ファーウェイが画期的なアプリケーション・ドリブン・ネットワークを支える新理論・モデルを発表

ファーウェイ 2015年12月18日 17時20分
From 共同通信PRワイヤー

ファーウェイが画期的なアプリケーション・ドリブン・ネットワークを支える新理論・モデルを発表

AsiaNet 62918 (1655)

【深セン(中国)2015年12月18日PRNewswire=共同通信JBN】ファーウェイ(Huawei、華為技術)のフェロー、ウェン・トン博士は18日、同社のアプリケーション・ドリブン・ネットワーク(ADN)がさまざまなアプリケーションをサポートする3つの情報消費モデルからヒントを得たことを発表した。ADNが革新的であるのは、そのトップレベルのアーキテクチャー設計にある。ネットワーク・レイヤーは上から下までに垂直統合され、アプリケーションに必要な最適なネットワーク・リソースは端から端まで割り当てられコントロールされている。

ウェン博士は「ネットワークが進化する環境は劇的に変化している。ビジネスモデルやユーザーニーズはネットワーク開発のさまざまな段階で異なる。ファーウェイの2012 Laboratoriesの中のFuture Network Theory Labは、さまざまな通信シナリオが種々の情報消費モデルに適合し、さまざまなタイプのネットワーク・アーキテクチャーをもたらすことを発見した。ファーウェイは、ネットワーク進化の中でアプリケーションに優先順位を付ける。ファーウェイはADNコンセプトを開発し、ネットワーク理論モデルの分析と典型的なシナリオの下でのアーキテクチャー・テストを完了した」と語った。

ウェン博士によると、アプリケーションは3つの情報消費モデルによってサポートされている。

その1つはポアソン配信モデルで、音声通信に使用される。このシナリオでは、大半の加入者の通話頻度および通話時間は平均値に落ち着いている。このモデルは階層ネットワーク・アーキテクチャーに適している。

2つ目はベキ乗測分布モデルで、インターネット通信に使用される。このシナリオでは、大半のユーザーはスーパーインターネットノードに接続される。このモデルはフラットネットワークに最適である。

3つ目はマルコフ過程モデルで、マシンツーマシン(M2M)通信に使用される。M2M時代には、業界のアプリケーション・ニーズは大きく異なる。例えば、インターネット・オブ・ビークル(IoV)では、カーツーカー(C2C)通信は極めて低いレイテンシーを必要とする。遠隔医療では、遠隔ビデオシステムは超広帯域、低レイテンシー、高信頼性を必要とする。この場合、ネットワークはローカルには小型システムを、グローバルには大型システムを開発しなければならない。マルコフ過程モデルは分散および集中型コントロールのいずれによってもネットワーク・アーキテクチャーをサポートする。

ウェン博士は革新的なADNアーキテクチャーについて「従来の通信ネットワークは水平なアーキテクチャーを採用し、さまざまなネットワーク・レイヤーにリソースを分散してきた。これは地域ごとに適用対象を網羅し、さまざまなレイヤーのリソースの利用効率を最大限に引き出すことを狙っている。しかし、これらのネットワークはエンドツーエンド・アプリケーションのニーズを満たすことはできない」と語った。

ウェン博士は発表にあたり、「ファーウェイのADNは上から下までの垂直アーキテクチャーを採用していることを明らかにした。ファーウェイは3レイヤーADNを設計にした情報消費理論、情報コントロール理論、情報配信理論の3つの理論を開発した。アプリケーション・レイヤーでは、データモデルリングは種々のサービスの特徴に従って実行される。リソースコントロール・レイヤーでは、ネットワーク・リソースはグローバルおよびローカルで調整され、優れたユーザー体験を提供するとともにリソース活用を最大限に引き出す。データレイヤーでは、サービスレイヤリングを通じてアプリケーション・デカップリングが実現し、より効率的なリソース共有と調整をサポートする」と語った。

ウェン博士は「ADNは新しいビジネス理論を体現したものであり、われわれは顧客価値、ネットワーク価値、キャリア価値の観点からネットワークのオペレーションと技術開発を再考する必要がある。ADNはネットワーク構築および開発に関してアプリケーションおよびデマンド・ドリブンのアプローチを推奨するので、ネットワーキングに関するキャリアの伝統的手法を変革することになる」と説明した。

ADNはアプリケーションの可能性を切り開き、キャリアはトラフィックだけ、帯域だけ絞った従来の販売モデルを多様化させ、新しい収入源をつくり出すことができる。ウェン博士は「将来、キャリアは充実したアプリケーションを備えるADNを、輸送、医療、教育、金融、IoTなどの垂直業界にリースすることによって市場領域を拡大することができる」と語った。

ファーウェイは12月10日Globecom 2015で、同社のADNコンセプトを発表してセンセーションを巻き起こした。

詳細は以下のウェブサイトを参照。
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キャプション:さまざまなアプリケーションをサポートする3つの情報消費モデル

ソース:Huawei

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