英語のテスト結果を比較可能とするユニバーサルなスコア尺度CSE ※ が精度向上 大学や高校入試に活用できる「CSE2.0」 がついに完成

公益財団法人日本英語検定協会 2015年12月18日 11時18分
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2015年12月18日
報道関係 各位

一般財団法人 日本生涯学習総合研究所
公益財団法人 日本英語検定協会

英語のテスト結果を比較可能とするユニバーサルなスコア尺度CSE ※ が精度向上
大学や高校入試に活用できる「CSE2.0」 がついに完成

一般財団法人 日本生涯学習総合研究所 (代表理事:吉川 厚、所在地:東京都港区、以下、「生涯総研」)と、公益財団法人 日本英語検定協会 (理事長:松川 孝一、所在地:東京都新宿区、以下、「英検協会」)は、昨年、共同発表いたしました、英語のテスト結果が比較でき、国際基準規格のCEFR※と関連性を持たせたユニバーサルなスコア尺度、 「CSE(Common Scale for English)」 におきまして、さらなる精度向上を図り、このたび、大学や高等学校の入試にご活用いただける「CSE2.0」を完成させました。なお、「CSE2.0」の開発に伴い、これまでのCSEを、以下、「CSE1.0」と表記いたします。

※CEFRとは、Common European Framework of Reference for Languagesの略。語学のコミュニケーション能力をレベル別に示す国際基準規格であり、欧米で幅広く導入され、A1レベル(初級学習者)からC2(熟達した学習者)までの6つのレベルが設定されています。

※CSEとは、CEFRのA1レベルからC2レベルまでの範囲を、「スピーキング」・「ライティング」・「リーディング」・「リスニング」(以下、「4技能」)の各1000点満点とし、合計0点から4000点スコアに尺度化したもの。2014年9月に発表し、主に英語学習者や指導者に日々の学習の進捗度合いを技能別に測定できる指標としてご活用いただいておりました。

【「CSE2.0」開発までの動き】
昨年9月に発表しました「CSE1.0」は、CEFRとの関連性を、まずは実用英語技能検定を用いて検証し、設計いたしました。一方で、その尺度の基礎である実用英語技能検定は、「スピーキングテストは一次試験に合格した受験者だけが受験できること」、さらに、「ライティングテストは1級、準1級のみ(注:来年度からは2級にも導入、準2級、3級も早い段階での導入をめざし、現在調整中※)での実施であり、全級に課されていない」という課題がありました。

※2015年7月15日プレスリリース:「2級ライティングの導入、4技能化のお知らせ」 
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そこで生涯総研、および英検協会では、次なるステップといたしまして、「CSE1.0」のさらなる精度向上の取り組みを開始し、今度はCEFRとの関連性を、4技能対応型試験であるTEAPを用いて検証し、併せてTEAP、実用英語技能検定、センター試験といった複数のテスト間でのスコアの関連性についても相関調査※をおこない検証してまいりました。

※2015年10月7日プレスリリース:「大学入試センター試験との相関調査 実用英語技能検定とTEAPで実施」
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その結果、大学や高校入試にご活用いただける、CEFRとの関連性、および測定精度に優れた「CSE2.0」の開発・発表と相成りました。

「CSE1.0」と「CSE2.0」の主な違いのポイントを示したイメージ図は、下記URLをご参照ください。
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【ポイント】
1.表1のとおり、大学入試や高校入試レベルである、CEFRのA2からB1の範囲におきまして、スコアの刻み幅がこれまでの「CSE1.0」での400点(A2 2100点~B1 2500点)から「CSE2.0」では600点(A2 1700点~B1 2300点)に広がり、より高い精度でより細かく能力を識別できるようになりました。(※前述の「CSE2.0」のイメージ図も併せてご参照下さい。)
2.表2のとおり、実用英語技能検定の級ごとの満点スコア、および合格相当スコアが変更されました。
※実用英語技能検定2級につきましては来年度から4技能化されることから、「CSE2.0」の2級のスコアはライティングを含めた4技能で算出しております。

