとともにレンズの変更と改良を行い、三代目の「メテオ」を完成させた。今年1月には無事NASAへの引き渡しが完了し、3月22日に米国フロリダ州ケープカナベラル空軍基地より、オービタル・サイエンシズ社のシグナス補給船運用6号機(OA-6)に搭載され、United Launch Alliance(ULA)社の「アトラスV」ロケットで打ち上げ予定である。

 三代目「メテオ」はISSに打ち上げられた後、米国実験棟「デスティニー(Destiny)」内の観測用ラック(Window Observational Research Facility:WORF)に設置され、窓越しに約2年間流星観測を行う。観測に使用するハイビジョンカメラは、NHK番組「宇宙の渚」で使用されたカメラの改良版。同プロジェクトは宇宙から流星を長期連続観測するという世界初の試みであり、また米国実験棟で主体的に科学観測を行う日本初のプロジェクトである。

 「メテオ」とは日本語で流星のこと。流星とは、彗星や小惑星から放出された塵の集まりの中を地球が通過する際、塵が高温高圧のプラズマ状態となり発光する現象である。「メテオ」の観測では、流星の明るさや飛跡から流星塵の大きさを求めたり、回折格子をレンズの前に取り付けて分光観測を行い、流星塵の化学組成を調べる計画。また、毎年決まった時期に現れる流星群は、流星塵の元となる彗星や小惑星(流星群母天体と呼ぶ)が分かっているので、流星群の観測結果から直接探査が難しい流星群母天体の特性を知ることができる。

 ISSからの流星観測は地上での観測と違い、天候や大気の影響を受けず、定常的な観測が可能。「メテオ」プロジェクトではISSの軌道予測に基づき、夜間の観測スケジュールを予め登録し、夜になるとカメラが自動的に観測を始める。ISSが地球を約90分で一周するうち夜側は約35分間なので、「メテオ」が流星観測を行うのは一日あたり約560分となる。高度約400kmの地球周回軌道上から2年間にわたる流星観測により、流星群の観測データ数が飛躍的に増え、流星群や流星群の母天体の実態が明らかになることが期待される。

 観測された全映像データは、ISS上のコンピュータに接続されたハードディスクに保存される。通信データ容量の制限から、すべてのデータを地上に下ろすことはできないが、ソフトウェアにより流星を含むデータのみ切り出し、惑星探査研究センター内の運用管制室でその日のうちに映像を見ることができる。流星映像はウェブ上で公開予定。また、東京スカイツリータウン(R)キャンパスでも一般公開を予定している(7月下旬~8月上旬)。

●WEBサイト
 リンク

 なお、同大では打ち上げに伴い、3月23日(水)に津田沼キャンパスでパブリックビューイングを開催。先立って17日(木)には、報道関係者を対象とした記者発表会および運用管制室の公開を実施する。

◆記者発表会ならびに運用管制室公開
【日 時】 3月17日(木) 14:00~
【場 所】
 千葉工業大学津田沼キャンパス2号館2階 会議室
 (千葉県習志野市津田沼2-17-1)
 ・JR総武線/津田沼駅 駅前(南口)
 ・新京成線/新津田沼駅下車 徒歩3分
 リンク
【スケジュール】
・13:30 受付開始
・14:00~14:30 詳細説明(質疑応答含む)
・14:30~15:00 運用管制室 見学(希望の方のみ)
・15:00~ 自由取材
【出席者】 荒井朋子 千葉工業大学惑星探査研究センター 上席研究員
【取材申込】
 入試広報課までお申し込み(TEL/FAX/E-mail)をお願いします。

◆打ち上げパブリックビューイング(PV)
【日 時】 3月23日(水) 11:30~12:30予定(開場11:00~)
【場 所】 千葉工業大学津田沼キャンパス2号館2階 会議室
【対 象】 一般、同大学生、同大教職員
【スケジュール】
・11:00 受付開始
・12:02頃 打ち上げ
・12:30頃 終了予定
【出席者】 和田浩二 千葉工業大学惑星探査研究センター 上席研究員・副所長代行
【取材申込】
 入試広報課までお申し込み(TEL/FAX/E-mail)をお願いします。

▼記者発表会・PV申し込み先
 千葉工業大学 入試広報課 下山
 〒275-0016 千葉県習志野市津田沼2-17-1
 TEL: 047-478-0222
 FAX: 047-478-3344
 E-mail:  cit@it-chiba.ac.jp

▼内容についての問い合わせ先
 荒井朋子
 千葉工業大学惑星探査研究センター 上席研究員
 TEL: 047-478-4719

【リリース発信元】 大学プレスセンター リンク

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

今日の主要記事