以下に、このたびの「CSE2.0」の開発により可能となる、実用英語技能検定の大学入試での主な活用例をご掲示いたします。

【「CSE2.0」の開発により可能となる実用英語技能検定の大学入試でのご活用例】
※こちらの活用例は下記URLをご参照ください。
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【今後の展望につきまして】
上述の活用例のとおり、実用英語技能検定は、これまでは入学者選抜の合格基準は級の合否でしか判定できなかったところ、このたびの「CSE2.0」の開発により、受験者の英語力をスコアでより細かく把握できるようになります。さらに技能別のスコアが算出でき、各技能のバランスのとれた受験者の選抜も可能となります。ただいま大学入試におきましては4技能のバランスのよい英語力が求められ、外部の資格・検定試験の活用が本格化していることもあり、このたびの「CSE2.0」の開発で、特に実用英語技能検定の大学入試での活用の幅が、一層、広がることが予想されます。また、2016年度より、実用英語技能検定、TEAPおよび英検IBAにおいて、現在ご活用いただいている「CSE1.0」によるスコア表記を「CSE2.0」を用いたものに変更してまいります。


そこで入試ご担当者様におかれましては、「CSE2.0」を入試に導入されることをご検討される際は、ご活用方法等、より詳細なご案内もさせていただきますので、ぜひ末尾のお問い合わせ先までご連絡をいただきますようお願い申し上げます。

また今後、大学受験を控える受験生の皆様におかれましては、上述の通り、今後、全国の大学で入学者選抜に「CSE2.0」が導入されることが予想されます。そして大学入試のために開発されたTEAPに加え、実用英語技能検定がそのまま大学入試の出願要件として、より一層、ご利用いただけるようになってまいります。したがいまして日々の英語学習の目標設定として、このたびの「CSE2.0 」をご利用いただき、またご希望の大学・学部への進路実現の基準としても、ぜひともご活用いただければと願っております。



今後とも、生涯総研と英検協会は、多くの学習者の英語能力向上に寄与するとともに、生涯学習としての英語学習を推奨し、我が国のグローバル人材育成方針に全面的に貢献してまいります。

■一般財団法人 日本生涯学習総合研究所
一般財団法人 日本生涯学習総合研究所は、生涯学習に関する総合的な調査研究を行うとともに、広く国民の生涯学習活動を支援するための事業を行い、わが国の生涯学習の振興に貢献することを目的に、1993年に設立しました。主な事業内容は、生涯学習に関する調査研究、リカレント教育を中心とした生涯学習に関する情報提供、生涯学習に関する教材開発、及び出版、生涯学習の成果の測定・評価、及び人材の育成等の取り組みを行っております。

生涯総研ウェブサイト:リンク


■公益財団法人 日本英語検定協会について
公益財団法人 日本英語検定協会は、「実用英語の普及と向上」を目的に1963年に設立されました。以来、実用英語技能検定の実施・運営のほか、児童向けの「英検Jr.(旧・児童英検)」やビジネスパーソン向け英語能力テスト「BULATS(ブラッツ)」、留学・海外移住のための英語運用能力試験である「IELTS(アイエルツ)」、さらには英語教育に関する優秀な研究企画に助成金を交付する「英検研究助成」制度など、実用英語の普及・向上に向けた様々な取り組みを展開しております。2012年4月、内閣府からの認定書交付を受けて正式な団体名称を「公益財団法人日本英語検定協会」に改めています。

英検協会ウェブサイト:リンク

<本件の問い合わせ先>
一般財団法人 日本生涯学習総合研究所 小川和
TEL:03-3539-3785 FAX:03-3539-3787
E-mail: info@shogai-soken.or.jp

公益財団法人 日本英語検定協会 
広報課(大学等教育機関様 専用窓口もこちら)高橋大輔
TEL:03-3266-6840 FAX:03-3266-6570
E-mail: kouhou21@eiken.or.jp

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

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